Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

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求む、自由発想の広報担当者――誰かの心を動かすHondaコミュニケーションの魅力

広報部戦略・デジタルコミュニケーション推進課でグループリーダーを務める永留は、映画業界からHondaへ転職しためずらしい経歴の持ち主。「コミュニケーションで社会を良くしたい」という一貫した想いを抱き続けています。長年広報に携わってきた永留が、これまでの仕事内容を振り返りながらHondaの広報担当として働く魅力を語ります。

永留 真衣Mai Nagadome

コーポレートコミュニケーション統括部広報部戦略・デジタルコミュニケーション推進課

ITベンチャー企業や映画宣伝関連のフリーランスを経て、2013年Hondaに入社。経験を活かして広報部でのソーシャルメディア運営や課横断企画に携わる。2022年より現在の所属。

震災によって変化した価値観。映画のパブリシストからHondaの広報へ

広報部戦略・デジタルコミュニケーション推進課でグループリーダーを務める永留は、ITベンチャー企業からフリーランスを経てHondaに入社したという異色の経歴を持っています。

永留 「ITベンチャー企業に勤めていた時は、映画の宣伝に関わるデジタルの仕事を一貫して請け負っていました。そこから独立し、映画のパブリシストとして働いていたんです。ITベンチャー時代も合わせると12年間パブリシストの仕事をして、関わった映画は300本ほどになりました。そこで、1回区切りをつけてスキルアップを目指したいと思うようになったんです」

永留が次のステージを考えていたとき、東日本大震災が発生しました。ちょうど子どもが生まれて3〜4カ月頃で、水やおむつ、ミルクなどの確保が困難に。これまで何気なく過ごしていた日常が大きく変わったタイミングで、永留の価値観も変化したのです。

永留 「それまで私は、好きな映画の宣伝に関わる仕事をして自分自身が楽しく、それを観てくださるお客様にも楽しんでいただけることが何よりも幸せでした。しかし、東日本大震災によって、エンターテインメントは生活のその先にあると実感したんです。

今後はエンターテインメントの手前にある生活を支えるために、これまで積み重ねてきた自分のスキルを活かして転職しようと思いました」

そんなときにHondaの広報職の中途採用の募集を知り、転職を決意しました。

永留 「広告に携わる者として、もともとHondaフィロソフィーには共感していました。さらに、自分の子どもがこの先何十年と生きていく未来を考えたとき、より世の中に貢献できるような事業を展開しているところに転職したいと考えていたんです。

エージェントが複数社紹介してくれましたが、迷わずHondaに決めました」

2013年にHondaへ入社した永留は、ソーシャルメディアの担当になりました。Hondaのソーシャルメディアは2011年に立ち上がったものの、発信すべき情報量に対し体制が整っておらず、まずは運用体制づくりをすることになったのです。

永留 「それまでもHondaのソーシャルメディアは、ファンの方に愛されていました。日本を代表するメーカーでありながら、ファンの方に身近に感じてもらえて愛されていることが伝わってきたので、もっとつながりを深くして会社の規模とファンの濃さに応じた対応をする必要があると思い、体制化した形です。

Hondaでは毎日たくさんのニュースがあり、時には1日百回以上もホームページを更新することがあります。お客様に喜んでもらえる情報もたくさんありますが、それまではほとんど担当者1人でソーシャルメディアを運用していたので、発信が追いついていませんでした。

私が入社して2人体制になり、外部のパートナーさんとの関わりも厚くすることで、運用体制を作っていきました」

広報の仕事はリリースを書くだけじゃない。目的と手段を改めて考えたプロジェクト

▲Hondaソーシャルメディア開設3周年イベントにて

ソーシャルメディア担当となった永留は、それまでの経験を活かしつつ周囲に質問を繰り返しながら働きました。

永留 「パブリシストとして映画の宣伝に携わっていたときは、作品に合わせてチームを組むという進め方が基本だったので、その経験が体制づくりに活きたと思います。一方で、入社当初はHonda内部の情報はわからないことも多かったため、どんどん周りに聞きました。

Hondaの人は質問すると喜んで教えてくれるので、ありがたかったですね。また、当時は社内報を担当するチームが同じ課にいたので、取材時に私もいろいろな現場に同行し、つながりを作っていきました」

永留がソーシャルメディアを担当していた頃の出来事で特に印象に残っているのは、入社1年目に経験したHondaソーシャルメディア開設3周年イベントです。栃木県のツインリンクもてぎ(現モビリティリゾートもてぎ)にHondaファンのお客様を約30名ご招待し、ファンミーティングを行いました。

永留 「ファンミーティングではOBによるHondaの原点講演や、自然の中でランチをしたりレーシングコースを回ったりと、Hondaの今につながる歴史に触れていただく機会となりました。

参加者は皆、ソーシャルメディアで募集した際にHondaに対する熱い想いをぶつけてくださった濃いファンの方ばかりです。普段からSNSに反応してくださるお客様と実際にお会いすることができ、新参者の私にいろんなことを教えてくださったので、非常に良い経験になりましたね」

