Round02ドイツドイツ

2020年9月25日(金)・2日目

ニュルブルクリンク

第2戦 ドイツ 2日目

エステバン・グエリエリがレース1で今季初優勝

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第2戦ドイツラウンドは2日目を迎え、ニュルブルクリンク北コースでレース1を開催。Honda CIVIC TCRを駆るALL-INKL.COM Münnich Motorsportのエステバン・グエリエリが優勝を果たしました。

2019年ランキング2位のグエリエリは、このレースを2番グリッドからスタート。Honda CIVIC TYPE Rのセーフティカーが先導し、グランプリコースで2周のサイティングラップを行ってからのスタートとなりました。
グエリエリは、前をゆくマシンにアウト側から並びかけ、序盤の数コーナーではサイド・バイ・サイドの状態が続きます。そのバトルを制して首位に立つと、リードを約7秒まで拡大します。そこから安定した走行に切り替え、最終的に3秒385差で今季初優勝を果たしました。

グエリエリは、“グリーン・ヘル”と呼ばれるニュルブルクリンク北コースで自身2勝目。昨年のドイツラウンドでは2度の表彰台登壇を果たしており、このコースとの相性のよさを証明しました。

チームメートのネストール・ジロラミはクリーンにレースを走りきり、6位でフィニッシュ。明日のレース2ではポールポジションからのスタートとなるため、今大会では大量のポイント獲得が期待されます。

ALL-INKL.DE Münnich Motorsportのティアゴ・モンテイロは、フロントのワイパーがストップするというトラブルがあったものの、8位でチェッカーフラッグを受けてポイントを獲得。チームメートのアッティラ・タッシは6番手までポジションを上げるも、ファイナルラップで接触されてリタイア、14位に終わりました。

コメント

エステバン・グエリエリ(優勝)エステバン・グエリエリ
「ノルドシュライフェ(北コース)で2度目の勝利というのは特別な気分です。グリーン・ヘルと呼ばれてはいますが、私にとってはとても優しいコースのようです。レースは難しい条件が揃っていたので、自信はあったものの、行き過ぎないようにバランスを取りながら走りました。スタートでは前方のマシンについていきながら、昨年ウエットで行われた際にポールポジションを獲得した経験を活かしてタイムを上げていきました。すると、イン側にいた首位のマシンが早めにブレーキングしたためアウト側から並びかけました。サイド・バイ・サイドのバトルは激しくもフェアで、僕が制することができました。後方のマシンは直線スピードがよかったので、1周目はアグレッシブにいき、リードを広げていきました。一度差が拡大してからは、少しペースを落として最後までポジションを守りきりました。本当に大きな勝利で、このコースで2度目の優勝は最高の気分です」

ネストール・ジロラミ(6位)ネストール・ジロラミ
「6位に入れて貴重なポイントを獲得できました。僕らにとっての勝負所は明日のレースだと考えていたので、今日はリスクを冒したくありませんでした。コンディションに少し苦戦していたこともあり、バトルするだけのペースはなかったので、ドライビングとマシンパフォーマンスの両面を分析しなければなりません。エステバン(グエリエリ)とクルーたちがすばらしい仕事をしたことがとてもうれしいです。明日は僕らの番ですから、レースに集中して勝利を目指します」

ティアゴ・モンテイロ(8位)ティアゴ・モンテイロ
「まずは、今季初のポイントを獲得できてよかったです。スタートがよく、いいペースでバトルを楽しむことができました。マシンのバランスとパフォーマンスは満足いくもので、ウエットでもラップタイムはよかったです。いくつか課題はありますが、総合的なパフォーマンスはいいと思います。明日のレースもまたウエットになりそうですが、楽しみです」

アッティラ・タッシ(14位)アッティラ・タッシ
「序盤のペースはとてもよかったのですが、少しミスをしてしまい、さらにはほかのマシンに当てられてしまいました。アウト側から仕掛け、向こうは僕のことをミラーで見ているのも分かっていたのですが、彼にアンダーステアが出て押し出される形になってタイムを大きく失いました。ファイナルラップでは少しペースを上げることができていましたが、サンティアゴ・ウルティアが隣に迫ってきました。僕のイン側には1.5~2台分のスペースがあり、ミスなくコーナリングしたのですが、いきなり衝撃を感じて右側のウォールにぶつかっていました。まるで自分がピンポン玉になったような感覚です。ダメージはかなり大きかったのですが、チームのみんなががんばって修復してくれると思うので、明日は表彰台を目指して戦えるはずです」

リザルト

レース1

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
186エステバン・グエリエリHonda331'14.425
2100Y.ミュラーLynk & Co3+3.385
368Y.エアラッシLynk & Co3+3.999
411T.ビョークLynk & Co3+4.903
531T.コルネルアウディ3+12.298
629ネストール・ジロラミHonda3+15.674
           
818ティアゴ・モンテイロHonda3+23.256
149アッティラ・タッシHonda2 +1Lap

フォトギャラリー

ニュース