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全日本ロードレース選手権
TIサーキット・英田
[2002.10.20] |
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第8戦 TIサーキット・英田 |
2002年 10月20日開催 |
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天候:曇り/雨 気温:20℃ コースコンディション:ドライ/ウエット 観客:28,350人
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JSB1000清成龍一が劇的優勝を飾る!
玉田は2位!武田も3位獲得!
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全日本ロードレース選手権第8戦が岡山県TIサーキットで開催された。スーパーバイク(SB)は残り2戦、250、125、ST600は最終戦を迎えた。SBは渡辺篤(S)、2位の吉川和多留(Y)、玉田誠、辻村猛(Y)にチャンピオンの可能性が残されているが、渡辺は優勝すればここでタイトルが決定する。SBポールポジション(PP)はプロトタイプの加賀山就臣で今季4度目の獲得、清成龍一3番手、山口辰也が4番手となりJSB1000勢が躍進した。武田は8番手、玉田は9番手となる。優勝は雨の中を激走した清成で、ワークスマシンを蹴散らす走りに驚嘆の声が上がった。玉田は2位、武田は3位、山口も4位に入った。タイトル争いは渡辺が5位だったことで最終戦に持ち込まれた。250は中須賀克行(Y)が初PP獲得。高橋裕紀が嬉しい250初優勝を飾った。シリーズチャンピオンは6位となった嘉陽哲久(Y)が決め、初の栄冠に輝いた。125はランキングトップの藤岡祐三を2P差で仲城が追う展開。PPは怪我から復帰した菊池寛幸が獲得。決勝は仲城と藤岡の一騎打ちとなり仲城が勝利、4度目のタイトルを獲得した。ST600は山口辰也が今季3度目のPP獲得、優勝は小西良輝で今季3勝目となるチェッカーを受けた。 |
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全日本ロードレース選手権第8戦が岡山県TIサーキットで開催された。スーパーバイク(SB)は残り2戦、250、125、ST600は最終戦。SBはランキングトップの渡辺篤(S)がランキング2位の吉川和多留(Y)に21P、3位玉田誠は26P、4位辻村猛とは28P差、この4人にチャンピオンの可能性が残されているが、渡辺は優勝すればタイトルが決定する。第6戦SUGOで骨盤骨折した武田雄一、左手小指骨折した北川圭一(S)がレース復帰、ST600でチャンピオンを決めた清成龍一はJSB1000でエントリーした。僅かながらタイトルの可能性を残すSB玉田は、金曜日の合同テストで4番手に付けた。JSB1000/S-NKのチャンピオン争いを繰り広げている山口辰也は7番手、SB武田は9番手に付けレースウィークをスタートした。予選は生憎の雨となりポールポジション(PP)はプロトタイプの加賀山就臣が今季4度目の獲得、清成が3番手、山口が4番手となりJSB1000勢が雨で強さを発揮し躍進した。武田は8番手、玉田は9番手となる。
玉田は決勝朝のウォームアップで転倒してしまう。路面は滑りやすく決勝への不安を残した。そして決勝は雨、芹沢太麻樹(S)がホールショットを奪うが、すかさず清成がトップを奪う。清成はオープニングラップを制すると、スリッピーな路面にてこずるライバルたちを尻目にペースアップし独走態勢に持ち込む。2番手にMotoGPマシンを駆る加賀山就臣(S)、3番手に玉田が付ける。怪我から復帰したばかりの武田は4番手に付けた。山口は8番手から果敢な走りを見せポジションアップ、5番手まで浮上して来た。清成は誰もが驚嘆の声を上げる雨の激走を見せて悠々とトップを独走し、最終的には加賀山に約52秒もの大差を付けて勝利のチェッカーを受けた。3番手玉田、4番手武田、5番手山口となる。2位の加賀山はプロトタイプで賞典外のため清成、玉田、武田でHondaが1、2、3を獲得、山口も健闘し4位を獲得した。タイトル争いは渡辺が5位となったことで最終戦に持ち越された。
