Round07サンマリノサンマリノGP

MotoGP

2020年9月11日(金)

ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
2020年9月11日(金)
フリー走行
天候:晴れ
気温:29℃
コースコンディション:ドライ

第7戦 サンマリノGP

中上貴晶が12番手で初日を終える

8月の3連戦から中2週間のインターバルを経て始まった第7戦サンマリノGPのフリー走行は、前戦スティリアGPで予選2番手と初のフロントロー獲得から決勝でも2番手を走行。その後、赤旗中断となり、再開したレースで7位と初表彰台を逃した中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が今大会も好調をキープし、大接戦の中、12番手で初日を終えました。

テクニカルコースのミサノはタイムが接近します。今年は路面の全面改修を受け、そのセットアップに選手たちは多くの時間を割きました。トップタイムをマークしたのはクアルタラロ(ヤマハ)で、以下、1秒差に15台という接戦の中で中上は12番手につけました。初日の課題は、グリップは向上するも、あらたにできた路面のバンプでマシンをいかに安定させるかというものでした。初日は思うようにはいきませんでしたが、初日のデータを解析し、2日目のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では、2戦連続のフロントローを目標に2列目以内を目指します。

チームメートのカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、初日19番手でした。FP1は8番手とまずまずのポジションでしたが、FP2ではセットアップに多くの時間を割きました。クラッチローは、第2戦スペインGPで左手舟状骨を骨折した影響で右腕に大きな負担がかかる走りとなりました。そのため右腕の腕上がりの状態が続き、今大会前に手術を受けています。まだ、手術から完全に回復しておらず、腕の回復に合わせて走行していく予定です。

第2戦スペインGPのケガのため今大会も欠場するマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として4戦目を迎えるステファン・ブラドルはセットアップを進めながら20番手で、ブラドルとともにコース攻略に時間を割いたアレックス・マルケス(Repsol Honda Team)は、21番手で初日を終えました。ともに新しい路面のバンプでいかにマシンを安定させるかの調整に取り組みました。2日目のフリー走行と予選では、タイム短縮とポジションアップに挑みます。

今大会は、シーズンが再開してから初めて観客を入れての大会となりました。一日1万人を限度に入場券を販売。開幕戦カタールGP以来、ひさしぶりにファンの声援がサーキットにこだましました。

コメント

中上貴晶(MotoGP 11位)中上貴晶
「今日は少し苦戦しました。FP1とFP2でマシンのフィーリングをよくするためにいろいろなことにトライしました。路面が新しくなったので、グリップはありましたが、バンプも多く、バンプに当たって、マシンが少しナーバスになり苦戦しました。それでもトップ10にとても近いところにいます。明日は今日より速く走れるところがたくさんあると思います。マシンを改善して、FP3でトップ10に入れるようにがんばります。予選でどのような走りができるか楽しみです」

カル・クラッチロー(MotoGP 19位)カル・クラッチロー
「今日は周回を重ねる毎にマシンのフィーリングはポジティブになりました。いい走りができました。ペースもよかったです。ポジションはあまりよくありませんが、FP2は新品タイヤを使わず、マシンのセッティングとフィーリング改善に取り組みました。ここまでのところ少しずつ前進しています。腕の状態は、あまりよくありません。かなり水がたまりむくみもあります。まだ完全には治っていないのかもしれません。医者と相談して、彼らのアドバイスを受けています。明日の午前中、走行してみて、走行を続けるかどうか判断したいです。今日はミサノでマシンに乗ることができていい一日でした」

ステファン・ブラドル(MotoGP 20位)ステファン・ブラドル
「今日はマシンのセッティングに取り組みました。そして、いいバランスを見つけようとがんばりました。このサーキットはかなりバンピーです。高速エリアにバンプがあって、難しく感じたライダーは多かったと思います。今日はラップタイムを更新することができました。明日も引き続きがんばります」

アレックス・マルケス(MotoGP 21位)アレックス・マルケス
「今日は少し難しいスタートになることは分かっていました。ほかのライダーたちはここでたくさんテストを行っているからです。結果的にはそれほど離れていないと思います。これまでと同じように、引き続き前進していかなければなりません。1周のタイムではまだ足りないものがあります。でも全体的なフィーリングとリズムある走りは、今日のポジションよりはかなりいいと思います。今日は1周のタイムにはあまり集中して取り組みませんでした。自分のセクターのベストでは1分33秒5でした。高速エリアにバンプがありますが、オーストリアの時よりもいいフィーリングでスタートしています」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
120F.クアルタラロヤマハ1'32.189
212M.ビニャーレスヤマハ+0.009
321F.モルビデリヤマハ+0.178
444P.エスパルガロKTM+0.287
527I.レクオナKTM+0.486
646V.ロッシヤマハ+0.543
79D.ペトルッチドゥカティ+0.636
833B.ビンダーKTM+0.731
988M.オリベイラKTM+0.746
1041A.エスパルガロアプリリア+0.747
114A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+0.756
1230中上貴晶Honda+0.786
1342A.リンススズキ+0.826
145J.ザルコドゥカティ+0.860
1536J.ミルスズキ+0.935
1638B.スミスアプリリア+1.055
1743J.ミラードゥカティ+1.179
1863F.バニャイアドゥカティ+1.211
1935カル・クラッチローHonda+1.349
206ステファン・ブラドルHonda+1.442
2173アレックス・マルケスHonda+1.617
2253T.ラバトドゥカティ+1.734

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