Round15タイタイGP

Moto2

2019.10.05(土)

チャーン・インターナショナル・サーキット
天候:雨/晴れ
コースコンディション:ウエット/ドライ
気温:29℃

第15戦 タイGP

マルケスがポールポジション、長島が2番手フロントロー

Moto2クラスは、今季もっともタイムが接近した予選となりました。フリー走行では、トップから1秒差に27台という大接戦となりました。予選ではフロントロー3人のタイム差がわずか0.151秒。3列目までが0.337秒という厳しい戦いとなりました。その戦いを制したのは、総合首位につけるアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、今季6勝目に向けて絶好のグリッドを獲得しました。

2番手には長島哲太(ONEXOX TKKR SAG Team)で、第11戦オーストリアGP以来、4戦ぶりのフロントロー獲得となりました。初日のフリー走行から好調な走りを見せる長島は、連続ラップでは、十分に優勝、表彰台を狙えるタイムをマークしました。念願の初表彰台、初優勝の期待が膨らみます。

3番手には昨年のMoto3チャンピオンのホルヘ・マルティン(Red Bull KTM Ajo)で初フロントローを獲得しました。昨年の大会で2位になっているルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が4番手、レミー・ガードナー(ONEXOX TKKR SAG Team)が5番手、総合3位でアレックス・マルケスとのポイント差を縮めたいアウグスト・フェルナンデス(Flexbox HP 40)が6番手と続きました。

以下、チャビ・ビエルゲ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が7番手、トーマス・ルティ(Dynavolt Intact GP)が8番手、ニッコロ・ブレガ(SKY Racing Team VR46)が9番手。そして、総合2位で初優勝を目指すホルヘ・ナバロ(Beta Tools Speed Up )は、Q2進出を逃し21番手へと後退しました。この日の予選は、ちょっとしたミスがポジションを大きく落とす厳しい一日となりました。

初日2番手につけて今季2回目のフロントローが期待されたIDEMITSU Honda Team Asiaのソムキャット・チャントラは、地元ファンの大声援の中で熱い走りを見せましたが、気持ちが空回りしたことでミスも多く、13番手に終わりました。しかし、決勝では追い上げのレースと初表彰台が期待されます。チームメートのディマス・エッキー・プラタマ(IDEMITSU Honda Team Asia)は厳しい戦いの中で29番手。後方から追い上げのレースに挑みます。

コメント

アレックス・マルケス(Moto2 1番手)
アレックス・マルケス「FP3は転倒などいろいろなことがありましたが、予選ではポールポジションを獲得できました。FP3はプッシュしすぎてしまい転倒しましたが、幸いケガはありません。Q2は3コーナーに濡れたところがあって難しかったです。Q1では多くのライダーがそこで転倒していました。今日はとてもいいラップを刻むことができました。再びポールポジションを獲得できてうれしいです。レースに向けてのペースにもとても満足しています。明日のレースは暑さと湿度の影響で、長くたいへんなレースになると思いますが、優勝できる可能性はあると思います。いつものように全力を尽くします」

長島哲太(Moto2 2番手)
長島哲太「昨日のフリー走行から気持ちよく乗れています。セッティングは初ポールポジションを獲得したオーストリアGPと同じで、コースのキャラクターが似ているのでセッティングも同じになりました。レッドブルリンクも好きなサーキットですが、チャーン・インターナショナル・サーキットも好きなサーキットの一つです。自分の走り方にあっているのだと思います。決勝に向けたロングランのタイムもいいので、明日の決勝がすごく楽しみです。自分はいきすぎてしまう悪い癖があるので、明日はしっかり自分をコントロールしたいです。自分の走りができれば表彰台も優勝も現実的なものになると思います」

ホルヘ・マルティン(Moto2 3番手)
ホルヘ・マルティン「フロントローを獲得できて驚いています。レースウイークを通して強さがあったので、いい予選結果を期待していましたが、まさか単独で走行しているときのラップでこの結果が出せるとは思っていませんでした。第3セクターでミスもありましたが、それでもいいラップタイムを出すことができました。とても嬉しいです。明日に向けていいペースがあると思います。スタートから一生懸命プッシュします。ようやくフロントローからのスタートです。いいレースができると思います」

ソムキャット・チャントラ(Moto2 13番手)
ソムキャット・チャントラ「難しい予選でした。5コーナーでフロントタイヤのグリップをなくし、転倒しかけたのですが何とか持ちこたえました。完璧に走り切れたラップが一度もなく、どこかで小さなミスをしてしまいました。気持ちが先走りしすぎて、結果に結びつかず、ちょっと残念です。ホームGPなので、明日は最善を尽くして、いいレースをしたいです」

ディマス・エッキー・プラタマ(Moto2 29番手)
ディマス・エッキー・プラタマ「昨日に続いてフィーリングを取り戻すために走りました。3カ月間、サーキットから離れていました。今重要なことはライディングスタイルを改善し、それに順応することです。1分36秒台のグループに入りたかったのですが、1分37秒1のタイムは悪くないと思います。走行後にデータを分析し、どこでタイムをロスしているのかも分かりました。明日は、ベストの走りをして完走することが目標です。私を支えてくれているチーム、スタッフに感謝します」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム
173アレックス・マルケスKALEX1'35.297
245長島哲太KALEX1'35.392
388ホルヘ・マルティンKTM1'35.448
410ルカ・マリーニKALEX1'35.476
587レミー・ガードナーKALEX1'35.494
640アウグスト・フェルナンデスKALEX1'35.581
797チャビ・ビエルゲKALEX1'35.600
812トーマス・ルティKALEX1'35.617
911ニッコロ・ブレガKALEX1'35.634
1027イケル・レクオナKTM1'35.686
1133エネア・バスティアニーニKALEX1'35.816
1241ブラッド・ビンダーKTM1'35.817
1335ソムキャット・チャントラKALEX1'35.935
1423マルセル・シュローターKALEX1'35.969
155アンドレア・ロカテリKALEX1'35.981
1622サム・ロースKALEX1'36.056
1772マルコ・ベツェッキKTM1'36.079
1821ファビオ・ディ・ジャンアントニオSPEED UP1'36.359
以下Q1
197ロレンソ・バルダッサーリKALEX1'36.031
2062ステファノ・マンシィMVアグスタ1'36.034
219ホルヘ・ナバロSPEED UP1'36.045
2277ドミニク・エガーターMVアグスタ1'36.249
232イェスコ・ラフィンNTS1'36.347
2416ジョー・ロバーツKTM1'36.382
2564ボウ・ベンドスナイダーNTS1'36.404
2654マティア・パシーニKALEX1'36.506
2796ジェイク・ディクソンKTM1'36.825
2865フィリップ・エッテルKTM1'37.084
2920ディマス・エッキー・プラタマKALEX1'37.109
303ルーカス・ツロヴィッチKTM1'37.625
3118シャビ・カルデルスKTM1'37.649
3247アダム・ノロディンKALEX1'37.775

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