予選ポールポジションはジェレミー・アルコバ(ハスクバーナ)、國井勇輝(Asia Talent Team)が2番手です。國井は前戦をケガのため欠場しましたが、レッドブル・ルーキーズ・カップの復帰戦で優勝を飾り、ケガの影響なく、今大会に挑みます。山中琉聖(Junior Team Estrella Galicia 0,0)は6番手、有田光(SIC58 Squadra Corse) が15番手、マリオ・アジ(Astra Honda Racing Team)は16番手、ビリー・バン・エールデ(Asia Talent Team)が21番手、埜口遥希(Asia Talent Team)は22番手となりました。
決勝スタートには晴れ間が見え、ところどころに濡れた箇所が残りますが、ライン上はドライとなります。國井が好スタートを切り、レースをリード、そこにハビエル・アルティガス・ロペス(LEOPARD IMPALA JUNIOR TEAM)が追いつき首位を奪います。國井はその後ロペス、アルコバとのトップ争いを展開します。
トップ集団は、次々とファステストラップを更新しながらバトルを展開。トップをダビデ・ピッツォーリ(LEOPARD IMPALA JUNIOR TEAM)が奪うと、これを國井、山中が追う展開となります。
上位陣は6台で、各コーナーでポジションを入れ替えながら戦い、トップも何度も入れ替わります。残り5周、國井は首位を奪い、ラストスパートをかけます。ファイナルラップ、國井は首位を守りきろうとしますが、激しい攻防に敗れ、僅差の4位。優勝はロペス、2位アルコバ、3位ピッツォーリとなりました。
國井勇輝(4位)
					「アラゴンは昨年、一昨年とあまりいい結果が残っていないこともあり、さらにケガ明けの心配はありましたが、練習走行から1人で走り、攻め方やセッティングなどをしっかり詰めていけました。予選も単独でタイムを刻んでトップに立ちましたが、最後のラストアタックでクリアラップがとれず、その中で最善を尽くしてタイムアップしました。コースは乾いていましたがとにかく強風でした。スタートが決まりましたが、強風でなかなかバイクが走らず、後ろでスリップストリームを使うライダーにすぐ追いつかれてしまいました。最後までしっかりバトルを組み立てましたが、最後のシケインで抜かれて崩れてしまい4位になってしまいました。あまり得意ではないアラゴンでトップ争いができたことは、自分なりに成長をしていると感じることができました。まだまだこれからなのでしっかり巻き返したいと思います」
山中琉聖(6位)
					「バレンシアで優勝してから表彰台に乗れず、今回こそという思いで、レースウイークに入りました。予選では、最後にタイムを出す作戦でしたが、タイミングを外してしまい、Q1は新品タイヤを最後のアタックで使えずにタイムを伸ばせませんでした。Q2では、気温も上がって悪条件でしたが、とにかく前だけをみて走りベストタイムを出すことができました。決勝ではバイクのいいフィーリングを得られず、トップグループにはいましたが前のライダーを抜くのにとても苦戦していました。グループの後ろにいたことで、前で起きた転倒にも巻き込まれ、トップから大きく離されてしまいました。追い付こうと最後までがんばりましたができませんでした。今回も自分の弱い部分が出てしまい、うまくレースをコントロールできませんでした。次戦までに課題克服に取り組み、次のレースでは表彰台に上れるようがんばります」
埜口遥希(20位)
						「今回のアラゴンも初めてのコースでした。高速セクションが難しく、苦戦しました。予選ではうまくタイムアップできず、決勝でも後続から接触されるなどうまく走れず、結果には非常に残念な気持ちです。直すべきところを直し次戦のヘレスへ挑みたいです。ヘレスはルーキーズカップで経験しているコースなので、初日から積極的にいきたいと思います」
					
| 順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 | 
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 24 | ハビエル・アルティガス・ロペス | Honda | 15 | 30'18.280 | 
| 2 | 52 | J.アルコバ | ハスクバーナ | 15 | +0.020 | 
| 3 | 23 | ダビデ・ピッツォーリ | Honda | 15 | +0.064 | 
| 4 | 33 | 國井勇輝 | Honda | 15 | +0.093 | 
| 5 | 67 | G.リウ | KTM | 15 | +6.878 | 
| 6 | 6 | 山中琉聖 | Honda | 15 | +6.900 | 
| 9 | 76 | フリアン・ジラル | Honda | 15 | +7.314 | 
| 10 | 34 | マリオ・アジ | Honda | 15 | +7.344 | 
| 12 | 96 | ダニエル・オルガド | Honda | 15 | +13.233 | 
| 16 | 30 | マックス・クック | Honda | 15 | +19.248 | 
| 17 | 28 | マッテオ・ベルテッレ | Honda | 15 | +19.357 | 
| 18 | 65 | 有田光 | Honda | 15 | +19.377 | 
| 19 | 88 | マッテオ・パタッカ | Honda | 15 | +21.714 | 
| 20 | 32 | 埜口遥希 | Honda | 15 | +21.889 | 
| 25 | 78 | イディル・マハディ | Honda | 15 | +44.810 | 
| 27 | 27 | アレックス・ディエス | Honda | 15 | +48.872 | 
| RT | 36 | イザム・イクマル | Honda | 14 | +1Laps | 
| RT | 31 | ビリー・バン・エールデ | Honda | 6 | +9Laps | 
| 順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | 
|---|---|---|---|---|
| 1 | 52 | J.アルコバ | ハスクバーナ | 118 | 
| 2 | 7 | B.バルトゥス | KTM | 100 | 
| 3 | 24 | ハビエル・アルティガス・ロペス |  | 94 | 
| 4 | 33 | 國井勇輝 |  | 83 | 
| 5 | 99 | C.タタイ | KTM | 67 | 
| 6 | 6 | 山中琉聖 |  | 58 | 
| 7 | 96 | ダニエル・オルガド |  | 57 | 
| 9 | 23 | ダビデ・ピッツォーリ |  | 44 | 
| 16 | 34 | マリオ・アジ |  | 19 | 
| 20 | 76 | フリアン・ジラル |  | 17 | 
| 21 | 28 | マッテオ・ベルテッレ |  | 16 | 
| 22 | 32 | 埜口遥希 |  | 13 | 
| 24 | 30 | マックス・クック |  | 10 | 
| 26 | 65 | 有田光 |  | 2 |