Round11アラゴンアラゴンGP

Moto3

2020年10月16日(金)

モーターランド・アラゴン
天候:晴れ
気温:16℃
コースコンディション:ドライ

第11戦 アラゴンGP

初日は鈴木竜生が5番手につける

Moto3クラスは、今季最も厳しいコンディションの中でフリー走行が行われました。FP1は気温8℃、路面温度8℃。今季最も低い気温と路面温度となり、午後のFP2は気温14℃、路面温度21℃まで上がりましたが、タイヤのパフィーマンスを引き出すのが難しい一日となりました。

その中で左腕の骨折から復帰2戦目となる鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が5番手、ホームGPを迎え気合満点のセルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が6番手、前戦フランスGPで今季初のPPを獲得したハウメ・マシア(Leopard Racing)が7番手、そして総合2位でチャンピオン争いをする小椋藍(Honda Team Asia)が8番手でした。

鈴木は左腕がまだ完全ではなく痛み止めを服用しての走行ですが、集団の中でうまくスリップを使いタイムをマークしました。復帰戦となった前戦フランスGPは予選20番手でしたが、今大会は上位グリッドを狙います。ホームGPに気合が入るガルシアは、過去2戦調子を上げてきました。第9戦カタルニアGPでは4位、第10戦フランスGPでは11位。今大会は今季初表彰台を目指します。

ホームGPを迎えたマシアも厳しいコンディションの中で初日7番手とまずまずのスタートとなりました。前戦フランスGPではPPを獲得、決勝では積極的に前に出るも4位でした。今大会はその悔しさをぶつけます。

総合2位につける小椋は、8番手とまずまずのスタートを切りました。第9戦カタルニアGP、第10戦フランスGPと寒いコンディションの中で思うような結果を残せませんでしたが、今大会は再び優勝争いと表彰台獲得が期待されます。

以下、ガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)が13番手、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が14番手、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が15番手、ジェレミー・アルコバ(Kömmerling Gresini Moto3)が16番手。そしてルーキーの國井勇輝(Honda Team Asia)が18番手と、今季初ポイント獲得に向けてまずまずのスタートとなりました。

ルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)はFP1の転倒で手を痛めた影響もあり30番手でした。

コメント

鈴木竜生(Moto3 5番手)
鈴木竜生「まだ左腕の状態は完全ではありません。痛み止めを服用して走っていますが、今日はポジション的にはまずまずでした。コンディションが悪かったので転ばないように走りました。明日はできるだけいいグリッドを獲得できるようにがんばります。昨年は、初優勝したサンマリノGPの次のレースがアラゴンGPで、表彰台に立ちたいと思いましたが6位でした。今年は完全な状態ではありませんが、前戦のフランスで転んでいるので、いいレースにしたいです」

セルジオ・ガルシア(Moto3 6番手)
「FP1はとても寒くて、難しいセッションでした。でもいいペースを見つけるために、ロングランを実施し、自分のライディングに集中しました。ほとんど単独で走行し、タイムアタックはしませんでしたが、FP1は悪くありませんでした。FP2も一度しかピットに戻りませんでした。レースに向けてポジティブなペースがあります。まだ改善しなければならない部分がありますが、今日の仕事には満足しています」

ハウメ・マシア(Moto3 7番手)
ハウメ・マシア「不思議な日でした。最初のセッションは気温がとても低く、午後は風がとても強くなりました。午後のFP2ためにタイヤをセーブしました。フィーリングはまだあまりよくないので、改善しなけれなりません。データを検証していい仕事をしたいです」

小椋藍(Moto3 8番手)
小椋藍「今日はしっかりと走ることができました。前戦フランスGPと比べて、いい出だしだったと思います。寒いコンディションでしたが、うまく走りをマネージメントすることができました。明日はもっとよくなると思います。引き続きがんばります」

國井勇輝(Moto3 18番手)
國井勇輝「ル・マンから自信を取り戻しつつあります。FP1は路面が氷のように冷たかったのですが、午後のFP2は気温も路面温度も上がり、だいぶよくなりました。ただ、風がちょっと強くて難しいセッションでした。しかし、フィーリングはとてもいいです。単独ではまだうまくペースがつかめませんが、このサーキットでいいタイムを出すには、上手にスリップストリームを使うことがとても重要になります。明日は直接Q2に進めるようにセットアップを改善しながら、走りを楽しめればと思います」

山中琉聖(Moto3 30番手)
「今日は路面コンディションが難しく、FP1では転倒もあり、あまりうまくいきませんでした。その転倒で手を痛めました。FP2でコースに出ましたが、まだ痛みがあり、走りに影響しています。痛みに早く慣れて、すべてのセッションで前進できることを願っています。そしてレースでは最高のパフォーマンスを発揮したいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 25 R.フェルナンデス KTM 1'58.144
2 55 R.フェナティ ハスクバーナ +0.438
3 75 A.アレナス KTM +0.532
4 40 D.ビンダー KTM +0.545
5 24 鈴木竜生 Honda +0.619
6 11 セルジオ・ガルシア Honda +0.700
7 5 ハウメ・マシア Honda +0.828
8 79 小椋藍 Honda +0.839
9 13 C.ヴィエッティ KTM +0.879
10 21 A.ロペス ハスクバーナ +0.974
11 99 C.タタイ KTM +0.987
12 27 鳥羽海渡 KTM +1.032
13 2 ガブリエル・ロドリゴ Honda +1.048
14 23 ニッコロ・アントネッリ Honda +1.113
15 17 ジョン・マクフィー Honda +1.173
16 52 ジェレミー・アルコバ Honda +1.202
17 16 A.ミニョ KTM +1.223
18 92 國井勇輝 Honda +1.339
19 71 佐々木歩夢 KTM +1.479
20 7 デニス・フォッジャ Honda +1.483
21 50 J.デュパスキエ KTM +1.568
22 12 フィリップ・サラク Honda +1.641
23 82 S.ネパ KTM +1.661
24 70 B.バルテュス KTM +1.805
25 53 D.オンジュ KTM +2.055
26 54 R.ロッシ KTM +2.176
27 73 M.コフラー KTM +2.325
28 9 D.ピッツォーリ KTM +2.424
29 89 カイルール・イダム・パウィ Honda +2.724
30 6 山中琉聖 Honda +3.607

フォトギャラリー

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