走行性能

エンジン

気持ちのよい加速フィールを味わえる、トルクフルなエンジン

エンジンは、低・中回転域で力強いトルク特性を発揮する745cm³・水冷4ストローク直列2気筒。ピストンをはじめとする軽量化と吸排気系の見直しにより、燃費性能の向上とともに出力を向上。デイリーユースでの扱いやすさに加え、スポーティーなライディングにも応える低回転域からのリニアなスロットルレスポンスと力強いパワーフィールを追求している。またデュアル・クラッチ・トランスミッション(DCT)を標準装備とし、シフト操作の自動/手動を選択可能に。さらに4~6速のギアレシオを最適化し、中・高速度域における操りやすさを追求している。

吸気系(エアクリーナー)

ファンライドを高める
リニアなスロットルレスポンス

エアクリーナーはダクトおよび、エレメントの配置を最適化しつつ、ダクト内の吸気抵抗低減、ダクト断面積拡大を図ることで出力と全回転域でのスロットルリニアリティーを向上。さらに、スロットルボア径を38mmとすることで出力向上と、リニアなスロットルレスポンスを実現し、気持ちのよい加速フィールに貢献している。

エアクリーナー断面比較イメージ

Honda セレクタブル トルク コントロール

ライダーが後輪への駆動力のレベルを選択できる、
Honda セレクタブル
トルク コントロール

後輪への駆動力のレベルを必要に応じて任意に選択できるHonda セレクタブル トルク コントロールを装備。左手元のハンドル上部に配置されたレベル切替スイッチで、ライダーによる後輪駆動力のレベル選択(2レベル+オフ)が可能。レベル設定オンの状態では走行中、前・後輪の回転差を感知し、そこから算出したスリップ率がライダーの選択した所定のレベル以上となった場合、ECUが後輪のタイヤがスリップしたと判断し、燃料噴射を最適にコントロール。エンジントルクの最適化により後輪駆動力を抑制する。システム作動時はメーターパネルのインジケーターの点滅で、システムが作動していることを知らせる。

※Honda セレクタブル トルク コントロールはスリップをなくすためのシステムではありません。あくまでもライダーのアクセル操作を補助するシステムです。したがって、Honda セレクタブル トルク コントロールを装備していない車両と同様に、無理な運転までは対応できません。運転するときは急なアクセル操作を避け、安全運転をお願いします。

ライディングモード

4つのプリセットに加え
ユーザー設定の選択が可能

ライダーのスロットル操作を電気信号に変換してスロットルバルブの開度制御を行うスロットルバイワイヤシステム(TBW)を採用。AT/MT変速モード切り替えに加え、AT選択時のシフトスケジュール(D)、Honda セレクタブル トルク コントロール(T)による後輪駆動力レベル、エンジン出力(P)、エンジンブレーキ(EB)の制御レベルを組み合わせたライディングモードを搭載。さらにフラットダート走行を想定した3Gを設定し各パラメーターの制御レベルを専用で組み合わせたモードを追加、フラットダートでのよりエキサイティングな走りを可能としている。また、これらのライディングモードはハンドル左手のMODEスイッチと上下スイッチを操作し選択することで、ライダーの好みや走行状況に応じたライディングが楽しめる。

  • 写真は海外仕様車でアクセサリー装着車です。
  • 写真は海外での走行を撮影したものです。