VFR1200F

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デュアル・クラッチ・トランスミッション

デュアル・クラッチ・トランスミッション
Hondaがモーターサイクル用に世界で初めて開発したデュアル・クラッチ・トランスミッションは、メインシャフト上で奇数段(1-3-5速)をインナーメインシャフト、偶数段(2-4-6速)をアウターメインシャフトに同軸上に配置することで、トランスミッションの2軸レイアウトを可能なものとした。インナーメインシャフト/アウターメインシャフトはそれぞれに独立したクラッチを持ち、例えば1速から2速への変速時においては、コンピューターがシフトアップを検知すると、2速へ予備変速を行い、1速側のクラッチを切りながら2速側のクラッチを接続する。このような2組のクラッチの切り替えにより、駆動力に途切れのない、スムーズで素早い変速を実現している。
一般的にデュアル・クラッチ・トランスミッションは複雑な構造ゆえに重量が増え、レイアウト上の制約も多くなってしまうが、Hondaは「メインシャフトの二重化」「専用設計の直列配列クラッチ」「エンジンカバーに油圧回路を集約」といった独自の技術を採用し、モーターサイクルへの搭載に適したパッケージングとすることに成功。シフト機構も従来の二輪車用トランスミッションに採用されてきたシフトドラム方式をベースとするなど、シンプルな機構を開発することで、より軽量・コンパクト化を図っている。

*Honda調べ(2010年6月時点)。

ATモード/MTモード
デュアル・クラッチ・トランスミッションには2種類の走行モードを設定。ハンドル右手元のモードスイッチにより「ATモード」または「MTモード」を選択できる。「ATモード」では走行状況に応じて的確なシフトアップ/ダウンを自動的に行い、「MTモード」では左手の人差し指で操作するシフトアップスイッチと親指で操作するシフトダウンスイッチにより任意に変速できる。
さらに「ATモード」では、クルージング走行からスポーツ走行までをカバーする「Dモード」、より高回転をキープするスポーツ走行に適した「Sモード」の選択が可能。また「ATモード」では、走行中に任意で変速した場合、再び「ATモード」に自動復帰する機能を採用。「MTモード」では連続シフト操作に対する制御の高速化を図り、シフトフィーリングを向上。気分やさまざまなシチュエーションに応じて、思いのままにV型4気筒エンジンのパフォーマンスを満喫できる。