タイトコーナーでのシャープな立ち上がりは、スポーツカーの高い能力を実感する至福の一瞬である。しかし通常のデフ(差動装置)では、タイトコーナーをシャープに立ち上がるために加速しようとすると、接地面積が小さくなるフロント内輪に駆動力が流れ、ときにホイールスピンを招くことがある。こうなると、アクセルを開けても内輪のホイールスピンが増すだけで、トラクションの増加は期待できない。これを解決するのが、接地している外輪に駆動トルクをより多く配分し、トラクションを確保するLSD(リミテッドスリップデフ)である。
TYPE Rはレスポンスに優れた機械式のトルク感応型を採用。アンダーステアの少ない旋回を可能にし、シャープな立ち上がりと加速を実現している。
Photo:TYPE R ボディカラーはチャンピオンシップホワイト
■各パーツ写真は撮影のためにカットしたものです。