round 6

September 9 2012, RACE 2012 AUTOBACS SUPER GT Round 6 FUJI GT 300km RACE 第6戦 富士スピードウェイ
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SCHEDULE

  • レース情報
  • 予選
  • 決勝

#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が5位入賞を果たす
デビュー3戦目の#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は3位フィニッシュを果たし、初の表彰台を獲得

2012年9月9日(日)・決勝  会場:富士スピードウェイ(4.563km)  周回数:66周  天候:晴れ
気温:29℃(14:30時点)  路面温度:44℃(14:30時点)  コースコンディション:ドライ  観客:3万3800人(主催者発表)

9月9日(日)、静岡県駿東郡小山町にある富士スピードウェイにおいて、2012 オートバックス SUPER GT第6戦「FUJI GT 300km RACE」の決勝レースが行われました。

  • KEIHIN HSV-010 width=640KEIHIN HSV-010
  • ARTA HSV-010 width=640ARTA HSV-010
  • RAYBRIG HSV-010 width=640RAYBRIG HSV-010
  • EPSON HSV-010 width=640EPSON HSV-010
  • ウイダー HSV-010 width=640ウイダー HSV-010
  • 武藤英紀選手(左)と中嶋大祐選手(右) width=640武藤英紀選手(左)と中嶋大祐選手(右)
  • MUGEN CR-Z GT width=640MUGEN CR-Z GT

土曜日の公式予選では、#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)が8番グリッドを獲得してHonda勢のトップに立ち、続いて#8 ARTA HSV-010(ラルフ・ファーマン/小林崇志組)が10番グリッド、#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)が12番グリッド、#32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)が14番グリッド、#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)が15番グリッドから決勝レースを戦います。

決勝レースが行われる日曜日は朝から爽やかな秋晴れに恵まれました。午前9時に始まったフリー走行もドライコンディションで行われ、ここでは#17 KEIHIN HSV-010が1分34秒900を記録して5番手となりました。Honda勢でこれに続いたのは#100 RAYBRIG HSV-010の10番手。さらに#18 ウイダー HSV-010は11番手、#8 ARTA HSV-010は12番手、#32 EPSON HSV-010は14番手のタイムをそれぞれマークしました。

午後になっても穏やかな日差しが降り注ぐ好天は変わらず、絶好のレース日和となりました。スタートでステアリングを握るのは、#17 KEIHIN HSV-010は金石選手、#8 ARTA HSV-010はファーマン選手、#100 RAYBRIG HSV-010は山本選手、#32 EPSON HSV-010は道上選手、#18 ウイダー HSV-010はヴァン・ダム選手となります。

午後2時に300km(66周)で争われる決勝レースのスタートが切られました。ここで抜群のダッシュを見せたのが、#100 RAYBRIG HSV-010に乗る山本選手。オープニングラップを終えるまでに12番グリッドから7番手へと順位を上げ、入賞圏内に浮上しました。一方、ファーマン選手が乗る#8 ARTA HSV-010はグリッドポジションと同じ10番手をキープ。道上選手が乗る#32 EPSON HSV-010と、ヴァン・ダム選手が乗る#18 ウイダー HSV-010は、ともに予選結果より2つポジションを上げ、12番手と13番手となって1周目を終えました。一方、#17 KEIHIN HSV-010の金石選手はダンロップコーナーでバトル中に行き場を失って縁石に乗り上げ、ここでハーフスピンをしてしまい、14番手へと後退しました。

レース序盤に大きな波乱はなかったものの、#32 EPSON HSV-010は今朝のフリー走行でマーキングの行われていないタイヤで走行していたためにドライブスルーペナルティを科せられ、7周目には14番手となりました。これと前後して、ライバルの1台がスピンを喫した影響により、#100 RAYBRIG HSV-010は1つ順位を上げて6番手となりました。

このあと、5台のHSV-010 GTは追い上げを期して懸命の力走を続けますが、76kgのハンディウエイトを搭載する#100 RAYBRIG HSV-010は、タイヤへの負担が大きいこともあり、12周目には7番手、16周目には8番手へと徐々に後退していきました。

