湘南のシンボル、エボシ岩。ここは、磯釣り場としても有名で、茅ケ崎港から渡船が出ています。渡船時間は10分程度なので、船に弱い人でも安心。陸からだとエボシ岩しかよく見えませんが、実際はエボシ岩の周りに大小20ほどの磯が点在しています。それぞれに平磯、大平、鵜島、長者蔵といった名前が付いていて、釣り人は好きな磯に降りられます。カワハギはどこでもねらえますが、平磯やエボシ本島が釣りやすいです。
釣り方はいたって簡単。サオは
先調子の磯ザオが好適ですが、ルアーロッドなどでも楽しめます。船釣り用の完成仕掛けをセットし、10~20号の
オモリを付けます。エサはアサリでもいいですが、
アオイソメにもよく当たります。
エサを付けたら、仕掛けを足もとに落とし、着底したら素早くイトフケを取ってアタリを待ちます。ブルブルときたら軽く
アワセを入れてイトを巻きます。うまくすれば、カワハギが複数ヒットしているなんてことも。磯際にはカワハギ以外にも
キタマクラ、ベラ、
ネンブツダイなど、さまざまな魚がいます。活性が高いと、着底と同時にそれらの魚にエサを食われたり、あるいはカワハギにかすめ取られたりするので、仕掛けが底に着いたら、一度、大きくサオをあおって空アワセを入れるのも有効です。
カワハギ釣りをやってみたかったけど、船酔いがちょっと……。という方はぜひ、この時期に磯からの釣りにトライしてみてください。なお、冬の磯は足元が滑りやすいので、スパイクブーツは必携。万が一に備えてライフジャケットも必ず着用してください。