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2011年シーズンへの期待が膨らむJ-GP2

シリーズチャンピオンとなった小西良輝(中央)と、ランキング2位の山口辰也(左)。 山口辰也はST600のマシンでダブルエントリーにてJ-GP2に参戦。

2010年シーズンからスタートしたJ-GP2は、世界選手権Moto2クラスを見据えると同時に、ST600からのステップアップという位置付けとして新設されたクラス。600ccのエンジンをベースにオリジナルフレームもしくはST600車両のフレームに搭載したマシンで、スリックタイヤも装着可能。初戦は参加台数が4台にとどまったため、JSB1000クラスとの混走での開催となった。

開幕戦では、600ccと1000ccが混走する中、小西良輝(MuSASHi RT ハルク・プロ)がJSB1000クラスのライダーに負けない力強い走りで総合14位でフィニッシュ。J-GP2クラスとしてはトップでチェッカーを受け、幸先のいいスタートを切った。2戦目ではST600仕様のマシンをそのまま持ち込んだ山口辰也(モリワキクラブ)と小西が、激しいバトルを繰り広げ、ST600マシンに負けるわけにはいかない小西が2連勝を飾る。しかしJSB1000クラスとの混走では、排気量の違いからもなかなか思い通りにレースを運ぶことができないという難しさも表面化した。

第3戦ではST600とダブルエントリーした山口が優勝、第4戦では2連勝を達成した。夏休みの間にマシンを改良した小西は惜しくも届かず2位、高橋江紀(バーニングブラッドRT)は5位に入った。

参加台数が初めて10台となったため、JSB1000との混走ではなく単独開催となった第6戦ツインリンクもてぎ。山口がポールポジションを獲得し、3番手には野田弘樹(テルル・ハニービーレーシング)、4番手に小西がつけた。山口が独走で優勝したが2位争いは高橋、生形秀之(スズキ)、野田、小西で争われ、2位に生形、3位野田、4位高橋、コースアウトを喫した小西は7位でゴールした。

最終戦鈴鹿では天候の変化によりレースが一時中断、ウエット宣言が出されての再スタートとなった。野田と山口の激しいトップ争いの後方で3位走行中の宇井陽一(ヤマハ)が転倒し、代わりにタイトルのかかる小西が慎重に3位を走行。決着は野田の初優勝、山口2位、そして3位の小西がシリーズチャンピオンを獲得した。山口はランキング2位、高橋は4位でシーズンを終えた。

2010 ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7
1 小西良輝 Honda 120 2525 11  22 14 23
2 山口辰也 Honda 109.5   22 12.5   25 25 25
3 生形秀之 スズキ 92 20 20 10  20 22 
4 高橋江紀 Honda 76   15 8   16 18 19
5 宇井陽一 ヤマハ 67 22 18 9   18    
6 朝比奈正 アサヒナ 51.5     6.5  14 13 18

トピックス&特集

チーム&選手紹介

チーム名 参戦クラス 参戦マシン ライダー 2009年の戦績
MuSASHi RT HARC−PRO. J−GP2 CBR600RR 小西 良輝 全日本ST600 5位
バーニングブラッドRT J−GP2 CBR600RR 高橋 江紀 全日本ST600 12位

●J-GP2は、新設されたクラス。参加車両は、MFJが公認したST600クラスのエンジン(4ストローク:401cc〜600cc)を使用。フレームは、ST600クラスで認められているフレームをベースに改造したフレーム(最低車両重量148kg)、または新作フレーム(最低車両重量153kg)の2種類が認められています
●エントリーリストは暫定発表で、変更になる場合があります(2010.2.19掲載)

2010トピックス