モータースポーツ > SUPER GT > 2012総集編

SUPER GT

スポーツランドSUGO
スポーツランドSUGO
鈴鹿サーキット
鈴鹿サーキット
富士スピードウェイ
富士スピードウェイ
オートポリス
オートポリス
ツインリンクもてぎ
ツインリンクもてぎ
富士スピードウェイ
富士スピードウェイ

#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)が
デビュー3戦目にして表彰台獲得の快挙

第6戦で、初表彰台となる3位を獲得した#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組) JAFグランプリ富士スプリントカップの決勝1日目。中嶋大祐選手が乗る#16 MUGEN CR-Z GTが2位を獲得した
PhotoGallery

GT300クラスには、#16 MUGEN CR-Z GTがTEAM無限から途中参戦し、2戦目でポールポジション(PP)を獲得、3戦目には表彰台登壇と、デビューイヤーとは思えない走りを披露しました。

2012年2月、Hondaは(株)M-TECとの共同プロジェクトのもと、TEAM無限として、レーシングハイブリッドシステムを搭載したCR-Zで、第4戦SUGOよりGT300クラスに参戦することを発表。ドライバーには、インディカー・シリーズやSUPER GTのGT500クラスに参戦経験のある武藤英紀選手と、前年からフォーミュラ・ニッポンに参戦している中嶋大祐選手が起用されました。

#16 MUGEN CR-Z GTのデビュー戦となった第4戦SUGO、予選のQ1でいきなり7番手のタイムをマークして、Q1の上位10台で争われるスーパーラップに進出。決勝では路面温度46℃という過酷な状況にもかかわらず、デビュー戦ながら完走を果たしました。

続く第5戦鈴鹿では、デビュー2戦目にしてそのポテンシャルを存分に発揮します。予選1回目を2番手、予選2回目を4番手と、前戦を上回る速さをみせた#16 MUGEN CR-Z GTは、予選3回目でコースレコードを更新する2分2秒130をマークして2番手につけます。さらに、予選後の裁定により、デビュー2戦目にしてPP獲得という快挙を達成しました。

そして迎えた第6戦富士では、武藤選手の巧みなドライビングで、トップとわずか0.348秒差で3番グリッドを獲得。決勝はスタートから順調に周回を重ね、53周目には先行車両を抜いて2番手に浮上するなど、優勝争いを繰り広げます。最終的に3位でチェッカーを受け、デビュー3戦目、実戦投入からわずか1カ月で表彰台に上がり、強烈な印象を残しました。

第7戦は初めてとなる雨の中でのレースとなりますが、ウエットな路面状況でも堅実な走りをみせます。そして予選よりもポジションを2つ上げてチェッカーを受け、2戦連続でポイントを獲得しました。

前戦と同じくウエットコンディションとなった第8戦でも、#16 MUGEN CR-Z GTは安定したペースで走り続け、5戦連続の完走。途中参戦ながら上位陣に食らいつき、インパクトを残してシーズンを終えました。

なお、#16 MUGEN CR-Z GTは、シーズン終了後に行われたJAFグランプリ富士スプリントカップでも、決勝1日目で2位、2日目は7位に入り総合3位を獲得。来季の飛躍が期待できる結果となりました。

2012 ポイントスタンディング

ドライバー

順位 No. ドライバー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8
1 911 峰尾恭輔/横溝直輝 ENDLESS TAISAN 911 82 15 3 15 6   8 15 20
2 33 影山正美/藤井誠暢 HANKOOK PORSCHE 75 6 20 8 6 20 11 4
3 66 吉本大樹/星野一樹 triple a vantage GT3 73   11 11   25   20 6
4 3 千代勝正 S Road NDDP GT-R 53 8 20 18 2   5
5 0 谷口信輝/片岡龍也 GSR 初音ミク BMW 52 11 20   4   3 6 8
6 3 関口雄飛 S Road NDDP GT-R 51 8 20 18     5
 
15 16 武藤英紀/中嶋大祐 MUGEN CR-Z GT 12           11 1  

チーム

順位 チーム 総合 1 2 3 4 5 6 7 8
1 Team TAISAN ENDLESS 103 18 6 18 9   11 18 23
2 HANKOOK KTR 94 9 23 11 7 23 14 7
3 A speed 89 1 14 14 28   23 9
4 GSR&Studie with TeamUKYO 73 14 23 3 7   6 9 11
5 NDDP RACING 71 1 1 11 23 21 5 1 8
6 GAINER 65 23 9 7 8 9 7 1 1
 