そして、20周目を過ぎたころ、#18 ウイダー HSV-010にパワーステアリングに関連するトラブルが発生しました。このため、アシストが得られず、徐々に順位を落とすことになりました。ヴァン・ダム選手は24周目にピットインして小暮選手と交代しましたが、症状がさらに悪化していったため、26周目を終えたところでガレージに戻り、リタイアを余儀なくされました。

22周目を終えたところで#32 EPSON HSV-010はピットストップ。道上選手から中山選手へのドライバー交代、タイヤ交換、給油を行ってコースに復帰していきました。同様にして#100 RAYBRIG HSV-010は23周目、#17 KEIHIN HSV-010は26周目、#8 ARTA HSV-010は27周目にピットストップし、ドライバー交代、タイヤ交換、給油を行いました。後半を受け持つドライバーは#100 RAYBRIG HSV-010が伊沢選手、#17 KEIHIN HSV-010が塚越選手、#8 ARTA HSV-010が小林選手となります。

10番手でバトンを引き継いだ塚越選手は、まだ十分にタイヤがウオームアップされていないにもかかわらず、速いペースで周回。これが功を奏し、ライバルたちがピットストップを終えた35周目には6番手へと浮上しました。これに#100 RAYBRIG HSV-010が10番手で続きます。さらに#8 ARTA HSV-010は12番手、#32 EPSON HSV-010は14番手となって周回を重ねていました。

36周目、ライバルの1台がペナルティを科せられたことで、#17 KEIHIN HSV-010は5番手に浮上しました。これと前後して、#8 ARTA HSV-010が#100 RAYBRIG HSV-010をオーバーテイク。#8 ARTA HSV-010は9番手、#100 RAYBRIG HSV-010は10番手となり、#100 RAYBRIG HSV-010はレース終盤にも2台のライバルに攻略されて12番手に後退しました。

4台のHSV-010 GTはこのポジションを守ったままレースを走りきり、#17 KEIHIN HSV-010は5位、#8 ARTA HSV-010は9位、#100 RAYBRIG HSV-010は12位、#32 EPSON HSV-010は14位で完走を果たしました。

この結果、チャンピオン争いのドライバー部門において、合計38点を獲得している#100 伊沢/山本組(RAYBRIG HSV-010)は5位、#18 小暮/ヴァン・ダム組(ウイダー HSV-010)は34点で7位、#17 金石/塚越組(KEIHIN HSV-010)は30点で10位、#8 ファーマン/小林組(ARTA HSV-010)は12点で15位となりました。優勝はポールポジションからスタートした#12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/J.P.デ・オリベイラ組)でした。

一方、GT300クラスに参戦している#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は、3番グリッドから挑んだ決勝レースで優勝争いを繰り広げる活躍を見せ、最終的に3位でフィニッシュ。デビュー3戦目にして表彰台に上る快挙を果たしました。

次戦は9月29日、30日に大分県のオートポリスで開催されます。

コメント

松本雅彦 | Honda GTプロジェクトリーダー「3戦連続で勝利から遠ざかる結果となり、非常に残念に思っています。決勝中のペースはどのマシンも悪くありませんでしたが、予選で上位に進出できなかったことが敗因となりました。#100 RAYBRIG HSV-010はハンディウエイトの影響から逃れることができず、ポイント圏外に終わってしまいました。#17 KEIHIN HSV-010はオープニングラップのハーフスピンさえなければ表彰台も狙えたはずでしたので、こちらも残念な結果となりました。今シーズンも残り2戦となりましたが、次戦のオートポリス大会ではハンディウエイトがこれまでの半分になりますので、開幕戦のころと同じような元気な走りをご披露できると思います。引き続き優勝を目標に全力を投じていきますので、ご声援のほどよろしくお願い申し上げます」

金石年弘(5位 #17 KEIHIN HSV-010)「自分も塚越選手もペースよく走れたレースだっただけに、1周目にハーフスピンを喫したことが悔やまれます。残るは2戦となりましたが、チーム一丸となってチャンピオンシップを獲得できるようにがんばります」

