モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > 2010総集編
GP125から名称が変わりJ-GP3となったこのクラスは、2008年から混走している4ストローク250ccマシンと2ストローク125ccマシンの性能差が大きいことから、125ccマシンはラム圧が禁止され、最低重量が7kg増の77kgとなるなど、名称とともにレギュレーションが見直されてのスタートとなった。
第1戦筑波では鎌田悟(ENDURANCE+桶川スポーツランド)がポールポジション、決勝でホールショットを決めた大久保光(18 GARAGE RACING TEAM)らとトップ争いを繰り広げ、大久保が全日本初優勝を遂げる。
J-GP3の2戦目はオートポリス。フリー走行から好調の山本剛大(Team NOBBY)がポールポジションとなったが、このラウンドは雨天により決勝がキャンセル。しかし山本は好調をそのまま次戦スポーツランドSUGOへと持ち込み2戦連続のポールポジションを獲得。4ラップ目には集団を抜け出し、2位以降のライダーと5秒以上の差をつけて初優勝を決めた。2位は初戦を優勝した大久保、3位に森俊也(racing sayama)が入り、10代ライダーが表彰台を占めた。
岡山国際ではルーキーズカップから戻った日浦大治朗(Team NOBBY)が加わり、好調のチームメート山本とともに上位を狙う。決勝は15台のトップ集団から抜け出した篠崎佐助(ヤマハ)が逃げきって初優勝。2位山本、3位大久保は2戦連続の表彰台となった。
続くツインリンクもてぎでは、ポイントリーダーの大久保に菊池寛幸(WHEELIE with KRT)がゴールラインまで並ぶ大接戦を展開。タイム差は実に0秒だったが、リザルトでは大久保が2勝目となった。
最終戦鈴鹿も16台ものトップ集団が激しく順位を入れ替える接戦となった。9ラップ目には尾野弘樹(BATTLE FACTORY)、篠崎、菊池がトップ集団を形成し、尾野が抜け出して優勝。2位に菊池、3位に篠崎が入り、シリーズチャンピオンとなった大久保は10位でレースを終えた。ランキング2位は菊池、3位は森でシーズンが閉幕した。
ライダー
順位 | ライダー | マシン | 総合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 大久保光 | Honda | 113.5 | 25 | 7.5 | 22 | 20 | 25 | 14 | |
2 | 菊池寛幸 | Honda | 97.5 | 14 | 6.5 | 14 | 16 | 22 | 25 | |
3 | 森俊也 | Honda | 95 | 12 | 9 | 20 | 18 | 18 | 18 | |
4 | 篠崎佐助 | ヤマハ | 74 | 10 | 16 | 25 | 23 | |||
5 | 渡辺陽向 | Honda | 74 | 15 | 1 | 18 | 15 | 13 | 12 | |
6 | 浦本修充 | Honda | 71 | 3 | 6 | 12 | 14 | 20 | 16 |
チーム名 | 参戦クラス | 参戦マシン | ライダー | 2009年の戦績 |
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チーム名未定 | J−GP3 | RS125R | 菊池 寛幸 | 全日本GP125 チャンピオン |
Team Alliance | J−GP3 | RS125R | 徳留 真紀 | 全日本GP125 4位 |
18 GARAGE RACING TEAM | J−GP3 | RS125R | 大久保 光 | 全日本GP125 6位 |
桶川塾&ENDURANCE | J−GP3 | RS125R | 矢作 雄馬 | 全日本GP125 7位 |
Team NOBBY | J−GP3 | RS125R | 日浦 大治朗 | 全日本GP125 9位 |
Team NOBBY | J−GP3 | RS125R | 山本 剛大 | 全日本GP125 10位 |
Team KOMURO With HARC−PRO. | GP−MONO | HP250F | 小室 旭 | 全日本GP−MONO 2位 |
TSR | GP−MONO | CRF250 | 藤井 謙汰 | 全日本GP−MONO 3位 |
●J−GP2は、新設されたクラス。参加車両は、MFJが公認したST600クラスのエンジン(4ストローク:401cc〜600cc)を使用。フレームは、ST600クラスで認められているフレームをベースに改造したフレーム(最低車両重量148kg)、または新作フレーム(最低車両重量153kg)の2種類が認められています
●J−GP3は、これまでのGP125クラスの新名称とし、2ストローク単気筒85cc〜125ccのエンジンと4ストローク単気筒175cc〜250ccまでのエンジンを搭載したマシンが混走するクラスです
●GP−MONOは、4ストローク単気筒250cc以下のエンジンを搭載したクラスです
●エントリーリストは暫定発表で、変更になる場合があります(2010.2.19掲載)