Round15ポルトガルポルトガルGP

MotoGP

2020年11月20日(金)

アルガルベ・インターナショナル・サーキット
天候:曇り
気温:20℃
コースコンディション:ドライ

第15戦 ポルトガルGP

ブラドル11番手と好調なスタートを切る。
中上貴晶12番手、クラッチロー14番手、アレックス・マルケス18番手

アルガルベ・インターナショナル・サーキット(以下、アルガルベ・サーキット)で初開催となったポルトガルGPのフリー走行は、終日、青空が広がり、最高気温も25℃まで上昇しました。11月下旬としては最高のコンディションとなり、右腕上腕を骨折し、治療とリハビリを続けるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として11戦目を迎えるステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)が、Honda勢トップの11番手で初日を終えました。

10月上旬に行われた公式テストでは、ワークスチームのテストライダーはMotoGPマシンでの参加が許されました。そのため一足早くRC213Vでアルガルベ・サーキットを走行しているブラドルは、そのアドバンテージを活かし、FP1で10番手、FP2でも好調をキープし11番手でした。この日は、ベストタイムだけではなく、アベレージもよく、FP1では1分41秒台、FP2では1分40秒台で快調にラップを刻みました。総合11番手で好調なスタートを切ったブラドルは、土曜日のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では、今季ベストグリッドを目指します。

過去3戦連続でフロントローを獲得して好調をキープする中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が初日12番手とまずまずのスタートを切りました。10月上旬の公式テストでは、ルール上、レギュラーライダーはMotoGPマシンでの走行はできませんでした。そのため、RC213Vでアルガルベ・サーキットを走るのが初めてとなる中上は、FP1、FP2ともにコース攻略とセットアップに多くの時間を割くことになりました。

FP1で29ラップをこなした中上は、トップのミゲル・オリベイラ(KTM)から0.756秒差の9番手。FP2では4コーナーで転倒を喫したこともあり26ラップとやや周回数は減りましたが、トップのヨハン・ザルコ(ドゥカティ)から0.522秒差の12番手。初日のフリー走行はトップのザルコから1秒差に17台がひしめく大接戦となりましたが、2日目のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では4連戦連続今季5回目のフロントロー獲得を目指します。

カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、初日14番手でした。アルガルベ・サーキットのようなチャレンジングなコースを得意とするクラッチローは、2日目のフリー走行と予選でタイム短縮とポジションアップに挑みます。今大会は6年間在籍したLCR Honda CASTROLでの最後のレースとなります。今年はケガに苦しんだレースですが、最終戦は万全の体調でベストを尽くします。

今季3回目の表彰台獲得と初優勝に挑むアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は初日18番手でした。アレックス・マルケスもRC213Vで走るのはこの日が初めてとなり、着実にタイムを更新しました。今大会も厳しい接近戦となっておりトップから1秒差に17台という厳しい戦いですが、2日目のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選ではベストグリッドに挑みます。

 

コメント

ステファン・ブラドル(MotoGP 11番手)
ステファン・ブラドル「走り出しからすぐにいいスピードといいフィーリングをつかむことができました。今日はタイヤオプションを理解するためにいろいろトライしましたが、力強いセッションにすることができました。今日の仕事には満足していますが、大事なのは明日です。目標はQ2へ進むことです。ピットボードにP1の文字が見えたのはうれしかったです。フィーリングとスピードは毎週よくなってきました。このサーキットはとても特別です。ユニークで違いを生み出すポイントがたくさんあります」

中上貴晶(MotoGP 12番手)
中上貴晶「このサーキットをMotoGPマシンで走るのは初めてだったので、忙しい一日になりました。FP1、FP2ともに70分の時間があり、いろいろなことにトライしました。違うコンパウンドのタイヤをためし、いいフィードバックを得ることができました。このサーキットのコーナーのほとんどはフラットではなく、アップダウンです。そのためマシンのベストなバランスを見つけるのが難しく、コーナー出口で少し苦戦しました。徐々にいいフィーリングをつかむことができました。FP2で転倒してしまったのは残念ですが、ケガはありません。明日がとても楽しみです」

カル・クラッチロー(MotoGP 14番手)
カル・クラッチロー「ポルティマオに戻ってくることができてうれしいです。ここはとても難しいサーキットです。ラインとブレーキングポイントがたくさんあり、ラップタイムをまとめるのがとても難しいです。コーナー数は多く、連続するコーナーもたくさんあります。今日のポジションは残念ですがまずまずの走りができたと思います。ミスをしてしまいましたが、11年ぶりにこのサーキットを走って、思い出がよみがえりました」

アレックス・マルケス(MotoGP 18番手)
アレックス・マルケス「テストのときにレイアウトを学びましたが、MotoGPマシンで走ると全く違うサーキットでした。コーナリングやブレーキングポイントが異なり、FP1のほとんどの時間は正しいラインを見つけることに費やしました。比較するものがなく、攻略しなければならない難しいセクションがあり、それだけに今日は楽しかったです。4本のフロントタイヤとリアタイヤのオプションで、やるべき仕事がたくさんありました。ポジションはあまりよくありませんが、気分はいいです。明日は、FP3で前進しなければなりません」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
15J.ザルコドゥカティ1'39.417
212M.ビニャーレスヤマハ+0.119
341A.エスパルガロアプリリア+0.228
420F.クアルタラロヤマハ+0.275
533B.ビンダーKTM+0.280
636J.ミルスズキ+0.315
74A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+0.324
844P.エスパルガロKTM+0.366
943J.ミラードゥカティ+0.403
1021F.モルビデリヤマハ+0.471
116ステファン・ブラドルHonda+0.492
1230中上貴晶Honda+0.522
1388M.オリベイラKTM+0.529
1435カル・クラッチローHonda+0.549
1563F.バニャイアドゥカティ+0.560
1632L.サバドーリアプリリア+0.668
1742A.リンススズキ+0.796
1873アレックス・マルケスHonda+0.921
199D.ペトルッチドゥカティ+1.130
2053T.ラバトドゥカティ+1.839
2146V.ロッシヤマハ+1.862
22 82M.カリオKTM+2.409

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