塚越広大(5位 #17 KEIHIN HSV-010)「前戦では完走が果たせなかったため、今大会は自分もマシンも復活戦という意識で臨みましたので、ゴールするまで油断ができませんでした。終始安定したペースで走ることができ、悪いレースではありませんでしたが、5位という結果には全く満足していません。残りの2戦ではチャンピオンシップうんぬんではなく、とにかく優勝を目指して戦いたいと思います」

決勝

GT500

順位 No. マシン ドライバー 周回数 タイム/差
1 12 カルソニックIMPUL GT-R 松田次生/J.P.デ・オリベイラ 66 1:47:22.021
2 1 S Road REITO MOLA GT-R 柳田真孝/R.クインタレッリ 66 +21.025
3 19 WedsSport ADVAN SC430 荒聖治/A.クート 66 +23.959
4 36 PETRONAS TOM'S SC430 中嶋一貴/L.デュバル 66 +24.511
5 17 KEIHIN HSV-010 金石年弘/塚越広大 66 +40.800
6 39 DENSO KOBELCO SC430 脇阪寿一/石浦宏明 66 +51.956
 
9 8 ARTA HSV-010 ラルフ・ファーマン/小林崇志 66 +1:18.369
12 100 RAYBRIG HSV-010 伊沢拓也/山本尚貴 66 +1:37.543
14 32 EPSON HSV-010 道上龍/中山友貴 64 +2Laps
RT 18 ウイダー HSV-010 小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム 26 +40Laps

GT300

順位 No. マシン ドライバー 周回数 タイム/差
1 33 HANKOOK PORSCHE 影山正美/藤井誠暢 62 1:49:04.228
2 31 apr HASEPRO PRIUS GT 新田守男/嵯峨宏紀 61 +1Lap
3 16 MUGEN CR-Z GT 武藤英紀/中嶋大祐 61 +1Lap
4 911 ENDLESS TAISAN 911 峰尾恭輔/横溝直輝 61 +1Lap
5 43 ARTA Garaiya 高木真一/松浦孝亮 61 +1Lap
6 61 SUBARU BRZ R&D SPORT 山野哲也/佐々木孝太 61 +1Lap

ポイントスタンディング

ドライバー

GT500

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
1 1 柳田真孝/R.クインタレッリ S Road REITO MOLA GT-R 58
2 38立川祐路/平手晃平ZENT CERUMO SC430 50
3 39 脇阪寿一/石浦宏明 DENSO KOBELCO SC430 43
4 12 松田次生/J.P.デ・オリベイラ カルソニックIMPUL GT-R 43
5 100 伊沢拓也/山本尚貴 RAYBRIG HSV-010 38
6 36 中嶋一貴 PETRONAS TOM'S SC430 37
 
7 18 小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム ウイダー HSV-010 34
10 17金石年弘/塚越広大KEIHIN HSV-010 30
15 8 ラルフ・ファーマン/小林崇志 ARTA HSV-010 12
- 32 道上龍/中山友貴 EPSON HSV-010 -

GT300

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
1 33 影山正美/藤井誠暢 HANKOOK PORSCHE 60
2 3 千代勝正 S Road NDDP GT-R 48
3 66吉本大樹/星野一樹triple a vantage GT3 47
4 11 田中哲也/平中克幸 GAINER DIXCEL R8 LMS 47
5 911 峰尾恭輔/横溝直輝 ENDLESS TAISAN 911 47
6 3 関口雄飛 S Road NDDP GT-R 46
 
13 16 武藤英紀/中嶋大祐 MUGEN CR-Z GT 11

チーム

GT500

順位 チーム 総合ポイント
1 MOLA 74
2 LEXUS TEAM ZENT CERUMO 65
3 LEXUS TEAM SARD 58
4 TEAM IMPUL 58
5 チームクニミツ 54
6 LEXUS TEAM PETRONAS TOM'S 50
 
7 ウイダー ホンダ レーシング 47
8 ケーヒン リアル レーシング 46
14 オートバックス・レーシング・チーム・アグリ 21
15 エプソン・ナカジマ・レーシング 6

GT300

順位 チーム 総合ポイント
1 HANKOOK KTR 73
2 GAINER 63
3 NDDP RACING 62
4 Team TAISAN ENDLESS 62
5 A speed 57
6 GSR&Studie with TeamUKYO 53
 
15 チーム無限 16