Round05日本筑波サーキット

J-GP3 決勝

2018年6月30日(土)-7月1日(日)

茨城県

大接戦となったJ-GP3クラスは、埜口が1位/2位と好結果を残す

J-GP3クラスは、ロードレース世界選手権125クラスで2度の王者となったレジェンド、坂田和人(Mistresa・MuSASHi sc./TC)が13年ぶりに参戦し話題を集めました。

予選ポールポジション(PP)を獲得したのは古市右京(KTM)、注目の坂田は9番手となりました。レース1は、古市がホールショットを奪いレースをリードします。2番手争いは埜口遥希(56RACING)、小室旭(Team P.MU 7C MIKUNI)。ヘアピンで埜口が首位に出て、古市、小室が続きます。埜口はファステストラップを記録して逃げ、2番手からは小室が追いかけます。それを古市、中島元気(TEAM SRS-Moto)、岡崎静夏(Kohara Racing Team)、長谷川聖(CLUBY's&J)が追います。そのまま10台となったトップ集団が僅差で周回を重ねます。1分1秒台のバトルが続き、埜口は7ラップ目に1分00秒台に入れファステストラップを更新。埜口が2番手以下を引き離そうとしますが、小室が追いつきトップ争いは2台に絞られます。

その後方3番手争いは8台で争われました。10ラップ目には中島が3番手浮上し集団を引っ張ります、その背後に岡崎、菅原陸(RG NIWA with オーテック・スズカ)、長谷川、岡谷雄太(MORIWAKI CLUB)が続きます。16ラップ目、埜口は2番手の小室に2秒073と差をつけ、独走態勢へと持ち込みます。2番手は変わらず小室。3番手には菅原が上がり、遅れて中島、岡崎、鈴未光来((MORIWAKI CLUB)が争い、長谷川、岡谷が続きました。結果は、優勝は埜口、2位に小室、3位に菅原が入りました。4位争いを制したのは中島、5位に岡崎、6位は鈴木となりました。坂田は10位でレースを終えました。

レース2のPPも古市。ホールショットは古市が奪いましたが、1コーナーで多重クラッシュから赤旗中断。20周のレースは13周に短縮されて再開となりました。スタートで飛び出した古市が首位に立ち、2番手に埜口。ヘアピンで埜口が前に出ますが、裏ストレートで古市が前、2ラップ目のアジアコーナー、ストレートとバトルが続きます。古市、埜口のバトルに岡谷も加わり、トップ集団形成します。セカンド集団は中島、坂田、菅原、小室、鈴木の6台。7ラップ目、岡谷が首位を奪います。その1秒後方では、中島、菅原、坂田、小室、鈴木がバトルを繰り広げます。坂田は、セカンド集団から抜けた菅原と中島を追いかけました。最終ラップの攻防は、埜口が1ヘアピンで前に出ますが、2ヘアでは岡谷が前に出るなど激しさを増し、最終コーナーで岡谷のインに埜口が入って、ほぼ同時に立ち上がります。結果は岡谷が優勝、埜口が2位ですが、その差は0.000と表示されました。3位は古市、4位が中島、5位は坂田が入りました。

コメント

埜口遥希(J-GP3 優勝/2位)埜口遥希
「優勝できてうれしいです。今年の目標はアジア・タレント・カップでチャンピオンを取ることなので、そのために、全日本へ参戦させてもらいました。先輩たちの胸を借りるつもりでの参戦でしたが、レース展開にも助けれて勝つことができました。予選では後半戦の確認をしましたが、決勝の状況とは違い、難しいレースでした。先輩ライダーたちは、すぐに追いついてくるので、その差を詰められないように必死で考えました。レース2でも勝って、ダブルウインを目指し、1ヘアで前に出ましたが、2ヘアでミスしてしまい、最終コーナーでもつれ込んで……。でも、自分のミスで負けたので仕方がないです。この経験をアジア・タレント・カップで活かします」

