Round08日本日本

2019年10月25日(金)・予選

鈴鹿サーキット

第8戦 日本 予選

予選1でHonda勢がトップ3を独占

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第8戦・日本大会が鈴鹿サーキットで始まりました。初日となる10月25日(金)は予選が行われ、予選1でKCMGのティアゴ・モンテイロがポールポジション(PP)を獲得。さらに、2番手にエステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)、3番手にネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が入り、Honda CIVIC TCRが予選トップ3を独占しました。

ヘビーウエットのコンディションで行われた予選1で、モンテイロはグエリエリを0.1秒上回り、WTCRでの初PPを獲得。KCMGチームにとって今季2回目、Honda CIVIC TCRにとって今季5回目のPPとなりました。
ダンプ(湿った)コンディションで行われた予選2では、モンテイロは2番手に。この結果、日曜日のレース2はリバースグリッドで9番グリッド、レース3は2番グリッドからのスタートとなります。

チームメートのアッティラ・タッシは予選1のアタック中、ターン2でスピンしてコースオフ。この時点で4番手タイムを記録していましたが、赤旗が提示されたことでタイムは抹消となり、23番手となりました。予選2ではペースを取り戻し、11番手となりました。

ワイルドカード参戦となったジム・カー・トー(KCMG)はWTCRで初めて履くWTCRのタイヤに合わせこみ、予選1、予選2両方のセッションで21番手タイムを記録しました。しかし、技術委員の指名による重量計測を行わなかったため、予選1のタイムが抹消となっています。

ドライバーズランキング2位につけているグエリエリは、ウェット路面の中でHonda CIVIC TCRのハンドリング特性を活かしきり、レース1を2番グリッドからスタートすることになりました。予選2のQ2では、最終コーナーでタイヤバリアにヒットしてしまいましたが、ピットへ帰還。メカニックたちが数分で修復作業を終え、残り1分半というところで再びコースへと戻ることができました。その後のアタックを決め、Q2を3番手で終えたグエリエリは、Q3へと進出。結果として、予選4番手となりました。予選を終えて、ランキングトップのノルベルト・ミケリス(ヒュンダイ)とのポイント差は、レースウイーク前の「15」から「9」となっています。

ジロラミもウェットコンディションで速さをみせ、Hondaの予選トップ3独占に貢献しました。しかし不運にも、予選2のQ2終盤でマシントラブルが発生し、12番手に終わりました。さらに、エンジンの交換が必要になったため、レース1はグリッド後方からのスタートとなってしまいました。

26日(土)にはレース1、27日(日)にはレース2、レース3が行われます。

コメント

ティアゴ・モンテイロ(予選1 ポールポジション/予選2 2番手)ネストール・ジロラミ、ティアゴ・モンテイロ、エステバン・グエリエリ
「チーム、Honda、そして僕自身にとってすばらしい一日になりました。僕たちは最初から競争力があり、それを維持してきました。僕自身が鈴鹿を好きで、マシンもこのコンディションを得意としているので、とても快適に感じました。コンディションこそ難しいものでしたが、マシンは僕の望む通りのものでした。予選のセッションすべてで集中力を維持することは困難でしたが、プッシュを続けましたし、最大限の結果を残そうと考えていました。ポールポジションとフロントローを獲得できたことにはとても満足しています。今日はとても重要な日だと考えていました。物事は、非常にうまくいくか、大きく間違っているかのどちらかだと思いますし、前者であったことが幸いでした。明日の結果を予測することはできませんが、いい結果が出すことに集中したいです」

エステバン・グエリエリ(予選1 2番手/予選2 4番手)エステバン・グエリエリ
「雨が降り、コンディションも変わっていく中で一日を送りました。Q2でタイヤバリアにヒットしたあと、素早く修理してくれたメカニックには感謝しなくてはなりません。いいパフォーマンスをみせられましたし、Hondaのホームサーキットで予選1-2-3に貢献できたことを非常にうれしく思います。今週末は、チャンピオンシップのポイントを多く得られると思っていますし、すでに予選でボーナスポイントを得ました。Hondaを代表して日本で戦うことはすばらしいことですし、明日は勝ちにいきたいです」

ネストール・ジロラミ(予選1 3番手/予選2 12番手)ネストール・ジロラミ
「いいパフォーマンスを発揮できた一方で、運はよくなかったと感じました。マシンはウェット路面でもダンプ路面でもいいスピードをみせていたので、このような状況にもう一度なれば、心強いと思います。残念ながら、Q2の終わりにテクニカルトラブルが起きたため、日曜の両レースが12番手スタートになるだけでなく、エンジンを交換する必要があるので、レース1も後方からのスタートとなります。チームタイトルを考えると、これはいいこととは言えません。ポイントを取るという意味で、日曜日がより重要になるでしょう」

アッティラ・タッシ(予選1 23番手/予選2 11番手)
「つらい一日でした。ウェットの状態で、マシンのスピードは非常にいいものがありましたが、コースの攻略は難しい状況でした。なにより、ここを走るのは初めてのことでした4番手にいましたが、赤旗のためにタイムが認められませんでした。トップ5に入れていたはずです。予選2では、コンマ2秒差でリバースグリッドでの(レース2の)PPを逃しましたが、12番手という位置は悪くはありません。土曜日のレースを日曜日に向けたテストと位置づけ、マシンが100%正常であることを確認したいと思います」

ジム・カー・トー(予選1 29番手/予選2 21番手)ジム・カー・トー
「困難な状況にもかかわらず、いい一日を送れたと思います。WTCRでウエットタイヤを経験したことはこれまでになかったので、フリー走行は大きな経験になりましたし、Q1では大丈夫と思える状態になりました。21番手からのスタートとなりましたが、予選2ではQ2まで0.1秒差に迫ることができたので、一歩前進できたと思います。この状況に慣れるのは大変でしたが、チームとしてはいい仕事ができたと思います。明日の目標は15位以内でレースを終えることです。私のポジションからでも達成できると思いますし、できたらうれしいなと考えています」

リザルト

予選1

順位 No. ドライバー マシン タイム
118ティアゴ・モンテイロHonda59.713
286エステバン・グエリエリ Honda59.841
329ネストール・ジロラミHonda59.967
410N.ラングフェルドアウディ1'00.039
522F.バービッシュアウディ1'00.146
61G.タルクィーニヒュンダイ1'00.201
239アッティラ・タッシHonda1'01.102
2919ジム・カー・トーHonda-

予選2

順位 No. ドライバー マシン タイム
1 14 J.クリストファーソン フォルクスワーゲン 0'59.627
2 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 0'59.780
3 96 M.アズコナ クプラ 1'00.104
4 86 エステバン・グエリエリ Honda 1'00.192
5 111A.プリオールLynk & Co 1'01.023
6 11T.ビョークLynk & Co 1'00.280
     
11 9 アッティラ・タッシ Honda 1'00.783
12 29 ネストール・ジロラミ Honda 1'00.994
21 19 ジム・カー・トー Honda 1'00.982

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