5年ほどソーシャルメディア運営やライブ配信などに携わった永留は、2018年に同じ広報部の商品技術広報課に異動しました。仕事内容が大きく変わり、四輪車の広報を担当することになったのです。その際、広報部内で課を横断するプロジェクトに携わりました。

永留 「お客様のニーズとHondaの資産を掛け合わせて、コミュニケーションの力で何かできるものはないかと考え、いくつかのチャレンジをしました。そのなかのひとつが、子どもの交通事故を減らすために活用してもらう『まもってトート』というバッグです。本来私たち広報はモノを作る役割ではありませんが、伝えるという目的のために、必要であれば、あらゆる手段を考えて行動していいと私は思っています。

外部コラボレーションで商品として残せたこと、カタチになって誰かの役に立てたことは、私自身にとってもほかの広報メンバーにとっても、広報について改めて考える良い経験になったと思います」

1から10や100にするのは、コミュニケーションの力

2021年に永留は戦略企画課に配属されましたが、その後同課はデジタルコミュニケーション推進課と統合しました。情報の発信と受信を強化して会社経営に貢献することを目的として生まれた戦略・デジタルコミュニケーション推進課で、永留は2022年からグループリーダーを務めています。

戦略企画課のメンバーは3人でしたが、新しい課では10人以上のメンバーがいるグループ全体をマネジメントとして率いる形になったのです。

永留 「初めてのマネジメント経験で、この人数をまとめる立場になったので、大変なのは事実です。しかし、これまで携わってきた領域に立場が変わって戻ってきた形なので、仕事内容は把握できていて、これからどう進化させるかを考え少しずつ着手しています。

マネジメントの仕事もありますが、オウンドメディアの戦略から実際の企画・運用まで、グループメンバーと一緒に検討をしたり取材したりもしています。若いメンバーや中途採用で入社したメンバーも多いため、さまざまな価値観を持った方々と一緒に仕事をするのはとても刺激的ですね」

新しいチームはまだ動き出したばかり。永留は長年広報に携わってきた経験から、メンバーがコミュニケーション業務の醍醐味を感じられるようなチームを作りたいという想いを抱いています。

永留 「私たち広報はクルマやサービスを作るわけではないので、0から1を生み出すことはできません。しかし、1を10にも100にもするのはコミュニケーションの力だと思っています。

Hondaのなかには本当にたくさんのニュースがあるので、それらを活用して届ける相手の気持ちを少しでもポジティブなものにできたらいいなと考えています。それが私たちの仕事の醍醐味だと思うので、最前線にいるメンバーが誇りとプライドを持ってやっていけるようなグループにしていきたいですね」

「人間尊重」を大切にしながら、コミュニケーションで社会に貢献する

情報の受発信を進めるうえで大切なこと。それは、日々のコミュニケーションの積み重ねだと永留は考えています。

永留 「時代の流れのなかで、オウンドメディアの重要性は増しています。そのため、お客様とのエンゲージメントをより濃くしていくオウンドWebやSNSを強化し、進化させていきたいです。

また、エンゲージメントを高めることでお客様のリアクションも傾聴し、それを社内へフィードバックするのも私たちの役割です。受発信という両側面をきちんと回すことが独りよがりのコミュニケーションにならないためにも重要と考えているので、ステークホルダー視点で動くことを心がけたいと考えています。

お客様が今どう思っているかを考えながら日々コミュニケーションをすることが、最前線にいる私たちの務めだと思います」

実際、Hondaのお客様がポジティブな言葉をかけてくれる機会は多くあります。永留はそれを受け止めながら、自身の根幹にある「人の心を動かす」ことを目指して広報に携わりたいと考えています。

永留 「映画業界で身につけたスキルは私のベースです。そしてグローバルな会社であるHondaに入ってからは想いを馳せる人のスケールがさらに大きくなりました。しかし、コミュニケーションで社会に貢献したいという気持ちは変わりません。

Hondaの広報として働く魅力は、喜んでいただけるファンの方がたくさんいることだと思います。だからこそ、一人ひとりのことを考えながら情報を届けていきたいですね」

戦略・デジタルコミュニケーション推進課には、20〜30代の中途採用のメンバーが多くいます。デジタルコミュニケーションに関する仕事を経験したメンバーが、即戦力として活躍することを期待されて入ってくるケースが多いのです。

そのため入社してからHondaフィロソフィーについて学ぶことになりますが、永留はそのなかの「人間尊重」を大切にする方と一緒に働きたいと考えています。

永留 「広報は外部のパートナーさんと関わることが多く、その方々がいなければ成り立たない仕事です。私はHondaフィロソフィーの『人間尊重』という考えが大好きで、皆で決めた目的の前では会社や職位にかかわらず誰もが平等な関係に立ち、信頼しあって、持てる力を尽くしたい思っています。

そんな人間尊重の価値観を持った方にぜひ入社していただき、一緒に働きたいですね」

コミュニケーションによって社会を良くするという夢を変わらず持ち続けている永留。

さらなるスキルアップをしながら、これからもHondaとお客様を繋ぐ架け橋として活躍を続けます。

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