岡谷雄太(J-GP3 7位/優勝)岡谷雄太
「予選で転倒してしまいマシンも大きく壊れグリッドが後方になって、レース1は厳しい戦いになりました。レース1では、思うような順位ではありませんでしたが、レース2ではメカニックさんが完ぺきにマシンを仕上げてくれ、16番手6列目から追い上げてトップ争いができました。埜口選手との一騎打ちになり、最終ラップの裏ストレートではインに入られないようにしましたが、インに入られ、こらえるか、引くか、瞬時の判断でしたが、こらえて立ち上がったことを選択したのが勝因です」

坂田和人(J-GP3 10位/5位)坂田和人
「MFJアカデミーで講師をしていて、自分の走る姿を生徒たちにみせてほしいと頼まれました。9割方は断ろうと考えていたのですが、絶対に生徒たちのためになると説得されました。準備期間が短く、その中で、最善を尽くしました。レース1からレース2へとマシンのセッティングを変え、走りやすくはなりましたが、まだ自分としては満足できるレベルではありませんでしたが、前を抜くことができての5位だったので、少しはレースができたかなと思います。講師でいる以上は引退はないと思っていますが、次、またレースに参戦するかは未定です。自分が参戦することで、喜んでくれる人がいたのならよかったと思います」

J-GP3 リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
162埜口遥希Honda2020'31.442
271小室旭Honda20+1.593
393菅原陸Honda20+4.397
44中島元気Honda20+7.289
515岡崎静夏Honda20+7.289
642鈴木光来Honda20+9.683
761岡谷雄太Honda20+12.532
813長谷川聖Honda20+12.886
93古市右京KTM20+13.629
1099坂田和人Honda20+13.629
1136福島佑斗Honda20+19.586
12090藤井謙太Honda20+19.586
1316高杉奈緒子Honda20+21.007
1429鈴木大空翔Honda20+31.776
1533中山愛理Honda20+32.055
1617野澤秀典Honda20+37.843
1719白石玲菜Honda20+38.053
1845鈴木孝志Honda20+39.423
1941宇井陽一IODA20+39.533
2032檜山拓実Honda20+43.948
2118三好菜摘Honda20+44.925
2234村田憲彦Honda20+53.164
2320畑中要Honda20+55.673
RT6安村武志PRCS3+17Laps
RT30太田虎之進Honda3+17Laps
RT12山本恭裕Honda3+17Laps
DNS91津田裕行Honda--

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
161岡谷雄太Honda1313'22.510
262埜口遥希Honda13+0.000
33古市右京KTM13+0.113
44中島元気Honda13+1.996
599坂田和人Honda13+4.343
642鈴木光来Honda13+7.061
771小室旭Honda13+7.264
813長谷川聖Honda13+7.628
912山本恭裕Honda13+13.498
1041宇井陽一 IODA 13+13.566
11090藤井謙太Honda13+13.741
1236福島佑斗Honda13+18.675
1333中山愛理Honda13+18.675
1445鈴木孝志Honda13+18.970
1529鈴木大空翔Honda13+18.970
1617野澤秀典Honda13+19.240
1719白石玲菜Honda13+20.403
1893菅原陸Honda13+23.969
1918三好菜摘Honda13+27.541
2034村田憲彦Honda13+28.231
2191津田裕行Honda13+29.492
2232檜山拓実Honda13+33.157
2320畑中要Honda13+35.718
RT 30太田虎之進Honda3+10Laps
DNS 6 安村武志 PRCS - -
DNS 16高杉奈緒子Honda - -
DNS15岡崎静夏Honda - -

J-GP3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
161岡谷雄太Honda89
24中島元気Honda78
371小室旭Honda58
436 福嶋佑斗Honda55
5菅原陸Honda53
613長谷川聖Honda50
7埜口遥希Honda47
83古市右京KTM47
9090藤井謙太Honda46
1012山本恭裕Honda37
11鈴木光来Honda30
12坂田和人Honda27
13中山愛理Honda26
1417野澤秀典Honda26
1541宇井陽一Honda25
1615岡崎静夏Honda22
1719白石玲菜Honda22
1816高杉奈緒子Honda21
1946山中琉聖Honda20
2029鈴木大空翔Honda20
2130太田虎之進Honda13
2220畑中要Honda13
24鈴木孝志Honda10
25セナ・アジウスHonda7
26檜山拓実Honda7
27村田憲彦Honda5
圏外 91 津田祐行 Honda  

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