Moto3クラスは、フリー走行、予選ともに厳しい戦いとなり、3戦を終えて総合ランキング3位につけるロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が初PPを獲得しました。今季は開幕戦カタールGPで予選2番手から2位でフィニッシュ。しかし、第2戦アルゼンチンGP、第3戦アメリカズGPでは、大集団の優勝争いの中で表彰台を逃しています。今大会は、一発のタイムも連続周回も安定しており、今季初優勝が期待されます。
2番手には鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)で、今季初フロントローを獲得しました。昨年のイタリアGPの2番手、カタルニアGPの3番手以来のフロントローとなりましたが、フリー走行、予選とアベレージもよく、今大会は初表彰台、初優勝が期待されます。前戦アメリカズGPではトップを快走も転倒リタイア。その雪辱に挑みます。
フロントローは逃しましたが、好調な走りを見せるニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が4番手から今季初表彰台、初優勝を目指します。6番手にはガブリエル・ロドリゴ(Kömmerling Gresini Moto3)で、アントネッリとともに、今季初表彰台、初優勝に挑みます。
以下、マルコス・ラミレス(Leopard Racing)が8番手、大会2度目の優勝を目指すロマーノ・フェナティ(VNE Snipers)が10番手、フリー走行3で2番手につけた佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は予選ではタイムアタックが決まらず11番手でしたが、追い上げのレースが期待されます。
以下、日本人勢は、小椋藍(Honda Team Asia)が、フリー走行の走りを予選に活かせず20番手、鳥羽海渡(Honda Team Asia)は転倒を喫し24番手でしたが、決勝での追い上げが期待されます。
ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 ポールポジション)
「PPを獲得できて、とてもうれしいです。一生懸命仕事をしてくれたチームに感謝したいです。今日のマシンは最高でした。チェッカーフラッグのあと、大型スクリーンで見るまで、ポールポジションを獲得できたことが分かりませんでした。明日のレースがとても楽しみです」
鈴木竜生(Moto3 2番手)
「昨日からフィーリングはよく、予選に向けて自信はありました。しかし、FP3でペースの遅い選手を抜こうとしたときに転倒してしまい、16番手までポジションを落としてしまいました。そのためQ1から走ることになりましたが、Q2進出を果たし、PP争いができました。正直、Q1からの予選となり厳しいグリッドを覚悟しましたが、Q1からこういう結果が出せたというのは大きな自信になりました。前戦アメリカズGPはトップを走りながら転倒しているので、今回は焦らずしっかり結果につなげたいです」
ニッコロ・アントネッリ(Moto3 4番手)
「今日の目標はトップ5に入ることで、それを達成できました。予選の結果には満足しています。明日もいつもように厳しいレースになると思いますが、決勝に向けて準備は整いました」
ガブリエル・ロドリゴ(Moto3 6番手)
「午後は少し風がありました。このサーキットでは通常、午前中の方が速いタイムがでます。Q2では2度アタックしました。最初はハードタイヤを使い、次のアタックでは、ソフトタイヤでポールポジションを狙いました。FP3と同じようなタイムでしたが、単独走行でペースもよかったので、明日はすばらしいレースができると思います。レースでは、タイヤをセーブすることが重要になってきます。目標は表彰台獲得です」
佐々木歩夢(Moto3 11番手)
「午前中のフリー走行は、フィーリングもよく、タイムもしっかり出すことができました。予選は、フリー走行の2番手タイムを目標に挑みましたが、思うようにいきませんでした。1回目のアタックは、ユーズドタイヤでコースインしました。後ろを見たら、たくさんのライダーがついてきていたのでピットに戻り、2回目は新品タイヤでコースインしました。しかし、計測ラップが一周しか取れず、大きく順位を落としてしまいました。すごく悔しい結果ですが、決勝に向けてバイクの状態はいいので、いいスタートを切って追い上げたいです。目標はベストリザルトの5位以上。もちろん、表彰台を目指します」
小椋藍(Moto3 20番手)
「昨日と今日のフリー走行は、フィーリングもよく、連続ラップのアベレージも悪くはありませんでした。しかし、今年の課題となっている一発のタイムが出せず、予選もQ1からになりました。Q2へ進めるチャンスもありましたが、十分ではありませんでした。厳しいグリッドからのレースになりますが、いいスタートを切ってトップグループに加わりたいです」
鳥羽海渡(Moto3 24番手)
「フリー走行までは、単独でいいタイムが出せていたし、タイムも安定していました。しかし、予選では、力が入りすぎるという悪い癖が出て1コーナーで転んでしまいました。そのためグリッドは24番手へと後退しました。しかし、レースペースは悪くないので、いいスタートを切って追い上げのレースをしたいです。開幕戦カタールGPで優勝して、それからの2戦、悔しいレースが続いているので、今回はしっかり結果につなげたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム |
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1 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 1'46.011 |
2 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 1'46.015 |
3 | 13 | C.ヴィエッティ | KTM | 1'46.195 |
4 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 1'46.232 |
5 | 7 | D.フォッジャ | KTM | 1'46.356 |
6 | 19 | ガブリエル・ロドリゴ | ![]() | 1'46.425 |
7 | 44 | A.カネット | KTM | 1'46.441 |
8 | 42 | マルコス・ラミレス | ![]() | 1'46.472 |
9 | 75 | A.アレナス | KTM | 1'46.498 |
10 | 55 | ロマーノ・フェナティ | ![]() | 1'46.539 |
11 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | 1'46.668 |
12 | 84 | J.コーンフェール | KTM | 1'46.906 |
13 | 16 | A.ミニョ | KTM | 1'46.980 |
14 | 17 | ジョン・マクフィー | ![]() | 1'47.130 |
15 | 5 | J.マシア | KTM | 1'47.401 |
16 | 82 | S.ネパ | KTM | 1'47.410 |
17 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 1'47.669 |
18 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | 1'47.843 |
以下Q1 | ||||
19 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 1'46.392 |
20 | 79 | 小椋藍 | ![]() | 1'46.629 |
21 | 21 | アロンソ・ロペス | ![]() | 1'46.781 |
22 | 22 | 真崎一輝 | KTM | 1'46.991 |
23 | 11 | セルジオ・ガルシア | ![]() | 1'47.065 |
24 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | 1'47.146 |
25 | 40 | D.ビンダー | KTM | 1'47.515 |
26 | 61 | C.オンジュ | KTM | 1'47.583 |
27 | 54 | リカルド・ロッシ | ![]() | 1'47.605 |
28 | 12 | F.サラク | KTM | 1'47.999 |
29 | 77 | V.ペレス | KTM | 1'48.422 |
30 | 69 | T.ブース・アモス | KTM | 1'48.440 |
31 | 83 | M.カワカミ | KTM | 1'48.467 |