Round05ドイツドイツ

2019年6月22日(土)・レース2・レース3

Nürburgring Nordschleife

第5戦 ドイツ レース2・レース3

グエリエリがポイントランキングでリードを広げる

ドイツのニュルブルクリンクで開催されたFIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)第5戦は、6月22日(土)にレース2・3が行われました。前日のレース1で2位表彰台を獲得したALL-INKL.COM Münnich Motorsportのエステバン・グエリエリは、この日のレース3でも3位に入り、連日の表彰台登壇を達成。ポイントランキングでのリードを広げ、シーズンの折り返しとなった今大会を終えました。

グエリエリは、3番手からスタートしたレース3で見事なスタートを決め、1コーナーで先頭へと仕掛けます。その後も力強い走りを見せ、3位でチェッカーを受け、今季6度目の表彰台を獲得しました。レース2でも6位に入賞しており、チャンピオンシップでのリードを45ポイントまで拡大しています。実は、このレース前にはクラッチに問題が発生し、欠場の可能性もありましたが、チームは懸命に修復を行ってこの結果につなげました。

ALL-INKL.COM Münnich Motorsportは、チームランキングでも首位に立っており、68ポイントのリードを築いています。

チームメートのネストール・ジロラミは、金曜の予選2回目でマシンから発する音量が騒音規制値を超えるトラブルが発生し、アタックラップを走れず、レース2では24番手スタート。レースでも完走を果たせませんでした。

レース3までの間にラジエーターを交換し、ピットレーンスタートとなったジロラミでしたが、結果は18位。ランキング4位につけています。

KCMGのアッティラ・タッシは、前日のレース1でWTCRにおける自己ベストリザルトの5位入賞。今大会で初めて走るコースにもかかわらず、レース2ではさらに順位を上げて4位フィニッシュを果たしました。

レース3でも8番手から上位を狙い、序盤で4番手までポジションを上げたものの、1周目でエンジントラブルが発生し、リタイアとなりました。

同じくKCMGから参戦するティアゴ・モンテイロは、レース2で14位に入り、チームにとって初めての両者入賞を達成。レース3でも力強いスタートを決めたものの、最初のコーナーでマシン後部に追突されてスピンを喫します。そこから再び追い上げ、17位でチェッカーを受けました。

次戦は2週間後、ポルトガルのビジャレアルでの開催が予定されています。

コメント

エステバン・グエリエリ(6位/3位)
エステバン・グエリエリ「いい結果でレースウイークを締めくくることができました。昨日に続いて表彰台に上がり、ドライバー・チームの両ランキングでトップに立っています。レース3の前にクラッチのトラブルが発生し、レースに出られないのではと心配しましたが、チームのみんなが懸命に対処してくれて、解決しました。最高のスタートを決めて、厳しいながらも非常にフェアなバトルを展開で、十分なポイントを獲得しました。チームマネージャーのドミニクが考えるよりも、少しアグレッシブなドライビングをしてしまったかもしれませんが、結果はよかったですし、満足しています」

ネストール・ジロラミ(24位/18位)
ネストール・ジロラミ「厳しい一日でしたが、予選で音量の問題が発生して後方スタートだったので、こうなることは分かっていました。レース2でマシンの水温が高くなったので、エンジンをいたわるためにバトルを控えましたし、スプリッターにもトラブルを抱えていましたが、チームはレース3の前にすばらしい仕事ぶりで交換を完了してくれました。修理時間の制限を過ぎたためにピットレーンからのスタートでしたが、1コーナーでクラッシュが起きていたので、僕にとっては好都合でした。昨日表彰台を獲得できたことで、まだランキングで4位につけられているので、まだまだ戦えると思っています」

ティアゴ・モンテイロ(14位/17位)
ティアゴ・モンテイロ「ポイントを獲得できてよかったのですが、もっとレースペースはよかったはずです。両レースともにスタートでぶつけられ、特にレース3では(トム)コロネルにスピンさせられました。こうなると、追い上げのレースを強いられます。これからニュルブルクリンク24時間レースにCIVIC TCRで出場するので、最低でも表彰台を目指して戦います」

アッティラ・タッシ(4位/21位)
アッティラ・タッシ「4位という、僕のWTCRキャリアでの最高成績を挙げられて満足しています。レース2ではいいスタートができましたが、リアタイヤの温度がうまく上がらず、1コーナーで少しはらんでしまいました。そこから他のマシンにパスされないようにアグレッシブにブロックしました。まだフルパワーではないと感じていましたが、それでもこのノルドシュライフェ(北コース)をさらに速く走ることができました。レース3でもいいポジションにつけていたのですが、油圧低下のアラームが出て、マシンを止めざるを得ませんでした。さらなるポイント獲得ができたはずですが、これもレースですから仕方ありません」

リザルト

レース2

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
114 J.クリストファーソンフォルクスワーゲン327'08.370
222F.バービッシュアウディ3+5.108
38 A.ファルフス ヒュンダイ3+10.891
49アッティラ・タッシHonda3+11.827
533B.ロイヒター フォルクスワーゲン 3+12.340
686エステバン・グエリエリ Honda3+17.591
1418ティアゴ・モンテイロHonda3+27.626
2429ネストール・ジロラミHonda3+2:49.920

レース3

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
133B.ロイヒター フォルクスワーゲン 327'23.485
222F.バービッシュアウディ3+0.495
386エステバン・グエリエリ Honda3+1.885
469J.カール・ベルネ アウディ3+2.505
51G.タルクィーニヒュンダイ3+7.179
650T.コルネルクプラ3+8.623
1718ティアゴ・モンテイロHonda3+44.546
1829ネストール・ジロラミHonda3 +1’37.527
219アッティラ・タッシHonda0 +2Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
186エステバン・グエリエリ Honda215
25N.ミケリスヒュンダイ170
311T.ビョークLynk & Co161
429ネストール・ジロラミHonda154
522F.バービッシュアウディ132
696M.アズコナクプラ127
229アッティラ・タッシHonda29
2518ティアゴ・モンテイロHonda23

チーム

順位 チーム マシン 総合ポイント
1 ALL-INKL.COM Münnich Motorsport Honda 369
2 BRC Hyundai N Squadra Corse ヒュンダイ 288
3 Cyan Racing Lynk & Co Lynk & Co 276
4 BRC Hyundai N LUKOIL Racing Team ヒュンダイ 194
5 Sébastien Loeb Racing Volkswagen フォルクスワーゲン 164
6 PWR Racing クプラ 162
13 KCMG Honda 52

ランキング詳細

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