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序盤の6-7番手から2位まで追い上げたコッピンズ
2回の転倒となったが4位まで追い上げたベイレル
土曜日の朝、練習走行前の熱田
6戦連続の表彰台を獲得したコッピンズ
モトクロス
世界選手権 (250cc)
SWEDEN
[2002.07.07]
WMXレースレポート 
第8戦 スウェーデン
2002年 7月7日開催  
天候:晴れ 気温:19℃ コースコンディション:ドライ
観客:24,000人

コッピンズ2位と6戦連続の表彰台!
ベイレルは惜しくも表彰台を逃して4位

オープニングラップに6−7番手と出遅れたコッピンズだったが、中盤には2番手に浮上する激しい追い上げ。更に終盤にも、トップのM.ピション(Suzuki)にプッシュを続けたが、4秒と少しの差で2位。またベイレルは序盤に3番手と好位置につけたが、2回の転倒で後退するも追い上げて4位。500クラスのバルトリーニは、オープニングラップから、ひとつポジションをアップして6位のゴール。また開幕戦の骨折から復帰した熱田孝高は、体調が100%に至っておらず、スリッピィなコンディションに苦戦。タイムが伸びずに予選不通過となった。

第8戦スウェーデンGPは、ゴーテボーグから北へ約100キロのウッデバラで開催された。開幕戦で大腿骨を負傷した熱田孝高は、約3ヵ月間のリハビリを経過して復帰戦にエントリーを果たしたが、まだ100%の体調には至っておらず、残念ながら予選通過は果たせなかった。スウェーデンのコースは、サンディな土質とハードな土質がミックスしており、ジャンプやアップダウンなどが組み合わされているテクニカルサーキットのひとつ。

土曜日は曇り時々晴れとなったが、気温は15℃前後と低め。予選がスタートする前、コースには大量の散水が施されて路面はスリッピィなコンディションと変化。熱田は、終盤にタイムアタックにトライするも、スリッピィなコンディションと多くの右コーナーに苦戦。終始、通過ラインギリギリの30番手をキープしたが、ラストラップに2人にパスされ32番手と後退、惜しくも予選通過は果たせなかった。その差は0.625秒だった。

ランキング2番手につけるJ.コッピンズは、3番手の1分57.587秒、そしてランキング3番手につけているP.ベイレルも、5番手の1分58.321秒と、今大会も上位につけた。ポールポジションは、今大会もポイントリーダーのM.ピション(Suzuki)が1分56.697秒でトップタイムをマークした。また500ccクラスのA.バルトリーニは、9番手の2分00.565秒。

またコッピンズは、第5戦イタリアGPの後に花粉症の為に服用した薬が、第6戦オーストリアGPでのドーピング検査でポジティブと判定された。しかし最終的な処分結果は、次戦の第9戦ベルギーGPの翌日、8月5日にFIMで再び討議される。

決勝
週末は雨という予報だったが、曇りから決勝レースがスタートする頃には晴れ間が見え出した。ホールショットは、予選2番手につけたK.グンダーセン(Kawasaki)。そしてピション、ベイレル、A.マクファーレン(Kawasaki)、J.ダブ(KTM)、F.ボレー(Yamaha)、コッピンズと、トップ集団がダンゴ状態でスタート。3番手につけたベイレルは、マクファーレンに先行を許し、さらに転倒が重なって6番手まで後退する。代わって、コッピンズがダブ、ボレーをパスして4番手に浮上。そしてトップから後退したグンダーセン、マクファーレンもマシントラブルを抱え、コッピンズは中盤に一気に2番手までポジションをアップした。コッピンズは、リードするピションに終始プッシュを続け、ベストラップも叩き出しながらラスト2ラップに接近したが、ミスをして再びギャップが広がり2位のゴール。ベイレルも、中盤過ぎには再び4番手と追い上げたが、ラスト2ラップに再び転倒。しかし後続とのリードを広げていた為に、再スタートしてポジションをキープしてゴール。

また500クラスのバルトリーニは、スタートよく飛び出したが、オープニングラップにポジションを7番手に後退。思うように動かない指を抱えたままで、終盤にポジションをひとつアップして6位のゴールとなり、ランキング5位を死守した。

J.コッピンズ(2位)
終盤にピションをキャッチしようとトライしたが、彼の方が少しだけ速かったね。でも今日のレースは、自分にとっては、とてもハッピーな結果だったと思っている。その理由は、ドーピングでの件があって、ずっと頭が痛かったし、レースに集中することが、とても難しい状況だったからね。僕がイタリアで購入した薬は、薬局で確認をしていたし、チームの皆も一生懸命に仕事をしてくれる。だから、いいレースが出来たと感謝している。これからのGP参戦がどうなるのかは、FIMとドルナが決定する事だから僕には分からないが、次週はアメリカのナショナルレースに参戦する。そこで得た経験を次の第9戦ベルギーに活かしたいと思っている。

P.ベイレル(4位)
今日は難しい結果となったが、レース内容はとてもサティスファイだった。2回目の転倒は、ラスト2ラップ。幸いに後続のパスは免れたが、頭も打っていたから、とにかく全てを出し尽くしての走りだったよ。いつもは、ミスをしてからの追い上げが出来なかったが、チームとのミーティングのお陰で、最後まで集中して走れるようになった。もちろん、ハッピーと言える結果じゃないが、中盤にはピションと同じタイムをキープする事も出来たから、残り4戦には更にハードにプッシュしていくよ。

A.バルトリーニ(500/6位)
朝にコースを見たらバンピーになっていたから、今の自分には、とてもきついコンディションだった。スタートでは3番手とグッドポジションにつけれたが、ジャンプセクションでミスをして7番手くらいまで後退してしまった。スピードは良かったが、バンピーでスリッピィというコンディションなので、無理をすると飛んでしまうので、とにかくゴールする事、それだけを考えて走っていた。骨折している指は、骨がぶつかってロック状態となり完全に握れないので、最終戦が終わったら手術をする予定。


熱田 孝高
また見学になってしまいました。左コーナーを、もっと攻めれれば、もっと行けれたと思ってますが、今の状態だとコーナーでは思うように走れないから、タイムが出ないのは当たり前なんです。昨日の土曜日、1回目の練習ではタイムも良かったのですが、それからは少し疲れも出てきて予選を通過できませんでした。結果は駄目だったけど、良かったと。あとは足の筋肉とトレーニングだけなので、先が見えてきたかなと思ってます。次の第9戦ベルギーGPまでは、丁度よく、僕の為に3週間も空いた感じなので、筋力トレーニングと走り込みを強化して100%で走れるように頑張ります。


レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
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