Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

Me and Honda, Career Hondaの人=原動力を伝える

CVCで加速するHondaのイノベーション。外からのアプローチで企業変革を起こす

社外の技術やサービスを取り入れ、研究開発や事業化を加速しようとするHonda。鍵のひとつがスタートアップとの協業であり、これを推進するプロフェッショナル人材です。CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)を通じた出資を担う佐藤 功は、大学のビジネススクールなどでイノベーションについて学んできました。彼がHondaで挑む企業変革を語ります。

佐藤 功Isao Sato

コーポレート戦略本部 コーポレートデベロップメント統括部 コーポレートデベロップメント部 コーポレートベンチャリング課

大手食品メーカーで商品開発やマーケティングを経験したのち、経営企画に異動し組織改革に従事。ビジネススクールやニッポンイノベーター塾などでイノベーションメカニズムを研究したことを期に転職を決意。2020年Hondaに参画し、事業開発を経て現職。

CVCでスタートアップとの連携を強化

Hondaは、従来の製品領域に留まらない新しい価値の創出をめざし長年オープンイノベーションを推進してきました。その先駆けとなったのが、「Honda Xcelerator(ホンダ・エクセラレーター)」です。シリコンバレーに置かれたHonda Innovationsが推進する同プログラムでは、革新的なアイデアを持つスタートアップ企業を支援し研究開発を行ってきました。

そして、より強固な協業関係を築くために近年取り組んでいるのが、CVC*としてのスタートアップへの出資です。CVC機能の立ち上げを担った佐藤は、その狙いは技術導入だけではないと話します。

*Corporate Venture Capitalの略。投資を本業としない事業会社が、自社の事業分野とシナジーを生む可能性のあるベンチャー企業に対して投資を行うことや、そのための組織を指す

佐藤「有望なスタートアップを育成することで、将来のHondaの競争力の種を育てることができますが、より大きな視点では、Hondaの企業変革を実現するための外部的なアプローチになると考えています」

このため、投資先は既存事業の延長上だけでなく、一見Hondaとは連鎖性がなさそうな「破壊的イノベーション*」の領域でも探索しています。

*既存の市場や産業に対して、新しい技術やサービスを導入することで、従来のビジネスモデルを根本的に変革すること。新しい製品やサービスが市場に生み出された結果、既存の事業を破壊させる場合もあることから、破壊的イノベーションと呼ばれている

佐藤「たとえば核融合の研究を行うスタートアップも投資先のひとつです。核融合は核分裂とまったく異なるもので、より安全にクリーンエネルギーを生み出せると言われています。カーボンニュートラルの達成をめざすHondaも、将来的に協業できる可能性があるんです」

まさにこうした“可能性”に出会えることがCVCに携わる魅力です。

佐藤「出資先を検討するうえで多様なスタートアップの取り組みを知ることができるのが、この仕事のおもしろいところですね。自分の中にあるコンテンツが広がっていく感覚を得られます」

ビジネススクールで育んだイノベーションへの熱い想い

ビジネススクールの教授、メンバーと

CVC活動と一口に言っても、その業務は多岐にわたります。Honda Xceleratorと協力してスタートアップを探索するところから始まり、Hondaの経営戦略、事業戦略・開発戦略との整合性を見いだし、投資先の価値やリスクを調査するデューデリジェンスなどによって投資適格性を判断し、ようやく契約交渉に移るのです。もちろん契約後のモニタリングや協業の検討も重要な業務。いずれも幅広く専門的な知見が必要です。

佐藤「もともと前職の食品メーカーで経営企画の領域にいたころに組織再編を任されることとなり、全社的な経営視点を学ぼうと考え、MBA取得をめざし、ビジネススクールに通いはじめたんです。『大企業でいかにイノベーションを起こすか』というテーマで研究していました。

また、事業に対する関心が高まってくると、今度は社会人起業家としてニッポンイノベーター塾という異業種連合により新事業を創出するオープンイノベーションプロジェクトにも参加するようになったんです」

