2004年9月発表 2006年9月終了モデル
この情報は2006年9月現在のものです。

 
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TYPE R ON THE WINDING ROAD インテグラ TYPE Rの魅力
全日本ジムカーナ選手権に参戦し、 またHondaドライビング・ミーティングの講師も務める山野哲也氏が、 ワインディングでインテグラ TYPE Rを走らせ、さまざまな視点から インテグラ TYPE Rの魅力を、またワインディング走行の楽しみ方などを語る。
TYPE R ON THE WINDING ROAD 後編 インテグラ TYPE R インカームービー 〜ペダルワーク〜 by 山野哲也
TYPE Rを気持ちよく走らせるには。
- ワインディングロードで気持ちよく走るポイントを教えてください
インテグラTYPE Rでワインディングを走るときも、基本的にはサーキットと同じスタイルで走って欲しい。ドライビングポジション、ステアリング操作、シフト操作、ペダル操作などすべてにおいてサーキットと同じ環境で走ってもらうのが、インテグラTYPE Rを安全に楽しむ方法として一番だと思いますね。

そのなかでまず、確認して欲しいのがドライビングポジションですね。運転の操作のなかで一番大切なのは、僕はブレーキだと思っていますので、シートの前後位置を合わせるときはまず、ブレーキを最も踏みやすい位置に合わせてください。遠すぎず、近すぎず、ブレーキペダルを自然に強く踏めるシート位置です。それから背もたれの位置。ステアリングを9時15分の位置に持ち、そのまま左右に180°クロスするまで回したときに、肩がシートから離れない位置が基本ですね。そうすると、自然とドライビングポジションが決まってくると思います。最終的には、体とシートが接する面積がキーになってきます。ブレーキの踏み具合と肩でシート位置を合わせたときに、きちんと体がシートに密着しているかを体で確認して欲しい。その接する面積が広ければ広いほど、体はしっかりとホールドされるからです。横Gが長く続いたり、切り返しが続くときなど、縦・横のさまざまなGがクルマに掛かったときに、体がシートにホールドされればされるほど、最も安全な操作ができるようになります。安全操作ができるドライビングポジションを確保すること、それが第一ですね。


- ペダル操作の注意点は
ブレーキに関しては、サーキットとワインディングとではかなり違った操作になります。サーキットではハードブレーキングを多用しますが、ワインディングの場合は、細く長いブレーキングをおすすめします。細く長いブレーキングをすることで、クルマの姿勢が変化しにくくなるわけです。スムーズな減速、エンジンブレーキ・プラスアルファのブレーキングをしながら、次のコーナーに向けて必要なシフトダウンを行う。シフトダウンはヒール&トゥで。これはドライビング・ミーティングなどの講習会に参加して練習し、自信を持って確実にできるようになることが前提です。たとえワインディングであっても、サーキットと同じようにヒール&トゥをすることによって、クルマの姿勢が安定し、荷重の変動が少なくなり、安定した立ち上がり加速ができるようになります。
ブレーキと同じように、アクセルペダルもできるだけスムーズな操作が望ましいですね。ポイントは、いたずらにオン・オフをしないこと。ちょっと踏んで、またすぐさま戻したりなどという操作を頻繁にしないということです。クルマの挙動が乱れてタイヤと路面の接地面がいつも変化してしまいますから。そうすると、何かの拍子に滑りやすくなってしまう。スムーズなペダル操作でタイヤに安定した荷重を掛けてあげると、クルマの挙動が安定し、タイヤのグリップをより高く引き出すことができるのです。


- ステアリングやシフト操作は
ステアリング操作に関しては、通常のワインディングであれば、基本は9時15分の位置から持ち替えないままでも足りると思います。ヘアピンのようなコーナーは別ですけど。要は、ステアリングを切るときに細かく送ったりせずに、9時15分の位置に持ったまま360°操作できるようにしておくのが安全です。なぜかというと、ステアリングはクルマの舵を取るもっとも重要な要素であり、それから手を離すのはリスクが高いわけです。なおかつ両手で常に握っていることによって、ステアリングから受ける力をしっかり受け止められる。いざというとき、安定した操作ができます。
そして、またシフトは、強く握りしめないこと。握りしめるのではなくて、軽く握りスムーズに入る道を探す、みたいなフィーリングです。1-2速とか3-4速など上下に動かすのはいいのですが、2-3速や4-5速などの斜めの操作は、シフトノブの通り道がクランク状になるわけです。その通りにシフトするとすごく時間もかかるし、引っかかりも多くなってスムーズにならない。だから、S字コーナーを曲がるときのように、できるだけ斜めの直線状に、しかも軽く入るよう操作をすることによって、早くて正確なシフト操作ができるようになると思います。
そうすると結果的に、ペダル、ステアリング、シフトと、力が入らないドライビングができるようになります。力の入らないドライビングを、体をしっかりとシートに接するポジションで支えることによって、安全にスムーズにワインディングを楽しむことができます。


- その他の注意点は
やはりゆとりを持ったドライビングですね。ワインディングは、ゆっくりとした操作でゆとりを持って気持ちよく走るのが一番楽しいと思います。ブラインドコーナーも多いので、たとえばコーナーの先に不意に障害物があらわれても止まれる速度で走るのが重要ですね。
また、僕のおすすめとしては、もちろんリスクのない範囲で、自分の与えられた車線の中でアウト・イン・アウトを取るのがいいと思います。ずっと車線の真ん中を走るというのも、もしヘアピンなどでアウトに絡んでしまったときにセーフティマージンが減ってしまうから、与えられた車線の中でアウト・イン・アウトをとるのが安全で効率がいいと思いますね。
インテグラTYPE RのVTECエンジンは、低速から高速までトルクバンドが広いので、ドライバーの技量やコースのレイアウトに合わせて、自分なりのエンジン回転で運転を楽しめるのが魅力だと思います。


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