Round02アルゼンチンアルゼンチンGP

MotoGP

2019.03.30(土)
アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド
天候:曇り/晴れ
気温:27℃
コースコンディション:ドライ

第2戦 アルゼンチンGP

マルケス今季初PP獲得。クラッチロー8番手、
中上貴晶9番手、ロレンソ12番手から決勝に挑む

第2戦アルゼンチンGPの予選は、雲の多い天候の中で始まりましたが、午後になって青空が広がる絶好のコンディションとなりました。初日のフリー走行は、トップから1秒差に21台がひしめく大接戦。2日目のフリー走行もトップから1秒差に15台という厳しい戦いになりましたが、Honda勢2チーム4選手すべてが、Q2進出を果たしました。

初日のフリー走行で8番手だったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、2日目のフリー走行で一気にタイムを上げて総合首位でQ2進出を果たします。予選でもライバルを圧倒するスピードで今季初ポールポジション(PP)を獲得しました。マルケスは、史上最多PP記録を更新中ですが、これで最高峰クラスで53回目、3クラス通算で81回目と記録を更新しました。

PPを獲得したマルケスは、スピードだけではなく、ロングランでも、1分38秒から39秒台のすばらしいペースで周回を重ね、決勝に向けて仕上がりのよさをアピール。今季初優勝とアルゼンチンGP3度目の優勝に向け大きく前進しました。

初日4番手のカル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)は、2日目のフリー走行でさらにポジションを上げて総合3番手。上り調子でQ2進出を果たしました。予選では今季初フロントロー、初PPが期待されましたが、完ぺきなアタックができず8番手へとポジションを下げました。しかし、開幕戦カタールGPでは予選6番手から3位表彰台に立っています。昨年のアルゼンチン大会を制しているクラッチローだけに、3列目からの追い上げが期待されます。

開幕戦カタールGPでベストグリッドの9番手から9位でフィニッシュした中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、今大会も好調な走りを見せ、2戦連続で9番グリッドを獲得、ベストタイ記録となるグリッドから決勝に挑みます。

中上はフリー走行で総合11番手へとポジションを落とし、今大会もダイレクトでのQ2進出を果たせませんでした。しかし、Q1でトップタイムをマークしてQ2へ。そして、上位12台の厳しい戦いの中で9番グリッドを獲得しました。HondaRC213Vのセットアップが進み、攻めの走りが実現しています。中上自身、「乗れている」と好調をアピールするだけに、昨年のバレンシアGPの6位をしのぐベストリザルトが期待されます。

Repsol Honda Teamで2戦目を迎えるホルヘ・ロレンソ(Repsol Honda Team)が、初日21番手から2日目のフリー走行で総合9番手へと浮上。ダイレクトにQ2進出を果たし、12番グリッドを獲得しました。これまで3度世界チャンピオンに輝いているロレンソ。Repsol Honda Teamに移籍して2戦目ですが、現在はHondaRC213Vを自分の好みにセットアップしている段階。しかし、随所で光るを走りをみせているだけに、これからの飛躍に大きな注目が集まっています。

 

コメント

マルク・マルケス(MotoGP ポールポジション)
マルク・マルケス 「予選セッションでは、ポールポジションを獲得するために、全力でプッシュしました。2本目の新品タイヤでは、1コーナーで小さなミスをしてしまったので、アタックをやめてピットに戻りました。今日は3回アタックするプランだったので、チームも準備を整えていました。このサーキットはポールポジションを獲得することがとても難しいので、とてもうれしいです。いいリズムがあります。明日の天気がどうなるか分かりませんが、ベストを尽くします」

カル・クラッチロー(MotoGP 8番手)
カル・クラッチロー 「とても残念な予選でした。Q2の最後のアタックは、リアタイヤのグリップがあまりよくなくて、コーナーの進入でうまく減速できませんでした。9コーナーで2度もミスをしてしまったので、タイムを更新できませんでした。明日の天気がどうなるかということも気になりますが、8番グリッドからのスタートなので、とにかく、いいスタートが切れるように準備を整えなければなりません。難しいレースになると思いますが、楽しみです。いいペースがあるので楽しみです」

中上貴晶(MotoGP 9番手)
中上貴晶 「カタールと同じ9番手ですが、2日間を通じてトップとのタイム差が大幅に縮まり、チームメートのカルとも約0.1秒差だったので、カタールよりはいい内容だったと思います。今日は、FP3でトップ10をキープする予定でしたが、本当にわずかの差で11番手にダウン。Q1から戦うことになり、すごく悔しい気持ちでした。しかし、すぐに気持ちを切り換えてQ1に挑み、トップタイムでQ2に進出することができました。バイクの仕上がりはよく、自分自身、乗れていると思います。今大会はアベレージがとてもいいので、明日の決勝がドライコンディションなら、いいレースができると思います。明日の決勝は、どんな天候になってもベストを尽くしたいです」

ホルヘ・ロレンソ(MotoGP 12番手)
ホルヘ・ロレンソ 「FP3はとてもうまくいきました。マシンのセッティングも進みました。今日は、昨日よりグリップがよくなり、ペースを上げることができました。FP3では8番手タイムを出すことができました。しかし、予選セッションへ向けて気温が上がり、同じセッティングでも、コーナー進入でフィーリングがあまりよくありませんでした。そのため、FP3のときのようなタイムを出すことができませんでした。その結果、11番手でしたが、制限速度超過のペナルティーで12番手からのスタートになってしまいました。明日のウォームアップで、引き続きセッティングに取り組みたいと思います」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスHonda1'38.304
212M.ビニャーレスヤマハ1'38.458
34A.ドヴィツィオーゾドゥカティ1'38.468
446V.ロッシヤマハ1'38.545
543J.ミラードゥカティ1'38.548
621F.モルビデリヤマハ1'38.886
720F.クアルタラロヤマハ1'38.897
835カル・クラッチローHonda1'38.955
930中上貴晶Honda1'39.038
109D.ペトルッチドゥカティ1'39.093
1144P.エスパルガロKTM1'39.489
1299ホルヘ・ロレンソHonda1'39.520
以下Q1        
1341A.エスパルガロアプリリア1'39.288
1488M.オリベイラKTM1'39.298
1517K.アブラハムドゥカティ1'39.331
1642A.リンススズキ1'39.384
1763F.バニャイアドゥカティ1'39.387
185J.ザルコKTM1'39.571
1936J.ミルスズキ1'39.605
2053T.ラバトドゥカティ1'39.978
2155H.シャーリン KTM1'40.053
2229A.イアンノーネアプリリア1'40.118

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