Round14バレンシアバレンシアGP

MotoGP

2020年11月13日(金)

サーキット・リカルド・トルモ
天候:曇り
気温:20℃
コースコンディション:ドライ

第14戦 バレンシアGP

中上2番手で好スタート。クラッチロー7番手、ブラドル13番手、アレックス・マルケス19番手

第14戦バレンシアGPのフリー走行は、終日、雲の多い一日となりましたが、FP1、FP2ともにドライコンディションで行われ、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が2番手で初日を終えました。今大会は、ヨーロッパGPから2週連続の開催となり、FP1で1分30秒713でトップタイムをマークした中上は、FP2では1分30秒713とタイムを更新しましたが、わずかの差で総合2番手。トップタイムを逃しましたが、3戦連続フロントロー獲得に向けて好調なスタートを切りました。

前戦ヨーロッパGPは、3日間を通して目まぐるしくコンディションが変わる不安定な天候でした。その中で中上は、どのコンディションでも安定した速さを見せ、ドライコンディションとなった決勝では4位。3位になったP・エスパルガロ(KTM)を激しく追撃し、初表彰台獲得まであと一歩でした。

新型コロナウイルスの影響で、今季は短期決戦となりました。同一サーキットで2週連続で開催されるのは、バレンシア・サーキットが5番目となりますが、2週目の大会で大きくリザルトを更新してきた中上だけに、今大会は初表彰台、初優勝の期待が膨らみます。

今季、左手のケガとそのケガのために右腕の腕上がりの手術などで厳しいシーズンを過ごしてきたカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)が初日7番手につけました。今年は随所で光る走りを見せていますが、思うように結果につなげることができませんでした。前戦ヨーロッパGPも転倒リタイアしていますが、今大会は今季ベストが期待されます。

第2戦スペインGPの決勝で右腕上腕を骨折し、治療とリハビリを続けているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として11戦目の出場となるステファン・ブラドルが13番手とまずまずのスタートを切りました。前戦ヨーロッパGPは、今季初めてQ2に進出できる走りを見せましたが、Q1で惜しくも転倒を喫し13番グリッドとなりました。今大会は初日のフリー走行で13番手とまずまずのスタートを切り、2日目のFP3では、ダイレクトでのQ2進出に挑みます。

2戦連続表彰台獲得から2戦連続転倒リタイアと悔しいレースが続いているアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)が、両セッションで転倒を喫し19番手に終わりました。連続ラップの内容では決して悪くないのですが、ソフトタイヤを入れてのアタックで思うようにタイムを更新できませんでした。2日目のFP3と予選でばん回に挑みます。

コメント

中上貴晶(2番手)
中上貴晶 「今日はいいスタートを切ることができました。FP1、FP2ともにセッションをとおして前進することができました。ポテンシャルは高く、いいフィーリングがあることは明らかです。これはとても重要なことです。もちろん明日の予選へ向けて調整しなければなりませんが、それでもいいペースがあり、いいラップタイムもマークすることができました。引き続きプッシュして、マシンをよくしていきたいです。そして日曜日には最高のパフォーマンスを見せたいです。そのためにも明日はとても重要な日です。今回もフロントローを獲得することが目標です。きっと達成できると思います」

カル・クラッチロー(7番手)
カル・クラッチロー 「今日はチームと一緒にいい仕事ができました。先週末のハーフウエット、ハーフドライのコンディションと比べて、路面コンディションはかなりよく、とてもいい日でした。マシンを改善するために2つのセッティングにトライしました。引き続き明日のプラクティスセッションと予選でがんばります」

ステファン・ブラドル(13番手)
ステファン・ブラドル 「今日はかなりうまくいきました。トップ10に近づきました。マシンはうまく機能しています。いいライディングをしていると思います。すでに先週のヨーロッパGPより速いです。明日の目標はトップ10を目指し、がんばってプッシュすることです。でも今週は非常に接近しているので、簡単ではないと思います。セッティングをまだ進めなければなりませんが、今日の結果には満足しています。明日もいい日になると思います。ポテンシャルは高いです。もっと前進できると思います」

アレックス・マルケス(19番手)
アレックス・マルケス 「今日のフィーリングはとてもよかったです。1分31秒3はかなり楽に出すことができました。最初の転倒はそのせいかもしれません。もっと速いタイムを狙ってプッシュしていたときに2度目の転倒をしてしまいました。でも正直、とても小さな転倒だったので、転倒に数えるべきかもわかりません。2度目の転倒は、タイヤが冷えていたときの典型的な転倒でした。残念ながらこの転倒で、今日の最後の走行で前進することができませんでした。最終的なポジションはあまりよくありませんが、フィーリングはいいですし、タイムはとても接近しています。わずか0.1秒でかなり前進できます。明日はもっと強くなれると思います」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
143J.ミラードゥカティ1'30.622
230中上貴晶Honda+0.091
363F.バニャイアドゥカティ+0.120
444P.エスパルガロKTM+0.199
55J.ザルコドゥカティ+0.277
64A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+0.304
735カル・クラッチローHonda+0.308
821F.モルビデリヤマハ+0.322
942A.リンススズキ+0.325
1012M.ビニャーレスヤマハ+0.346
1141A.エスパルガロアプリリア+0.367
1236J.ミルスズキ+0.458
136ステファン・ブラドルHonda+0.484
149D.ペトルッチドゥカティ+0.608
1533B.ビンダーKTM+0.639
1620F.クアルタラロヤマハ+0.704
1788M.オリベイラKTM+0.708
1846V.ロッシヤマハ+0.749
1973アレックス・マルケスHonda+0.749
2053T.ラバトドゥカティ+1.436
2132L.サバドーリアプリリア+1.771
RT27I.レクオナKTM-

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