Round02ドイツドイツ

2020年9月26日(土)・3日目

ニュルブルクリンク

第2戦 ドイツ 3日目

Honda CIVIC TCRを駆るアッティラ・タッシがニュルブルクリンクで表彰台を獲得

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第2戦ドイツ大会は3日目を迎え、ニュルブルクリンク北コースでレース2が開催されました。ALL-INKL.DE Münnich Motorsportのアッティラ・タッシは、天候面での悪条件を乗り越え、3位。開幕戦に続き、2回目の表彰台獲得を果たしました。

タッシは、3番グリッドからスタート。オープニングラップは力強い走りを見せ、ポジションを維持しました。コース終盤にあるアップダウンの激しいストレート、ディッティンガーヘーエでは後続のライバルに猛スピードで迫られるも、粘り強い走りでポジションを守り切りました。

その後、タッシは2周目で3番手のポジションを奪われますが、最後までペースを維持。ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのネストール・ジロラミにペナルティーが科されたため、3位となりました。

開幕戦の順位と並ぶ3位という成績は、タッシにとってWTCRでのベストリザルト。金曜日に行われたレース1の最終ラップでは、6番手というポジションでしたが、すべてのレースウイークにおいて、好調なパフォーマンスで成果を挙げています。

ポールポジションでスタートしたジロラミは、タッシと同じく1周目の第1コーナーでリードしますが、オープニングラップの終盤、ディッティンガーヘーエで後続のマシンにオーバーテイクされてしまいます。その後、3番手を走行していましたが、スタート時の違反により30秒のペナルティーが科され、最終的には11位まで順位を落としました。しかし、シーズン総合では2位のポジションをキープしています。

レース1で優勝を果たしたエステバン・グエリエリは、7番グリッドからのスタート。スタートが決まり、すぐに5番手まで順位を上げました。1周目の後半で順位を落とすものの、その後はレース終盤までポジションをキープ。ゴール直前にディッティンガーヘーエの直線で抜かれてしまいましたが、最終的な順位は5位となりました。

ティアゴ・モンテイロは、金曜日のレース1での8位に続き、レース2では9位となり、この週末は、今シーズン初のポイント獲得を果たしました。
モンテイロはレース2で見事な走りを見せました。スタート直後の第1コーナーでライバルのマシンのアウト側を走り、印象的なオーバーテイクをすると、2周目でも同じような動きで別のマシンをオーバーテイク。ニュルブルクリンク北コースでのレース1、レース2ともに、トップ10入りとなりました。時間があれば、さらに上位も目指すことができる走りで、Honda CIVIC TCRのパフォーマンスとレースの結果に、モンテイロは満足していいます。

次戦は、2週間後に行われる第3戦スロバキア大会です。

 

コメント

アッティラ・タッシ(3位)
アッティラ・タッシ 「昨日のレースは残念な結果に終わってしまいましたが、今日は表彰台を獲得することができてよかったです。2周目のスタートで少しミスをしてしまい、そのせいでLynk & Coにアンダーカットされてしまいましたが、その後もプレッシャーをかけることができたので満足しています。最終ラップ、ネストール(ジロラミ)を追っていたときは慎重になりました。ALL-INKL.DE Münnich Motorsportのスタッフのために最適な結果を目指しました」

ティアゴ・モンテイロ(9位)
ティアゴ・モンテイロ 「今日はパフォーマンスもラップタイムも、マシンのフィーリングも、すべてがよかったです。特にほかのドライバーたちと比べても、とてもいいフィーリングでした。3ラップの間続いたAudi勢とのバトルでは、そのたびに引き離すことができました。望んでいたようなシーズンの幕開けにはなりませんでしたが、全体的にはチームにとってはすばらしいことだと思います。今週末は優勝することができたので、物事はいい方向に向かっていると思います。Lynk & CoやAudiと比較して、トップスピードの差はまだありますが、これからも戦い続けます」

エステバン・グエリエリ(5位)
エステバン・グエリエリ「昨日の勝利をしっかりとポイントに結びつけることができてうれしいです。スタートはよかったのですが、1周目でグリッドについたときから、昨日のようなフィーリングを得られませんでした。グリッド上でいくつかの調整を行いましたが、それが十分ではなかったので、レース中は昨日のような快適な走りができず、少しオーバーステアがありました。その後、ポジションを落とさないものの、少しだけスピートが落ちたので、出力が少し悪くなってしまったような気がしましたが、なんとかなりました。最終ラップのロングストレートで後続のマシンを抑えきれなかったのは残念でしたが、レースには満足しています」

ネストール・ジロラミ(11位)
ネストール・ジロラミ 「レースのパフォーマンスに関しては満足しています。スタートがうまくいってトップをキープできましたし、Lynk & Coにも少し差をつけることができましたが、最終セクターのストレートでは、とても速くて、簡単に抜かれてしまいました。直線のスピードは僕たちのベストではないので、データを見てどうやってスピードを向上させるかを考えなければなりません。ペナルティーを受けたことは少し残念で、なにが起こったのかはまだはっきりとは分かっていませんが、これから話し合い、そこから学んでいきたいです。僕たちはチームです。勝ち負けをともにし、より強くなって戻ってきます」

リザルト

レース2

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
168Y.エアラッシLynk & Co331'00.926
211T.ビョークLynk & Co3+5.835
39アッティラ・タッシHonda3+11.971
496M.アズコナクプラ3+16.563
586エステバン・グエリエリHonda3+16.776
669J.カール・ベルネアルファロメオ3+22.454
918ティアゴ・モンテイロHonda3+33.075
1129ネストール・ジロラミHonda3+40.644

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
168Y.エアラッシLynk & Co92
229ネストール・ジロラミHonda61
311T.ビョークLynk & Co61
4100Y.ミュラーLynk & Co60
531T.コルネルアウディ45
686エステバン・グエリエリHonda40
79アッティラ・タッシHonda38
1318ティアゴ・モンテイロHonda15

チーム

順位 チーム マシン 総合ポイント
1 Cyan Racing Lynk & Co Lynk & Co 152
2 ALL-INKL.COM Münnich Motorsport Honda 101
3 Cyan Performance Lynk & Co Lynk & Co 95
4 Comtoyou DHL Team Audi Sport アウディ 68
5 ALL-INKL.DE Münnich Motorsport Honda 53
6 Zengo Motorsport Services KFT クプラ 26

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