モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > 2010総集編
2009年シーズンまでJSB1000クラスに参戦していた山口辰也や、世界選手権から帰国し、全日本選手権に復帰した中上貴晶(MuSASHi RT ハルク・プロ)が今シーズンST600クラスに参戦。混戦となった開幕戦は中上が制し順調な滑り出しとなった。山口は4位にランクインし、2009年シーズン同クラスのチャンピオンであり2010年シーズンはMoto2開発を主軸にスポット参戦する手島雄介(TSR)は10位となった。
第2戦鈴鹿2&4はJSB1000クラスのみの開催となり、ST600クラスのライダーはつかの間の休息となった。第3戦では山口がJ-GP2とのダブルエントリーにチャレンジしたものの、雨で残念ながら中止。第4戦で再度ダブルエントリーにチャレンジした山口は、ポールポジションからスタートし2位でゴール。第5戦の岡山国際サーキットでは2戦連続のポールポジション。ホールショットは國川浩道(92R・HiRaNo)で、その後を山口、大崎誠之(ヤマハ)が追うも、多重クラッシュが発生しレースは赤旗中断となった。全15周で再スタートしたレースでは終盤、山口、國川、大崎が3台でトップ争いを展開。國川がスローダウンし山口と大崎の一騎打ちになり、最後まで抑えきった山口が今季初優勝を遂げた。
ツインリンクもてぎでの第6戦は、予選で徳留和樹(バーニングブラッドRT)や関口太郎(Team TARO PLUS ONE)の転倒により赤旗が提示される波乱の展開の中で、山口が2番グリッドを獲得。決勝でも6ラップ目でトップに立つ快走を見せるが、ファステストラップを刻む大崎に先行を許し2位でゴール。チャンピオンシップは最終戦へと持ち越された。
最終戦鈴鹿でも僅差の戦いは続き、最終ラップまで山口と大崎による争いが続いたが、大崎が逃げきり山口は2位でゴールするもポイントランキングでリードした山口は、今シーズンのシリーズチャンピオンとなった。ランキング5位には中山真太郎(ATU.AKI teamしんたろうwith KRT)、6位には小林龍太(MuSASHI RT ハルク・プロ)、8位に中上が入った。
ライダー
順位 | ライダー | マシン | 総合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
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1 | 山口辰也 | Honda | 123 | 18 | 11 | 22 | 25 | 22 | 25 | |
2 | 大崎誠之 | ヤマハ | 102.5 | 15 | 12.5 | 22 | 25 | 28 | ||
3 | 中冨伸一 | ヤマハ | 92 | 12 | 7 | 16 | 18 | 16 | 23 | |
4 | 大木崇行 | ヤマハ | 70 | 14 | 15 | 20 | 21 | |||
5 | 中山真太郎 | Honda | 64 | 8 | 3 | 6 | 16 | 13 | 18 | |
6 | 小林龍太 | Honda | 63 | 9 | 13 | 11 | 14 | 16 |
チーム名 | 参戦クラス | 参戦マシン | ライダー | 2009年の戦績 |
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TSR | ST600 | CBR600RR | 手島 雄介 | 全日本ST600 チャンピオン |
MuSASHi RT HARC−PRO. | ST600 | CBR600RR | 小林 龍太 | 全日本ST600 4位 |
TSR | ST600 | CBR600RR | 岩田 悟 | 全日本ST600 6位 |
テルル・ハニービーレーシング | ST600 | CBR600RR | 野田 弘樹 | 全日本ST600 10位 |
モリワキクラブ | ST600 | CBR600RR | 山口 辰也 | 全日本JSB1000 3位 |
MuSASHi RT HARC−PRO. | ST600 | CBR600RR | 中上 貴晶 | WGP125cc 16位 |
バーニングブラッドRT | ST600 | CBR600RR | 徳留 和樹 | ― |
●エントリーリストは暫定発表で、変更になる場合があります(2010.2.19掲載)