1995 TITLE
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1993年


NSXの進化技術
MT車に電動パワーステアリングを設定
セキュリティシスムを採用
助手席用SRSエアバッグシステムを設定

ドライビング・アカデミー新設
センサーを用い理論的にスキルアップをめざすメニュー

リフレッシュプラン新設
NSXを高根沢工場で念入りにメンテナンスするプラン

NSXによるレース参戦活動開始
ドイツADAC GT-CUP参戦、シリーズを賭けて闘う


1994年


NSXの進化技術
16/17インチホイールと40/45タイヤを開発
強化ブレーキパッド(GPパッド)を開発

スポーツ・ドライビング新設
サーキットを走り込みスキルアップをめざすレッスン

NSX fiestaスタート
NSXオーナーズ・ミーティング・スペシャルがNSXフィエスタに名称を変更

ル・マン24時間レース初参戦全車完走
GT1:クレイマーNSX 46号車 清水和夫/岡田秀樹/フィリップ・ファーブル、クレイマーNSX 48号車 ベルトラン・ガショー/クリス・ボーシャー/アルミン・ハーネ、チーム国光 47号車 高橋国光/土屋圭市/飯田章


1995年


NSXの進化技術
電子スロットルDBW開発
マニュアル感覚のスポーツAT、Fマチックを開発
トルクリアクティブプリロード型LSD開発
耐ハイドロプレーニング性に優れたツイントレッドタイヤ開発

NSX-T誕生
高剛性オープントップボディ
リアキャノピー内収納型ルーフシステム
解放感を高めたルーフデザイン

GPコースドライビング・スクール新設
鈴鹿グランプリコースを走り込むドライビングメニュー

ル・マン24時間レースでクラス優勝
●チーム国光 84号車 高橋国光/土屋圭市/飯田章
90年の誕生以来、NSXはたゆまない進化を続けている。91年にオーナーズ・ミーティングを発足させ、92年にはタイプRを開発、カスタムオーダープランを創設。続く93年はMTモデルへのパワーステアリングの設定と助手席SRSエアバッグの設定。さらに94年にはホイール&タイヤを16/17インチへ拡大し強化ブレーキパッドであるGPパッドを開発した。

続く95年。高い信頼性と軽量化を常に模索する航空機の技術であり、一時期F1マシンの先進技術としても登場した電子スロットル、DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)を独自に開発し搭載。さらにATモデルのスポーツ性を高めるため、手許のレバーでマニュアルシフトを行えるFマチックを開発。MTモデルのためにはLSDをトルク感応型に進化させた。
そして95年のNSX最大のニュースといえば、オープントップモデルであるタイプTの登場だろう。世界のスーパースポーツが、ベースとなるモデルをデビューさせてからほどなくオープンモデルを発表する一方で、5年後れのオープン登場を不思議に思う声も聞かれた。

しかしそれにはきちんとした理由がある。こともあろうにNSXの開発スタッフは、ルーフのないNSXを、サーキットでもかなり楽しめるレベルまで引き上げるために長年の苦労を要していたのである。このタイプTまでも、NSXの故郷、ニュルブルクリンクで走り込んだというからそのこだわりにはもはや脱帽するしかない。ニュルをしっかりと走り込めるまでに仕上げられたタイプTに施されたボディ強化箇所は50を超えた。軽量のアルミゆえに可能となったオープントップの走りへのこだわり。NSX-Tは、まぎれもないピュアスポーツである。


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93年 ドイツツーリングカーレース参戦 94年 ル・マン初参戦、完走。95年 ル・マンでチーム国光クラス優勝を果たす

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93年 オーナーズ・ミーティング ドライビング・アカデミー新設 93年 リフレッシュプランスタート

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94年 NSX fiestaとして新たにスタートを切ったオーナーの祭典 95年 9月NSX-R最終ラインオフの記念式典(栃木・高根沢工場)
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NSX Press vol.25 2000年9月発行