X-TRIAL 2018 | 総集編

ボウがケガを負いながらも12年連続チャンピオンを獲得

インドアトライアルの2018シーズンは、2017年12月3日にフランスで開幕。3月までに7大会が開催され、これまで11年連続でチャンピオンを獲得しているRepsol Honda Teamのトニー・ボウが開幕から5連勝を記録し、第6戦時点でタイトルを決定。12年連続のチャンピオンを獲得した。

フランス・ヴァンデで行われた開幕戦はすべてのセクションを最小減点でまとめたボウが幸先よく勝利をつかみ、好調をアピール。年明けの第2戦フランス・モンペリエ大会でも、セミファイナルこそ最小減点ではなかったものの、ファイナルではチャンピオンの実力を見せつけ、勝利を収めた。続く第3戦フランス・トゥールーズ、第4戦フランス・ストラスブールはライバルを突き放す走りで全ラウンドで最小減点を達成し、大会を盛り上げた。

第5戦はスポンサーのRepsol、マシンコンストラクターのモンテッサ、そしてボウにとってのホームであるスペイン・バルセロナで開催された。ラウンド1の予選こそトップスコアとはならなかったが、続くセミファイナルではほぼ完ぺきな走りを見せ、このラウンドをトップ通過。同じくスペイン出身のアダム・ラガ(TRRS)とのファイナルに進出することになった。6つのセクションを一人ずつ順番に走るファイナルでもボウは圧巻の走りを見せ、ライバルのラガに6点もの差をつけて地元大会を勝利で締めくくった。

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ここまで絶好調の走りを披露してきたボウだったが、このレースのあとに出場したノンタイトルのインドア大会で、ろっ骨を骨折する大ケガを負ってしまう。次戦として予定されていたスペイン・セビリア大会がキャンセルとなり、1カ月のインターバルがあったことはボウにとっては不幸中の幸いだったが、それでもケガは完治しないまま第6戦フランス・パリ大会を迎えることになった。

このレースには9名のライダーが参加。ボウがラウンドの1予選を最小減点の3にまとめてトップ通過したことで、6位以上のリザルトが確定。ライバルとのポイント差により、この時点で12度目のチャンピオンを手中に収めた。チームメートの藤波はこの大会で3位表彰台を獲得。シーズンは8位で終えた。

- POINTS -

順位 ライダー マシン 総合
1トニー・ボウHonda106
2A.ラガTRRS104
3J.ブストガスガス65
4B.ビンカススコルパ64
5M.ゲラバートシェルコ43
8藤波貴久Honda28
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