Round08日本日本

2019年10月26日(土)・レース1

鈴鹿サーキット

第8戦 日本 レース1

グエリエリがレース1で今季3回目の優勝

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第8戦・日本大会のレース1が鈴鹿サーキットで行われました。Honda CIVIC TCR勢は、エステバン・グエリエリ(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)が今季3勝目を挙げ、ティアゴ・モンテイロ(KCMG)が3位表彰台を獲得しました。

モンテイロにペナルティーが課されたため、グエリエリがポールポジションとなってレースは始まりました。オープニングラップでグエリエリは一度後退しますが、2周目にトップの座を奪い返しました。その後、セーフティカーが導入される事態もありましたが、グエリエリはリードを保ち続け、今季3勝目を挙げ、Honda CIVIC TCRとしても今季7勝目となりました。この勝利で、彼はドライバーズランキングのトップに立ち、さらに、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportも、チームランキングで2位のままながら、首位と7ポイント差につけています。

チームメートのネストール・ジロラミはエンジン交換のペナルティーを受けたため、グリッド後方からのスタートとなりましたが、トラブルを回避し、18位でフィニッシュしました。

昨年の日本大会でテスト中のケガから復帰したモンテイロが3位でフィニッシュしました。KCMGチームは同じ日に行われたTCR Japanシリーズでチームタイトルを獲得し、その喜びをより大きなものにする表彰台となりました。モンテイロは予選での危険なコンディションの中、遅すぎるドライブをしたことを問われてペナルティーを受け、4番手からスタートしました。しかし、レース序盤でポジションを上げると、背後からのプレッシャーをかわしきって、今季2回目の表彰台獲得となりました。

アッティラ・タッシ(KCMG)は、レーススタート時にハンドブレーキに不具合を抱え、スタートを失敗。19番手スタートから21位でフィニッシュしました。

予選で重量計測を行わなかったことでグリッド後方からのスタートとなったワイルドカード参戦のジム・カー・トー(KCMG)は、WTCRのデビュー戦を22位で終えています。

27日(日)にはレース2、レース3が行われます。

コメント

エステバン・グエリエリ(優勝)エステバン・グエリエリ、ティアゴ・モンテイロ
「レース人生で、最高の勝利の一つです。この勝利は非常に重要ですし、信じられないほど幸せな気分です。激しいレースでした。スタートで(フレデリック)バービッシュ(アウディ)が接触したとき、なにかが壊れたのかもしれないと思いました。しかし、マシンは頑丈で壊れませんでした。そのまま一度リードを失いましたが、後のラップで首位を取り戻し、そこからペースをコントロールできました。鈴鹿で、Hondaのマシンで勝つということは特別なことです。そして、僕がチャンピオンシップをリードできたということは、それと同じくらい重要なことです」

ティアゴ・モンテイロ(3位)ティアゴ・モンテイロ
「予選で受けたペナルティーの後、表彰台に立つことができて、とてもうれしいです。ペナルティーについてはまだ理解に苦しんでいますし、満足していません。しかし、レースとなればそれを後回しに考え、できる限りのことをしなくてはなりませんでした。セーフティカー後のリスタートで、エステバン(グエリエリ)の挙動に驚かされ、いくつかポジションを失い、もう一歩も引けないところでした。ウエットでのペースはすばらしかったですし、今日の結果はドライでもスピードがあることを示したと思います。ケガから復帰して1年が経ちましたが、なかなかペースを合わせられていませんでした。実際に速さをみせられたことで、特別な気分になっています。」

ネストール・ジロラミ(18位)ネストール・ジロラミ
「後方からのスタートで、難しいレースとなりました。オーバーテイクが難しいので、いいスタートを切り、数周かけてポジションを上げ、あらゆるチャンスを生かそうと考えました。油圧が下がっていたので、最後は心配でしたが、うまくマネジメントできました。明日は、もっと上のポジションからスタートするので、ポイントを多く稼ぐために、重要なレースになると思います」

アッティラ・タッシ(21位)
「今日はとても不運でした。スタートでハンドブレーキに問題を抱え、いつも通りにスタートができず、ポジションを落としてしまいました。そこから粘り強くポジションを回復していきましたが、ターン8でブレーキペダルに問題を抱え、コーナーを直進してしまいました。ペースはかなりよかったので、中国大会のときのようにポイントを獲得できると信じています」

ジム・カー・トー(22位)ジム・カー・トー
「初めてのWTCRレースは、すばらしい経験になりました。後方からのスタートでしたが、順調に走り、レースを終えられたのがとてもうれしいです。予選ではQ2進出までわずか0.2秒差でした。特に第1セクターで大きな進歩ができているので、よりよいポジションからスタートできる明日は、チームのために最善を尽くしたいと思います」

リザルト

レース1

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 86 エステバン・グエリエリ Honda 26 26'36.701
2 10 N.ラングフェルド アウディ 26 +0.460
3 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 26 +1.602
4 11 T.ビョーク Lynk & Co 26 +1.991
5 14 J.クリストファーソン
フォルクスワーゲン 26 +2.400
6 69 J.カール・ベルネ アウディ 26 +3.699
           
18 29 ネストール・ジロラミ Honda 26 +16.476
21 9 アッティラ・タッシ Honda 26 +18.883
22 19 ジム・カー・トー Honda 26 +20.266

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