Round08日本日本

2019年10月27日(日)・レース2・レース3

鈴鹿サーキット

第8戦 日本 レース2・レース3

グエリエリがレース3で2位表彰台獲得。
ドライバーランキングでトップに浮上する

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第8戦・日本大会が三重県・鈴鹿サーキットで開催されました。大会最終日の10月28日(日)は、レース2と3が行われ、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのエステバン・グエリエリが前日の勝利に続き、レース3で表彰台に登壇。ポイントランキングでのリードを拡大しています。

レース3を4番手でスタートしたグエリエリは、スタートで1つポジションを上げると、残り2週でティアゴ・モンテイロ(KCMG)をパスして2位フィニッシュ。今季9度目の表彰台で、ポイントランキングで2位に7ポイント差をつけました。

このレースウイークで全ドライバー中最多の57ポイントを獲得したグエリエリは、チームのランキングも首位に引き上げ、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportは1ポイント差でチームタイトル争いをリードしています。

チームメートのネストール・ジロラミは、11位/14位と悔しい結果に終わりました。レース2の最終ラップでバトル中に接触されてポジションを落とすも、接触相手にペナルティーが下り、順位が1つ繰り上がりました。レース3でも1周目に接触を受け、ポジションダウン。しかし、粘り強くポジションを守りきり、14位でフィニッシュしました。この結果、ジロラミはドライバーズランキングで6位につけています。

モンテイロは、レースでHonda勢最上位となる6位フィニッシュ。レース3でも4位入賞を果たし、今季自己最多のポイント獲得となりました。

レース3ではファイナルラップに3番手を走行していたものの、セーフティカーが出動。ここでレース終了と誤って認識したモンテイロは、チェッカーフラッグを受ける前にピットロードへ向かおうとしてしまい、4位でのフィニッシュとなりました。

チームメートのアッティラ・タッシは、レース2を10番手からスタートしたものの、1周目に排気系にダメージを受けてパワーが低下し、24位でレースを終えました。レース3では11番手でチェッカーを受けましたが、スタート時にピットボックスにマシンが入っていなかったとしてペナルティーを受け、18位という結果になりました。

今大会、ワイルドカードで参戦しているジム・カー・トー(KCMG)は、28位と22位でフィニッシュしています。

 

コメント

エステバン・グエリエリ(10位/2位)
エステバン・グエリエリ(#86) 「とてもうれしいです。昨日はHondaのホームコースで優勝できましたし、今日は2位に入り、タイトル争いでトップに浮上しました。まだ先は長いですが、ここまで安定して競争力を発揮できており、今週末は誰よりも多くポイントを獲得できたことは大きいです。レース2での苦戦からばん回するためにセットアップを大きく変え、レース3ではいいペースを発揮できました。それを成し遂げてくれたチームを心から誇りに思います。また、ティアゴも無理な仕掛けをせずに戦ってくれて感謝しています。Honda Racingのドライバーがタイトルを勝ち取るために一丸となって戦っていきます」

ネストール・ジロラミ(12位/14位)
ネストール・ジロラミ 「今日は11番手・12番手スタートで厳しい一日でした。レース2でのペースは苦しく、最高速で上回るライバルからポジションを守るのは難しかったです。ベンジャミン・ルーチャーが私をパスするときに接触を受け、スチュワードはペナルティーを科すと思っていましたが、その通りになりました。レース3ではセットアップを変えたものの、1周目に接触され、ポジションを落としてしまったので、そこからは順位を守ることを優先して走行しました。金曜日の予選で起きた問題が尾を引き、完全にばん回できませんでした。それでも、チームランキングでは首位にいることが重要です」

ティアゴ・モンテイロ(6位/4位)
ティアゴ・モンテイロ(#18)、エステバン・グエリエリ(#86) 「レース3では無線でのミスコミュニケーションがあり、ピットレーンにマシンを向けてしまいました。そこでのロスにより、3位を失いました。本当に残念ですが、今週末はペースがいいことを示すことができたので、これを残りのレースでも続けていければと思います。レース2ではすばらしいスタートも決めてHonda勢最上位となりましたし、レース3でもHonda勢の中ではファステストラップをマークしました。でも、Hondaがタイトルを取れるように、エステバンへ激しいファイトは挑みませんでした。今週は多くのポイントを獲得できましたし、Hondaのホームサーキットでいい戦いを見せられたと思います」

アッティラ・タッシ(24位/18位)
アッティラ・タッシ 「厳しい一日でした。レース2ではいいスタートを決めたのですが、1周目に接触を受けて排気系にダメージを負い、そこからずっとフルパワーにはなりませんでした。これによってストレートでポジションを守ることが難しくなり、いくつか順位を落としてしまいました。マシンのバランスはよく、特にセクター2ではいい感触でした。レース3では11位に入ったものの、スタート時に自分のポジションがどちら側か分からなくなり、位置につくのが遅れた結果、きちんとグリッドにつけずにペナルティーを受けました」

ジム・カー・トー(28位/22位)
ジム・カー・トー 「今日はパフォーマンスを大きく向上させられたと思います。両レースとともに完走し、今大会の3レース全てで完走を果たしました。これまで、このマシンではローリングスタートしか経験がなかったのですが、スタートシステムにも慣れ、今日はだいぶ感触がよかったです。ストレートエンドで若干スピードを失う感じはありましたが、今日の内容には満足していますし、マカオでのレースも楽しみです」

リザルト

レース2

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 5 N.ミケリス ヒュンダイ 24 22'01.538
2 12 R.ハフ フォルクスワーゲン 24 +0.293
3 1 G.タルクィーニ ヒュンダイ 24 +8.205
4 31 K.チェッコン アルファロメオ 24 +8.531
5 11 T.ビョーク Lynk & Co 24 +11.102
6 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 24 +11.330
           
10 86 エステバン・グエリエリ Honda 24 +18.072
12 29 ネストール・ジロラミ Honda 24 +19.580
24 9 アッティラ・タッシ Honda 24 +32.744
28 19 ジム・カー・トー Honda 24 +52.193

レース3

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
1 14 J.クリストファーソン フォルクスワーゲン 30 30'07.581
2 86 エステバン・グエリエリ Honda 30 +3.070
3 31 K.チェッコン アルファロメオ 30 +7.586
4 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 30 +10.394
5 11 T.ビョーク Lynk & Co 30 +11.063
6 1 G.タルクィーニ ヒュンダイ 30 +11.715
14 29 ネストール・ジロラミ Honda 30 +19.770
18 9 アッティラ・タッシ Honda 30 +22.087
22 19 ジム・カー・トー Honda 30 +40.961

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
1 86 エステバン・グエリエリ Honda 288
2 5 N.ミケリス ヒュンダイ 281
3 11 T.ビョーク Lynk & Co 243
4 100 Y.ミュラー Lynk & Co 238
5 96 M.アズコナ クプラ 198
6 29 ネストール・ジロラミ Honda 193
         
16 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 106
23 9 アッティラ・タッシ Honda 52

チーム

順位 チーム マシン 総合ポイント
1 ALL-INKL.COM Münnich Motorsport Honda 481
2 Cyan Racing Lynk & Co Lynk & Co 481
3 BRC Hyundai N Squadra Corse ヒュンダイ 471
4 BRC Hyundai N LUKOIL Racing Team ヒュンダイ 278
5 Sébastien Loeb Racing Volkswagen Lynk & Co 258
6 PWR Racing クプラ 244
       
12 KCMG Honda 158

ランキング詳細

フォトギャラリー

ニュース