• 釣り方 :

エサを準備する

渓流のエサ釣りでは、釣具店で販売されている釣りエサか、
釣り場で採集できる川虫のどちらかを使用する

渓流のエサ釣りは、イクラやブドウムシといった釣具店で購入できるエサでも楽しめるが、慣れてきたら川虫の採取にもチャレンジしてみたい。釣り場に生息する川虫はヤマメアマゴが普段から食べ慣れているエサであり、それらを使うか使わないかで釣れぐあいが変わることもあるからだ。一般的には3~4月の渓流釣り解禁初期はキンパクがよい。クロカワムシはニゴリが出た川や平地の川で効果がある。また、東北・関東地方では4月以降に採れやすいピンチョロも人気がある。市販のエサではイクラ、ブドウムシ、キヂが渓流のエサ釣りによく使われる。ちなみに川虫とはカゲロウやトビケラといった水生昆虫の幼虫だ。
釣具店で購入できるイクラやブドウムシは最も手軽なエサ
釣具店で購入できるイクラやブドウムシは最も手軽なエサ
イクラ・ブドウムシ
左からイクラ、ブドウムシ
川虫にはいろいろな種類がある。左からキンパク、クロカワムシ
川虫にはいろいろな種類がある。左からキンパク、クロカワムシ
ピンチョロ
ピンチョロ
川虫を採取する時は、手か足で動かせるくらいの大きさの石を見つけ、その下流にタモを構える。そのまま川底の石を転がすように起こすと、石に張り付いていたさまざまな虫が流されてタモに入る。また、クロカワムシのように石に巣を作っている川虫は、石を持ち上げて巣の中から1匹ずつ取り出す。採取した川虫は乾いたミズゴケを入れたエサ箱に保存しておくと弱らずに長く使える。
川虫は膝下程度の浅瀬で石を動かして採取する
川虫は膝下程度の浅瀬で石を動かして採取する
取った川虫はエサ箱に保管。
取った川虫はエサ箱に保管
中に乾いたミズゴケを入れておくとよい
中に乾いたミズゴケを入れておくとよい
川虫は水が澄んでいる上流域より、人里に近い中流域のほうが数多く取れる。そこで釣り場が上流の場合、途中で川虫の採取をしておくとよい。その日にその川で魚がよく食う川虫は不思議と偏ることが多い。そこで、川虫はあらかじめ複数の種類を過不足なく取っておき、交換しながら使ってみて、その日の「当たりエサ」をいち早く見つけるとよい。
※このコンテンツは、2017年4月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。
※環境省レッドリスト等の掲載種については、法令・条例等で捕獲等が規制されている場合があります。必ず各自治体等の定めるルールに従ってください。