モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > 2013総集編
2013年のJSB1000クラスは7大会8レースで争われ、Honda勢は秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)、高橋巧(MuSASHi RT ハルクプロ)、山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)といったCBR1000RRを駆る3選手が中心になって活躍し、秋吉、高橋が開幕から2戦連続で1-2フィニッシュ、高橋はシーズンを通して常に優勝争いに加わり、総合3位に躍進しました。
前年の開幕戦をケガで欠場していた秋吉は、そのうっぷんを晴らすかのように2013年初戦から圧倒的な走りをみせます。予選でポールポジションを獲得して好調さを示すと、決勝でもホールショットを奪ってトップに立ちます。秋吉はそのあともファステストラップを叩き出しながら独走。2位に入った高橋に17秒以上の大差をつけてポール・トゥ・ウインを達成しました。
続く第2戦鈴鹿大会でも、レース中盤にはトップ秋吉、2番手高橋と盤石のオーダーを築き上げます。首位を快走する秋吉は徐々にペースを上げていき、高橋もライバルの追い上げを振りきって、Hondaの2選手が2戦連続の1-2フィニッシュを果たしました。
すばらしいスタートを切ったHonda勢、約1カ月半のブレイクを挟み、6月に行われた第3戦オートポリス大会には、Honda Team Asiaからアズラン・シャー・カマルザマンがスポット参戦し、レースを盛り上げます。アズランは初めて走るサーキットながら8位完走。2連勝中の秋吉は2位に入り、シーズン序盤を席巻しました。
しかし、秋吉は第4戦筑波大会の予選で負傷。第8戦で復帰しますが再度ケガを負い、最終戦でようやく復帰しました。この間、Honda勢を引っ張ったのは高橋。第4戦でシーズン3度目の表彰台を獲得すると、第6戦でも2位、第8戦で4位と安定した成績を残し、最終戦を前に僅差でランキングトップをキープします。また、山口も常に上位争いに絡み、存在感をみせます。
このようにして迎えた最終戦の鈴鹿大会はダブルヘッダーで行われ、高橋は両レースとも僅差の5位/4位でポイントを積み上げたものの、わずかに及ばず総合3位でした。また、ケガから復帰したばかりの秋吉は4位/5位となり、シーズンを通して3戦を欠場したものの、ランキング6位となりました。山口は全レースで入賞を果たし、総合5位でシーズンを締めくくりました。