イノベーションへの興味をきっかけに経営者の視点を育んでいった佐藤は、同じビジネススクールに参加していたHondaの社員と意気投合。誘いを受けてHondaへの転職を決意しました。

佐藤「いち会社員として日本経済を上に向かせようと考えると、やはり基幹産業に関わっていくことが重要だと以前から考えていました。Hondaは、まさに基幹産業を支える企業であり、技術力の高さやイノベーション志向が強いことにも魅かれましたね。

一方で、そのことを社外に対してあまりうまくアピールできていないという印象もありました。より存在感を出すことができればもっとおもしろい会社になると思ったことが転職を決めた理由のひとつです。もうひとつは、グローバルに挑戦できる環境があること。前職はドメスティックな会社でしたので、海外で本気で戦うにはあと10年くらいかかるだろうと感じていました」

企業変革の機運がチャレンジを後押し

Hondaに入社した佐藤は、はじめ、新規事業創出の仕組みや支援体制作りを担当することとなります。

佐藤「入社してから、航空領域や海洋領域など入社前は想像もしなかった興味深い事業に携わることができました。運が良かったと思いますね」

Hondaという組織になじんでいくなかで、佐藤がとくに驚いたのは、経営層と対話するチャンスが頻繁にあったことでした。

佐藤「入社した2週間後には、当時の代表取締役社長に、企業変革に関わる事例をインプットさせてもらう機会を得ました。入社間もない身でも、こうしたことを任せてもらえることに驚き、すごい会社だと思いましたね」

その背景には経営メンバーのチャレンジングな姿勢があると佐藤は感じています。

佐藤「Hondaのトップは、新しい技術に高い関心があります。そこに対して尻込みすることもなくて、提案を持っていけば『やってみれば良い』と気軽な感じで応援してくれるんです。そうした人たちが会社を変えようと考えている点においても、Hondaは良い会社だなと思います」

新しい挑戦を応援する風土と企業変革の機運をつかみ、佐藤はのびのびと自分の考えを実行に移していきます。後に担当することとなるCVC機能の立ち上げも、そうした環境のなかで自ら提案したものでした。

佐藤「以前からHondaはスタートアップに出資してきましたが、体系的なアプローチではありませんでした。その一方で、Honda Xceleratorは、有望なスタートアップを続々と発見し、研究所とコラボレーションさせるなど成果を出していました。このふたつを結びつけることで、より戦略的なスタートアップ連携が可能になると考えたんです」

企業変革をもたらすエッセンス

佐藤が手掛けた出資案件はいずれもHondaが新しく踏み込む領域でした。

佐藤「そもそも自分がチャレンジをし続けることを大切にしているんです。環境をガラッと変えたり、新しいものを取り入れたりすることは、ときにストレスになるかもしれません。しかし、一度飛び込んでみれば何とかなるんだなという実体験が自信につながってきた自負があります」

MBAやニッポンイノベーター塾で学んだことも、食品メーカーからHondaへ転職したこともすべてがチャレンジであり、佐藤の成長の糧となっています。佐藤は、実体験から学んだチャレンジの重要性をHondaの社内に波及しようとしているのです。

佐藤「CVCの枠組みはまだできたばかりなので、案件ごとに進め方の難度が大きく異なってきます。時には既存の事業部から反対意見をもらうこともありますが、そこで終わることなく、互いに話し合いながらより良い方向性を探っていくことがとてもおもしろいんです。

今までHondaにないものを、外から入ってきた自分だからこそ提案できるという思いもある。提案が却下されることなんて恐れてはいません。むしろ大事なのはスピードです。否定されても次の挑戦に進む姿勢を持ち続けたいと思います」

これまでになかった技術・知見を取り入れることで新しい価値創出を目指すHondaにおいて、スタートアップだけでなく佐藤のようなキャリア入社人材もまた、企業変革をもたらすエッセンスなのです。

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