Round09ドイツドイツGP

Moto2 プレビュー

2018年7月12日(木)

会場:ザクセンリンク

1周が短いザクセンリンク。し烈なタイムバトルが見込まれるドイツGPを制するのは?

し烈な戦いが続くMoto2クラスにとってザクセンリンクは、シーズンを通じてもっともタイムが接近する大会となります。昨年は不安定な天候が続き、フリー走行、予選とザクセンリンクとしてはトップから1秒差に10台前後の戦いとなりましたが、ドライコンディションになれば1秒差に20台以上がひしめく厳しい戦いとなります。

今年は8戦4勝を挙げて総合首位のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)が、前戦オランダGPに続き、今季初の連勝に挑みます。天候に恵まれた前戦オランダGPは、フリー、予選、決勝とすばらしい走りを見せて今季2回目のポール・トゥ・ウインを達成しました。バグナイアにとってザクセンリンクは得意とするサーキットではありませんが、昨年は3位表彰台に立っています。今年は大会初制覇に挑みます。

総合2位のミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)も昨年の大会で2位。得意とするサーキットで今季2勝目に挑みます。今年は安定した走りで8戦を終えて1勝を含む5回の表彰台に立って来ました。今年は第6戦イタリアGPで今季初優勝、第7戦カタルニアGPで2位と優勝戦線の常連となりましたが、前戦オランダGPでは優勝戦線から遅れて6位と悔しいレースになりました。今大会はその雪辱に挑みます。

総合3位には今季5回の表彰台を獲得しているアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、今大会は今季初優勝に挑みます。昨年の大会は予選2番手から優勝争いに加わりましたが転倒リタイアという悔しい結果でした。今年は昨年の雪辱を果たす意気込みです。

総合4位にはロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)で、前戦オランダGPでは予選13番手、決勝26位と大不振に陥りましたが、今大会は今季2勝目と4回目の表彰台獲得に挑みます。
総合5位にはルーキーのホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、得意とするサーキットで3戦ぶり3回目の表彰台と初優勝が期待されます。総合6位にはチャビ・ビエルゲ(Dynavolt Intact GP)。予選では安定した速さで上位につけていますが決勝では第2戦アルゼンチンGPの2位だけ。今季2回目の表彰台に挑みます。

以下、ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)、カタルニアGPで初優勝、オランダGPで2位と過去2戦調子を上げているファビオ・クアルタラロ(Speed Up Racing)、第2戦アルゼンチンGPで今季初優勝達成も、以降、不安定な走りが続くマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、カタルニアGPとオランダGPで2戦連続4位につけたマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)と続き、ここまでがトップ10となっています。

前戦オランダGPのフリー走行で転倒、左手薬指を負傷して大会を欠場した長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)が、今大会に復帰します。木曜日のメディカルチェックを受けてから正式に出場が決まりますが、手術を受けたバルセロナの病院で診察を受け、出場の許可がおりました。万全の状態ではありませんが、シーズン前半戦をしめくくる大会でポイント獲得を目指します。

コメント

フランセスコ・バグナイア(Moto2 総合1位)
「前戦オランダGPは、とてもポジティブな戦いができました。その結果、ミゲル(・オリベイラ)とのチャンピオンシップの差を再び広げることができました。ザクセンリンクは夏休み前の最後のグランプリです。夏休みを楽しみ、シーズン後半へ向けて充電するためにも集中力を維持して、いい結果を出したいです。このサーキットはチャンピオンシップで最も短いコースですが、精神的にも体力的にも、とても長く、とてもハードなレイアウトです」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合2位)
「今週末はチャンピオンシップにとって、とても重要な週末になります。イタリアで優勝し、カタルニアで2位になっているのにオランダでは表彰台に立てませんでした。日曜日には再び表彰台に戻る必要があります。でも簡単なことではありません。ザクセンリンクはとてもタイトで短いサーキットなので、表彰台争いをするためにはパフォーマンスを100%発揮しなければならないからです。いつものように全力でプラクティスと予選に取り組みます」

アレックス・マルケス(Moto2 総合3位)
「昨年のザクセンリンクでは背中をケガしてしまい、あまりいい週末ではありませんでした。でも少なくとも速さがあることを見てもらえたし、序盤にはレースをリードすることもできました。今年の一番の目標は今回も速く安定して走ることです。金曜日はもっと強く、もっとポジティブに準備を始めたいです。自信を持って、その勢いで夏休みに入れるように100%表彰台争いをする気持ちで戦います」

長島哲太(Moto2 総合24位)
「火曜日にバルセロナの病院でケガをした左手薬指の検査を受け、医師からは出場許可がおりました。ドイツGPではメディカルチェックを受けてから正式に出場許可が下りることになりますが、オランダGPを欠場しただけでこうして復帰できることになり、とても楽しみです。ザクセンリンクは、苦手なサーキットではないので、ポイント獲得を目指し全力で挑みます」

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