14 チーム無限 23       1 1 14 4 3

特集

GTプロジェクトリーダー 松本雅彦 現場レポート
GTプロジェクトリーダー 松本雅彦 現場レポート
進化した3つのポイント HSV-010 GT Honda GTプロジェクトリーダーによる2012マシン解説
進化した3つのポイント HSV-010 GT Honda GTプロジェクトリーダーによる2012マシン解説
「TEAM無限」のSUPER GTシリーズGT300クラス参戦活動をサポート
「TEAM無限」のSUPER GTシリーズGT300クラス参戦活動をサポート
Honda Racing Gallery
Honda Racing Gallery
モースポ★ナビ
モースポ★ナビ
MUGEN CR-Z GTマシン解説
MUGEN CR-Z GTマシン解説

マシン&選手紹介

チーム無限

武藤英紀 #16

武藤英紀

Hideki Mutoh

生年月日:1982年10月6日
国籍:日本(東京都出身)
身長:172cm
体重:64kg
血液型:AB型
趣味:テニス、ドライブ、ダーツ
URL:http://www.hidekimutoh.com/

1995年にカートでモータースポーツ活動を開始、中学卒業とともに単身渡英してフォーミュラ・ボクスホール・シリーズに挑みました。2002年に帰国して、フォーミュラドリームに参戦。翌03年にチャンピオンを獲得し、04〜05年は全日本F3選手権を走り、06年はフォーミュラ・ニッポンとSUPER GTで戦いました。

07年に渡米し、インディカー・シリーズへの登竜門カテゴリーであるインディ・プロ・シリーズへの参戦を開始。ルーキーながら優勝2回、ポールポジションも2回獲得、ランキング2位の好成績を収めて、最終戦シカゴランドでは早くもインディカー・シリーズへのデビューを果たしました。08年は日本人最高位(2位)を更新し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。09年、2010年は苦戦を強いられ11位、18位に終わりました。

11年は心機一転、SUPER GTシリーズに復帰。12年は自らが開発を務めるハイブリッドスポーツ「CR-Z」を駆り、SUPER GTシリーズのGT300クラスで、総合15位を獲得しました。

主な戦績

1998 デビュー戦
2000 イギリス・フォーミュラ・フォード 9位
2001 イギリス・フォーミュラ・フォード 9位、 ヨーロッパ・フォーミュラ・フォード 3位
2002 フォーミュラドリーム 2位
2003 フォーミュラドリーム チャンピオン
2004 全日本F3選手権 9位
2005 全日本F3選手権 3位
2006 SUPER GT GT500 11位(ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得)、フォーミュラ・ニッポン 14位
2007 インディ・プロ・シリーズ 2位(ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得)
2008 インディカー・シリーズ 10位(ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得)
2009 インディカー・シリーズ 11位
2010 インディカー・シリーズ 18位
2011 SUPER GT GT500 15位
2012 SUPER GT GT300 15位
中嶋大祐 #8

中嶋大祐

Daisuke Nakajima

生年月日:1989年1月29日
国籍:日本(愛知県出身)
身長:166cm
体重:58kg
血液型:A型
趣味:運動、写真、食事
URL:http://www.daisuke-nakajima.com/

ジュニアカートを経て、2004年より全日本カート選手権に参戦し、04年はICAクラスランキング6位、05年はICAクラスランキング4位。06年に鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)に入校すると、成績優秀者としてスカラシップを獲得しました。

07年よりフォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ)に参戦。第4戦富士と第9戦鈴鹿、第11戦富士の3戦で優勝し、ランキング5位となりました。08年は全日本F3選手権にステップアップを果たしてランキング9位。09年、10年は英国F3選手権に挑戦し、表彰台を計5回獲得する活躍を見せました。

そして、11年よりNAKAJIMA RACINGからフォーミュラ・ニッポンに参戦し、ランキング13位。12年は、引き続きフォーミュラ・ニッポンに参戦するとともに、ハイブリッドスポーツ「CR-Z」で、SUPER GTシリーズGT300クラスに第4戦から参戦し総合15位。シーズン終了後に終了後に開催されたJAFグランプリ富士スプリントカップの決勝1日目で2位を獲得しました。

主な戦績

2004 全日本カート選手権 ICAクラス 6位
2005 全日本カート選手権 ICAクラス 4位
2006 鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F) スカラシップ獲得
2007 フォーミュラチャレンジ・ジャパン(FCJ) 5位
2008 全日本F3選手権 9位
2009 英国F3選手権 7位
2010 英国F3選手権 11位
2011 フォーミュラ・ニッポン 13位
2012 SUPER GT GT300 15位