ポルトガルGP
4選手がタイトル獲得の可能性を残して最終戦へ
Moto2クラスは、タイトル争いが最終戦へと持ち込まれました。タイトル獲得の可能性があるのは上位4選手です。ここまで14戦を終えて総合首位のエネア・バスティアニーニ(Italtrans Racing Team)が194点、総合2位のサム・ロース(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が180点、総合3位のルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が176点、そして、総合4位のマルコ・ベツェッキ(SKY Racing Team VR46)が171点となっています。
2位のロースに14点差をつけ、タイトル獲得に最も近いバスティアーニは、前戦バレンシアGPでは着実に走って6位でした。今大会もタイトル獲得に向けて落ち着いて走ることが予想されます。総合2位のロースは、前戦バレンシアGPは転倒の影響で予選、決勝と力を発揮することができず、14位という厳しいレースに終わりました。アルガルベは体力的に厳しいサーキットですが、逆転チャンピオンを目指し、全力を尽くします。
総合3位のマリーニは、終盤戦に入ってやや失速、思うような結果を残せませんでしたが、バレンシアの2連戦では6位、5位と調子を上げてきました。首位のバスティアーニとの差は18点と開いているだけに、最終戦では今季4勝目を目指します。チームメートで総合4位のベツェッキは、バスティアーニと23点差。逆転には厳しいポイント差がついているだけに、今季3勝目を目指します。
前戦バレンシアGPで今季2勝目を挙げたホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)が総合5位。レミー・ガードナー(Onexox TKKR SAG Team)が総合6位、長島哲太(Red Bull KTM Ajo)が総合7位、ジョー・ロバーツ(Tennor American Racing)が総合8位、マルセル・シュローター(Liqui Moly Intact GP)が総合9位、チャビ・ビエルゲ(Petronas Sprinta Racing)が総合10位と続いています。
IDEMITSU Honda Team Asiaのソムキアット・チャントラは、今大会の開幕前に来季のMoto2参戦継続が発表されました。シーズン最終戦となるポルトガルGPでは、第10戦フランスGPの9位をしのぐ自己ベストリザルトを目指します。チームメートのアンディ・ファリド・イズディハールは、来季、Honda Team AsiaからMoto3クラスを戦うことが発表されました。シーズン最終戦となるポルトガルGPでは自身初ポイント獲得に挑みます。
コメント
エネア・バスティアニーニ(Moto2 総合1位)
「ポルティマオは新しいサーキットですし、チャンピオンシップの激しいバトルがあるので、ビッグな週末になります。サーキットを攻略し、落ち着いて取り組み、バトルに備えたいです。MotoGPにステップアップする前に、日曜日はすばらしい結果をつかみとるチャンスがあるので楽しみです」
サム・ロース(Moto2 総合2位)
「楽しい週末になることを願っています。あと数日で手の調子もよくなると思います。ポルティマオは最高のサーキットです。2013年にレースで走りましたが、とても楽しかったのを覚えています。アップダウンが多く、難しいセクションもあります。高速サーキットで、みんなとても楽しめると思います。一生懸命取り組んで、早くいいフィーリングをつかまなければなりません。なにが起きてもおかしくない週末ですが、楽しみです。タイトル争いのチャンスがあるので、ポジティブな気持ちで、全力でがんばります」
ルカ・マリーニ(Moto2 総合3位)
「とても難しい週末になります。このマシンでポルティマオを走ったことはありませんが、かなり独特で難しいサーキットです。CEVのMoto2シリーズで2015年と2016年にレースをしたことがあるのは、ラッキーだと思います。でもKALEXのマシンでは状況が違います。バレンシアではいいレースをしました。シーズン最後のレースでベストを尽くします」
ソムキアット・チャントラ(Moto2 総合25位)
「ポルティマオは初めてなので、FP1とFP2でコースを勉強しなければなりません。 同時に、違うセッティングにトライしたり、日曜日のレースへ向けて最高のセットアップを見つけられるように取り組まなければなりません。シーズン最後のレースなので、いいレースをして、いい結果を残したいです」
アンディ・ファリド・イズディハール(Moto2 総合30位)
「いよいよ最終戦です。先週末はいい結果を残せなかったので、取り戻したいです。そして、ポイント獲得という目標を達成したいです。ベストを尽くします。ポルティマオで学ばなければならないことがたくさんあることは分かっています。このサーキットでは、2016年にCEV Moto3クラスで走ったことがあります。でも今回初めてMoto2マシンで走るので、かなり違うと思います。集中してベストを尽くします」
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