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人材多様性進化の取り組みを加速──全従業員を対象にした取り組みの今に迫る(前編)

多様な個を活かす組織風土づくりをめざし、2022年12月7日(金)、Hondaでは従業員を対象に多様性施策イベントを開催しました。テーマは、「男性育児参画の促進」と「女性の健康課題」です。

第一部では有識者による講演を、第二部では有識者と従業員によるパネルディスカッションを実施。人材多様性進化の取り組みを加速するべく、Hondaが推進している新たなテーマについて意見が交わされました。

当日参加した300人を超える従業員と双方向のコミュニケーションで行われたイベントの様子を、前編と後編の2回にわたりレポートします。

増子 美和Miwa Mashiko

コーポレート管理本部人事統括部人事部キャリア・多様性推進室

2004年にHondaに中途入社。四輪の品質領域でキャリアを積む。2017年に多様性推進室(※当時)へ異動。2020年よりグループリーダーを務める。

多様性の取り組みは、男性育児参画の促進、女性活躍は健康支援へのアプローチ

開催にあたり、Honda人事部 キャリア・多様性推進室の増子が、イベントの目的と狙いについて語りました。

増子 「Hondaは人材多様性進化のありたき姿を、『多様な属性・価値観をもつ“個”が活き活きと輝くことで、企業総合力の最大発揮をめざす』と描き、2015年から女性活躍拡大を推進してきました。

そして風土・働き方改革に加え、2018年より、多様性は全従業員に関わることとして、対象を拡げて取り組みを行ってきました。現在は男性育児参画の促進、そして女性活躍においては健康課題にアプローチしています」

男性育児参画の促進は2021年度から、そして女性の健康課題は2022年10月からの新たなテーマとして取り組んでいます。どちらも多様な人材が活躍できる風土の醸成をめざす、という共通の目的があります。

増子 「2022年9月には社長の三部によるトップメッセージを発信し、さらに取り組みを加速しています。そのようななかで、今回のイベントは施策の浸透を目的として開催することになりました。

イベントを通じてHondaの最新の状況や動きを紹介するとともに、従業員の皆さんに職場でのインフルエンサーになってもらいたいと考えています」

多様な人材が活躍できるきっかけとして、男性育児参画を促進

一つめのテーマは、「男性育児参画の促進」。具体的な取り組みとして二つの制度を新設し、現状の課題を踏まえた目標を掲げています。

増子 「人材多様性の進化において、個々のキャリアは重要です。キャリアは人生そのものとも言われるように、仕事とプライベートの両方が充実して初めて、働きがいが高まります。

生産性と働きがいを高め、多様な人材が活躍できるきっかけとなるよう、男性育児参画を促進しています。目標は、2025年までに男性の育児目的休暇取得率100%を達成することです」

目標の実現に向けて、2022年度に二つの制度が新設されました。まず4月からは産後パートナー休暇という5日間取得可能な特別休暇を設置。そして10月からは、出生後8週間以内に4週間取得できる出生時育児休職という制度を設置しています。

増子 「Hondaにおける男性の育児目的休暇取得率は、徐々に増えてきてはいるものの、決して高い水準とは言えない状況です。そうした状況の中、なぜ目標を100%にしたのか。それは、どの職場でも取りたい人が当たり前に取得できるようにしたいという想いからです。

現状では育休をまとまって取得するのが難しい職場もあると思います。まずは利用しやすい産後パートナー休暇から取得して、最終的には希望するすべての人が、必要な期間の育児目的休暇を取得できる会社にしていきたいと考えています」

すべての人がWell-beingな状態になるように

二つめのテーマは、「女性の健康課題」。これまでHondaとして未対応だった課題に着手します。

増子 「何らかの健康疾患や症状を抱えながら出勤し、仕事のパフォーマンスが低下してしまう状況を、プレゼンティーズムと言います。

Hondaでは健康な状態で就業できるよう、全従業員に関わる病気、そして比較的男性に多いメタボリックシンドロームにいち早く対応してきました。その一方で、女性特有の疾患については未対応でした」

Hondaの健康診断における自覚症状を男女で比較した結果、男性に比べて性ホルモンに関する自覚症状は女性の方が高いということが判明。とくに月経や更年期のピークにさしかかる年齢において、自覚症状が多く見られました。

増子 「多様性進化の推進にあたり、肉体的、精神的、社会的に満たされた、Well-beingな状態をめざすことが大切である。そのように考え、女性の健康課題に着手していきます」

取り組みの一つとして、2022年10月よりCradleによるサービスを導入。スマートフォンで簡単に登録でき、婦人科系医療機関のクーポンが利用可能なほか、ダイバーシティに関連したテーマを扱うセミナーなども視聴できます。

増子 「女性の健康課題に取り組むことは、本人だけでなく、家族の幸せにつながり、個々のやりがいにもつながります。そして多様な個の活躍は、会社のパワーになります。性別に関わらず全従業員がWell-beingな状態になることが理想です。

そのためには、男性の育児参画も意義のある取り組みです。以上の理由から、今回のイベントでは、『男性育児参画の促進』『女性の健康課題』という二つのテーマについて理解を深めてもらい、多様な個を活かす組織風土づくりにつなげていきたいと考えています」

どう活かすかは自分次第。本イベントを意識や行動を変えるきっかけに

本イベント主催者の増子に、イベント開催に至った想いや、実施してみて感じたことを聞きました。

──どんな想いで多様性施策イベントを開催されたのか、あらためて教えてください

増子 「多様性の重要施策である『男性育児参画/女性の健康課題』2テーマについて、オンライン参加者も参加意識を持てるように双方向でのコミュニケーションを工夫、双方向のイベントを通じ参加意識を持てるように仕掛け、イベント後は、自分がどんな行動を取ったら良いかヒントを持ち帰ってほしいと考えていました。

参加者が職場でのインフルエンサーになってもらうべく、全事業所からマネジメント・一般従業員と広く募りました」

──イベント実施後、どんな声が寄せられましたか?

増子 「イベント中には参加者がチャットを活用し活発に意見を交わしたり、パネリストが従業員の質問にリアルタイムで答えたりと、想定を超える盛り上がりとなりました。実施終了後の全体を通じたアンケート結果についても、一般層は講演・パネルディスカッション共に高評価、マネジメント層からも『自職場での活用へのヒントになった』とのコメントも多くあり手応えを感じています」

──多様性施策イベントの担当者として感じたことや、学びなどはありましたか?

増子 「参加者より『イベントだけで終わらせないでほしい』と参加していない従業員への波及を望む声が多く、継続的な取り組みの重要性を再認識しました。多様性の取り組みに終わりはなく、今後も、男性育児参画の促進、女性の健康課題に向けた理解浸透、その先にある女性活躍拡大に向け、取り組みを加速してまいります」

体験を通して語られる当事者の想い、Hondaの具体的な取り組みとは

人材多様性の進化をめざし、全従業員を対象に取り組みを推進しているHonda。今回のイベントで掲げられた二つのテーマについて、当事者として考え行動に移していけるよう、第二部では有識者と従業員によるパネルディスカッションを実施しました。

当事者ならではのリアルな声や現状の課題、Hondaの最新の取り組みについてなど、活発なコミュニケーションを展開。参加者からリアルタイムでの質問にも応じるなど、会場が一体となり意見を交わしました。

次週はその様子をレポートします。一人ひとりの意識や行動を変えるきっかけにつながる、パネルディスカッションの内容をお見逃しなく。

イベント詳細はこちらから

※掲載内容はイベント実施当時のものです

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