宮城光。二輪レース界に彗星のごとく現われ、天才と謳われたライダー。デビュー初年度に、いきなり全日本選手権で2つのカテゴリーを制覇。鈴鹿4時間耐久レースでも総合優勝。 小学校3年生のとき、少年ジャンプで『実録本田宗一郎物語』を読み、その瞬間からHondaファンに。世界に先駆けマスキー法をクリアしたCVCCエンジンのコマーシャルにも惹かれた。 副燃焼室を持つ不思議なエンジンの、燃焼行程のアニメを驚きの眼差しで見た。 1970年代中ごろ。中学生になってむさぼり読んだバイク雑誌で『無敵艦隊RCB』というキャッチコピーを胸に焼き付ける。 「絶対にHondaのバイクに乗る!」そう心に誓った少年が、およそ10年のときを隔てHondaのワークスライダーになった。 まさに夢のようなストーリー。 現在もHonda一筋の彼は、アメリカで二輪のレースを続けながらHondaのモータースポーツに関わるさまざまな仕事を手掛けている。 そのひとつが、ホンダコレクションホールがレストアしたHonda歴代の二輪レーサーを自らの手で走らせ、レストアの仕上がり具合を確かめる“動態確認”という仕事だ。 したがって宮城は、ワークスライダー時代にNSR500で闘い、動態確認でHondaの歴代レーサーにも乗り、WGP史上最強のマシンRC211Vにも試乗した経験を持つ世界でただひとりの人物なのだ。 ぜひ、その経験談を聞いてみたい―――。 Hondaの歴史に跨がった男の、感動のインタビュー。 |
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宮城 光(みやぎ
ひかる) 元Hondaワークスライダー。全日本GPおよび全米選手権でチャンピオンの獲得経験を持つ。現在は、レースを続けながら、Hondaのフォーミュラドリームや安全運転講習で講師を行うほか、ホンダ・コレクションホールで動態確認を行っている。 1962年11月19日生まれ。 兵庫県西宮市出身。A型。 |
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《目次》 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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《登場するロードレーサー》 | ||||
・空冷4ストローク時代 | RC149(1966年125cc
5気筒) RC166(1966年250cc 6気筒) RC181(1967年500cc 4気筒) RCB1000(1976年1000cc 4気筒) |
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・水冷2ストローク時代 | NS500(1984年500cc
V型3気筒) NSR500(1989年500cc V型4気筒) NSR500(1995年500cc V型4気筒) |
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・MotoGP 4ストローク時代 | RC211V(2002年990cc V型5気筒) | |||