250は中須賀克行(Y)が初PP獲得、2番手に亀谷長純が入った。6番手に3連勝の期待を集める青山博一、7番手に昨年のTIの覇者である酒井大作、8番手にもてぎGPで表彰台をゲットした高橋裕紀が付けた。決勝前に雨がパラつくがスタート時には雨が上がるというコンディションとなった。スタートで出遅れた高橋が9番手から猛然とダッシュ、激しい追い上げを展開、10ラップ目にセカンド集団から抜け出すと14ラップ目には3位浮上、16ラップ目にはトップに浮上する。ラスト2ラップ目には再び雨が落ち始めるが、安定した速さでトップをキープ、高橋が嬉しい250初優勝を飾った。青山も追い上げて3位浮上、酒井は5位、亀谷は9位でチェッカーを受けた。シリーズチャンピオンは6位となった嘉陽哲久が決め、初の栄冠に輝いた。
125はランキングトップの藤岡祐三を2P差で仲城が追う展開。PPは第6戦SUGOで左足踝を骨折した菊池が復帰し獲得した。決勝は菊池がホールショットを奪うが、仲城がすぐにトップを奪いレースをリード、藤岡は3番手に付け4ラップに菊池を交わし2番手浮上すると仲城との一騎打ちを展開、抜きつ抜かれつの息詰まるバトルを展開、チャンピオン決定戦にふさわしい戦いとなった。最終ラップまで続いた攻防を仲城が制して4度目のタイトルを獲得、藤岡は2位でチェッカー、3位には加藤直樹が入りHondaが表彰台を独占した。
ST600は山口辰也が今季3度目のPP獲得、小西良輝が2番手、3番手に清成龍一が続いた。決勝でホールショットを奪ったのは小西で、小西は危なげない走りでリードを広げ、今季3勝目となるチェッカーを受けた。清成は4台の激しい2位争いを展開し3位となった。2位には寺本幸司(S)が入った。山口は5位となった。
清成 龍一(スーパーバイク/1位)(ST600/3位)
今回はST600とJSB1000にエントリーすることになり、ST600はドライで走りたくて、JSB1000は雨がいいと思っていたので天気が味方してくれました。ST600は勝てなくてすごく悔しかったのですが、雨になってくれましたがJSB1000でまさか優勝できるとは思っていませんでした。最後までトップに立っているのが信じられない気持ちでしたが、絶対に転ばないようにと言い聞かせて走りました。本当に信じられない気持ちです。最終戦もがんばります。
玉田 誠(スーパーバイク/2位)
ワークスライダーとしてプライベーターに負けるわけにはいかないと頑張ったのですが、路面が本当に滑りやすく転ばないように走るのが精一杯でした。最終戦では今年締め括りの最高の走りが出来るようにしたいと思いますので期待していて下さい。
武田 雄一(スーパーバイク/3位)
今回は怪我からの復帰ということもあり、最終戦に向けてのリハビリだと思い参戦を決めました。まだ、本調子とは言えない状況なので参戦を反対する人もいましたが、出て走りきり表彰台にも登れたので良かったと思います。最終戦までには怪我ももっとよくなると思うので、優勝を目指したい。
高橋 裕紀(250cc/1位)
リヤの接地感がなく不安があったのですが、走り始めたら皆同じ状況なのだと分かったので、自分だけではないと気持ちを切り替え追い上げていきました。スタートは課題として残っているのですが今シーズンに学んだことを、全て出し切るような走りが出来たと思います。本当に優勝できて嬉しいです。
仲城 英幸(125cc/1位)
藤岡くんとトップ争いをしているときに最高のバトルだな、いいレースをしているなと思えた。そんなふうに思えるレースで勝ててチャンピオンをとることが出来て言うことなしです。今年はJhaのパーツ開発をしながらの参戦で、これまでにない試行錯誤があったシーズンだったので4度目のチャンピオンは格別な喜びがあります。
小西 良輝(ST600/1位)
ST600はワンミスが命取りになるので細心の注意を払い、自分のシナリオ通りの展開に持ち込めるように先手必勝で序盤からリードを保てるように走りました。本当は後続をもっと離したかったのですが、うまく行きませんでした。ですが勝つことが出来て嬉しいです。最終戦はSBに出るので、そこでもいい走りが出来るようにしたいです。
レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
JRR オフィシャルサイト |
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