Round12
イギリスGP
Moto2 プレビュー
2018年8月24日(金)
会場：シルバーストーン・サーキット
バグナイアとオリベイラのMoto2タイトル争いは一進一退の様相に
総合首位のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)と総合2位のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)の一騎打ちの様相となっているMoto2クラスのタイトル争いは、レースを追うごとに緊張感が増しています。過去2戦、コース上の戦いでもチャンピオンシップでも一進一退の戦いとなっています。
チェコGPで3位、オーストリアGPで今季5勝目を挙げたバグナイアは、オリベイラと3ポイント差で今大会を迎えます。昨年の大会は5位。今年はシルバーストーン初制覇を目指します。チェコGPで今季2勝目を挙げて総合首位に浮上のオリベイラは、オーストリアGPで2位に終わり、再び総合2位にダウンも、その差はわずか3ポイント。過去、シルバーストーンでは表彰台の経験がありませんが、今年は大会初制覇と表彰台獲得を目指します。
総合3位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、チェコGP、オーストリアGPと2戦連続で転倒リタイアに終わりました。その結果、トップのバグナイアとは76ポイント差。チャンピオン争いから大きく後退したマルケス弟ですが、巻き返しに挑みます。
総合4位はブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)で第9戦ドイツGPの初優勝を筆頭に、安定した走りでシングルフィニッシュを続けています。以下、総合5位にロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)、総合6位にホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)。総合7位のマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)は初表彰台に挑みます。総合8位のチャビ・ビエルゲ(Dynavolt Intact GP)は、前戦オーストリアGPの予選で他者に接触されて転倒、右手を負傷して決勝をキャンセルしましたが、今大会に復帰する予定。総合9位にファビオ・クアルタラロ((+)Ego - Speed Up Racing)、総合10位にマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)となっています。
長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は、チェコGPで16位とポイント獲得を逃すも、オーストリアGPでは15位になり今季3回目のポイント獲得を果たしました。今大会は目標とするシングルフィニッシュを目指します。
コメント
フランセスコ・バグナイア(Moto2 総合1位)
「ブルノとオーストリアは僕だけではなく、チーム全体にとってポジティブな結果を出すことができました。この方向性でシルバーストーンへ向かいたいと思います。シルバーストーンのサーキットはとても長く、好きなサーキットです。新しいアスファルトになったので、バンプの問題が解決できていることを願っています。いつものように、不安定な天候を考慮しなければなりません。また、スタンドにはイギリス人の観客のすばらしいサポートがあります」
ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合2位)
「イギリスGPに向けて準備は整っています。シルバーストーンではいつもいい走りができていますが、まだ表彰台に上がったことはありません。Moto3でも、昨年のMoto2でも表彰台争いをしました。トップ3でフィニッシュする十分なペースがありました。今回はどうなるかわかりません。オーストリアのようなバトルになるかもしれません。そうならないかもしれません。どのようなレースにも備えなければなりません。戦略は最近のレースと同じです。日曜日に表彰台争いができるようにいいグリッドポジションを獲得できるようにがんばることです。まだ獲得できるポイントはたくさんあります。レースを完走しできる限りポイントを稼がなければなりません。今週末の天気も予想できませんが、どのようなコンディションにも準備はできています」
アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「ブルノとレッドブルリンクの2戦は思ったような結果を出すことができませんでした。シルバーストーンでは力強い結果を達成させたいとポジティブな気持ちで挑みます。まだレースはたくさん残っていますが、タイトルを獲得することはとても難しくなっています。でも決してあきらめず、すべてのレースで全力でプッシュし続けます。シルバーストーンはとても好きなサーキットです。本当のポテンシャルを見せたいと思っています。モチベーションはとても上がっています。最も重要なことは再びマシンに乗って楽しむことです。美しいサーキットで今週末はそれができると思います」
長島哲太(Moto2 総合25位)
「シーズン中盤戦の課題は予選で一発のタイムを出せないことです。それが決勝に影響しています。アベレージは悪くないので、いいグリッドを獲得できれば目標のシングルフィニッシュに大きく近づけます。オーストリアGPを終えてからは、バルセロナでマルケス選手のトレーニングに混ぜてもらっていろいろ勉強しました。シルバーストーンは大きなケガをしたところでいい思い出はありませんが、今年はいいレースができるようにがんばります」
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