モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > 2011総集編
クラス創設2年目となるJ-GP2。やはり東日本大震災の影響から開催スケジュールが変更され、7月3日のツインリンクもてぎ大会が今季の開幕戦となりました。
開幕戦では中上貴晶(MuSASHi RTハルク・プロ)が、関口太郎(Team TARO PLUS ONE)やスペイン選手権のMoto2からスポット参戦した小山知良(C.I.P.TNU)らを抑えて独走でポール・トゥ・ウインを飾ります。
4輪のフォーミュラ・ニッポンと併催されJ-GP2のみのレースとなった8月7日のツインリンクもてぎ大会。ここでも中上は関口と小山を突き放して2戦連続のポール・トゥ・ウインを飾ると、続くスポーツランドSUGO大会でもオープニングラップから早くも独り旅。あとはひたすらタイム更新を目指して走り続けます。結局、2位の関口に20秒近い大差をつける独走で3戦連続のポール・トゥ・ウインを達成。今回からモリワキのMoto2マシン「MD600」へと変更し、ST600との2クラスを戦う山口辰也(TOHO Racing)が健闘して3位に入りました。
中上の快走は続きます。オートポリス大会でもホールショットを奪った中上は、そのまま一度も先頭を譲ることなく、2位の関口に28秒151という前回以上の大差を付けて4戦連続のポール・トゥ・ウインを達成。こうなると注目はもはや2位争い。2番手につけた山口を10ラップ目に捕らえた関口がそのままチェッカー。結局、表彰台は前回と全く同じ顔ぶれとなりました。
岡山国際サーキット大会では、1週間前の日本GP Moto2クラスに代役参戦中、決勝朝のウオームアップランで転倒して左肩甲骨を骨折した中上が欠場。優勝は4年ぶりとなる小山、2位は山口。3位に入った関口は、欠場してノーポイントの中上を8ポイント差でかわしてランキングトップに浮上します。
迎えた最終戦鈴鹿サーキット。チャンピオンシップをあきらめるわけにはいかない中上は、万全とはいえない体調をおしての出場となりました。フタを開けてみると、オープニングラップから定位置であるトップに立ち、追いすがる山口を再三に渡って封じ込める快走。一方、中上が勝利しても4位に入ればタイトルが決定する関口でしたが、10ラップ目に痛恨の転倒を喫しました。ラストスパートをかけた中上は山口との差を広げて優勝。出場全レースをポール・トゥ・ウインで飾る、まさに異次元の強さを見せつけてJ-GP2クラス2代目のチャンピオンに輝きました。ランキング2位に関口、山口はランキング4位でシーズンを終えました。
ライダー
順位 | ライダー | マシン | 総合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 |
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1 | 中上貴晶 | Honda | 128 | 25 | 25 | 25 | 25 | 28 | |||
2 | 関口太郎 | TSR | 118 | 22 | 22 | 22 | 22 | 20 | 10 | ||
3 | 生形秀之 | スズキ | 100 | 18 | 18 | 18 | 13 | 18 | 15 | ||
4 | 山口辰也 | モリワキ | 99 | 12 | 20 | 20 | 22 | 25 | |||
5 | 高橋英倫 | カワサキ | 96 | 15 | 13 | 13 | 18 | 16 | 21 | ||
6 | 稲垣誠 | ヤマハ | 94 | 16 | 16 | 12 | 16 | 15 | 19 |
チーム名 | クラス | マシン | ライダー | 2010年の戦績 |
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TOHO Racing | J-GP2 | CBR600RR | 山口 辰也 | 全日本J-GP2 2位 |
テルル・ハニービーレーシング | J-GP2 | CBR600RR | 野田 弘樹 | 全日本J-GP2 8位 |
MuSASHi RT HARC-PRO. | J-GP2 | CBR600RR | 中上 貴晶 | 全日本ST600 8位 |
Team NOBBY | J-GP2 | CBR600RR | 日浦 大治朗 | 全日本J-GP3 15位 |