モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > 2013総集編
ST600クラスは、CBR600RRを駆る渡辺一馬(Kohara Racing Team)が、終盤の3連勝を含む4戦連続の表彰台登壇を果たし、参戦5年目にして初のタイトルを獲得しました。Honda勢は、チャンピオンとなった渡辺のほか、小山知良(CLUB PLUSONE with T.Pro)が8位、亀谷長純(MuSASHi RT ハルク・プロ)が9位、國川浩道(赤い三輪車Racing Team)が10位となり、トップ10に4選手が入りました。
CBR600RRを駆るライダーたちは、開幕戦からその速さをみせます。渡辺が圧倒的なスピードをみせ、2番手に1秒近いギャップを築いてポールポジション(PP)を獲得。決勝でも亀谷が6位、渡辺が7位と上々の滑り出しをみせました。
第2戦はST600クラスが開催されず、次の舞台となった第3戦は、オートポリスでの決勝2レース。ここで新星が輝きます。悪天候のコンディションの中、今年からフル参戦を開始したばかりの宮嶋佳毅(TOHO RACING CLUB)がレース1で3位表彰台に立ち、Hondaライダーたちは勢いを増していきます。
次戦の筑波大会では、渡辺が待望のST600クラス初勝利。シーズン2度目のPPを獲得すると、レースでは抜きつ抜かれつの攻防を制しました。さらに4位に小山、5位に國川、6位に亀谷と続き、Honda勢が上位の多くを占めました。
渡辺は、ST600の開催のなかった第5戦、鈴鹿8時間耐久ロードレースへの参戦を挟んだあとの第6戦SUGO大会でも、PPを獲得して決勝に臨むと、序盤にライバルに先行を許したもののすぐにばん回して、中冨伸一(ヤマハ)を突き放して2連勝。さらに、次戦の岡山国際でもPPスタートからレースをリードしていき、3戦連続のポール・トゥ・ウインを達成しました。
渡辺は、ポイントランキングで2位に4点のリードを持って挑んだ最終戦も4戦連続の表彰台となる2位でまとめ、ST600クラス創設以来、2012年に初めてライバルメーカーのライダーに奪われていたチャンピオンの座をHondaに取り戻しました。