繊細なアタリにじっと集中!
						スーッと落として、トントントン。わずかな変化を見逃すな
						
							
							
								エサを付け終えたら、いよいよ本当に釣り開始です。
								「まずは
タナ取りから始めましょう」と先生。この時期、
ワカサギはほぼ湖底近くを泳いでいるそう。
								
								そこで、仕掛けの一番下に取りつけている
オモリをまずはスーッと落としていき、イトを巻いている
スプールの回転が止まったら、素早くストッパーと呼ばれるイト留めにイトを引っかけます。これは何のためにするのかというと、最初にその時に自分が釣っている場所の深さにイトの出る量を調整して、リールから出るイトを一定にし、次からはいつも自動的に「湖の底近く」で釣れるようにするためです。
							
 
							
								
							
							
								
							
							
								
							
							
								
							
							
							
								このタナ取りが終わったら、あとはエサの付いている仕掛けを上下に揺らして、誘って釣るのがワカサギ釣りの基本。
								エサの存在をアピールすることでワカサギの興味を引き、「あっ、エサだ!」ととっさに食べさせてしまう作戦なのだとか。
								
								ここで先生が見せてくれたのが、「
タタキ釣り」という釣り方。いきなり「誘う」と言われても、ビギナーはどうしたらいいか迷ってしまいますよね?
								そこで名前のとおり、電動リールをマットの縁にある木の枠(台が置かれていることもあるそうです)に「トントン」と叩くように当てます。
								するとこの動きが湖底近くにあるエサを上下させる誘いになって、ワカサギの興味を引くのだそうです。
							
 
							
								
							
							
								
							
							
								「誘う上下動の幅は、
ハリス(ハリが付いている
枝ス)の長さと同じ3cmくらいをイメージしてやるとよいですね。とはいえ、最初はあまり難しく考えなくても、トントンと叩く動きがちょうどこれくらいになるから大丈夫。誘ったらしばらく静かにしながら穂先を見ます。
								魚が掛かっていると、穂先が何かしらの動きを示すので、そうしたらスッと目の高さまでサオを引き上げて合わせてください」とのこと。
							
 
							
								
									
										まずは美幸ちゃんが連続ヒット!先生、そんなにびっくりしなくてもいいじゃないですか!(笑)
									
									
								 
							 
							
								よ~し、やってみよう!
								まずは仕掛けが絡まないように丁寧にタナ取り。イトが周囲の余計なものに引っ掛からないように、氷に開けた穴のなるべく真ん中で仕掛けを落としていきます。
								あとはストッパーにイトを掛けたら釣り開始。
								
								さっそくトントントン……何もなし。
								もう一度トントントン……ん? やっぱり何もないかな。
							
							
								と思っていたら、またまた美幸ちゃん、「来たかもしれないです!」って、え、もう釣れちゃったの?
								
								「合わせた時に魚の感触があったら、ボタンを押してリールをどんどん巻きましょう」
								と先生。10mほど出しているイトですが、電動リールなのでスイッチを押せばぐんぐん機械まかせでイトは巻き取られていきます。
								これは楽ちん。途中でイトを緩めてしまうとハリに掛かったワカサギが外れてしまうので、一度巻き始めた仕掛けは止めないことが大切だそうです。
								
								ちなみに、手バネザオという、昔ながらのリールなしのサオで釣る人たちは、イトも毎回自分の手でたぐって回収するそうですよ!
								
								それにしても、私のサオに
アタリが出ないのはなぜ?
								すると横にいた先生、「ほら、今当たりましたよ(笑)」って……ええっ~、全然分からなかったんですけれど?
								「この時期、ワカサギのアタリは本当に微妙です。まずは仕掛けをトントンと上下させて、サオを下ろした直後に反応が出ることが多いので注意して穂先を見ていてください。はっきりと分かるほど穂先が曲がることはむしろほとんどないので、少しでも“何か動いたような気がする”という違和感があったら、迷わず合わせることが大切ですよ」
							
 
						 
						積極アタックでチャンスをつかめ
						
							
								
									
										その後も順調にヒットを重ねる美幸ちゃん。ちなみに、アタリが続かなくなってきたら、「サオを動かす幅を少し大きめにして、アピールを強くする」のが効果的だそうです
									
									
								 
							 
							
								
									
										
										そして私にもついに! コツがつかめてくるとやっぱり楽しい
										
									
									
								 
							 
							
								穂先は一点をじーっと見つめてしまうのではなく、「先端から数cmを、ぼーっと広く見て」というのは先生のアドバイス。
								さらに、誘った後3秒ほどして反応がなければ、そのまま待たずに次の誘いを入れるようにします。
								
								するとついに来ました! なんとなく「気配」のような動きが穂先にあったなと思って、思い切って合わせてみたら、クンクンと魚の付いていそうな手ごたえ。
								そのまま迷わずにスイッチを押してイトを回収すると、のぞきこんだ暗い穴の向こう側から、銀色のお腹をしたワカサギの姿が! やった~!
								そう。ワカサギ釣りは積極性が大切なそうです。何事も奥手な私より、美幸ちゃんがいち早く感触をつかんでいるように見えるのもそのため!?
								
								釣れたワカサギは、一尾ずつ包み込むように手で持ったら、もう片方の手でハリの
チモトをつかんでやると優しくハリから外してあげることができます。ハリから外した魚はあらかじめ準備しておいたケースやネットに入れて生かしておくのが基本。
								ただ、最近はビギナーでも簡単にハリが外せる専用の道具もあるので、そうしたものを使うのも便利です。
							
 
							
								
									
										釣れたワカサギをハリから外すには、こんな専用の道具を使うのも便利
									
									
								 
							 
							
							
								いずれにしても、ワカサギをなるべく元気な状態に保つのはとっても大切。
								そうすることで水の中にいるうちに余計なエサを吐き出し、あとでより美味しく食べられるようになるのだそうです。
								
								ちなみにワカサギの口は小さいので、ハリに付けたエサは魚が釣れてもほとんどの場合はそのまま残っています。つまり、釣れたワカサギを外せば、そのまままた釣りができちゃうんですね。ただし、エサが外れてしまったり、元気がなくなって動きが悪くなってしまっていたら、「新しいものに付け変えてください」とのことです。
							
						 
					 
					
					
					
					
						※撮影:浦壮一郎
						※このコンテンツは、2014年2月の情報をもとに作成しております。最新の情報とは異なる場合がございますのでご了承ください。