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今季4勝目を挙げた玉田の走り
山口はJSBクラストップでゴール
ST600クラスのチャンピオンが決定した清成
スーパーバイククラス表彰台の中央に玉田
全日本ロードレース選手権
スポーツランドSUGO
[2002.09.01]
JRRレースレポート 
第6戦 スポーツランドSUGO
2002年 9月1日開催  
天候:晴れ 気温:33.6℃ コースコンディション:ドライ 観客:12,100人
玉田誠がスーパーバイク4勝目を挙げる!
250青山が優勝!ST600清成が初タイトル決定!

全日本ロードレース選手権第6戦がスポーツランドSUGOで開催された。TEAM CABIN HONDAの玉田誠は今季の参戦計画を変更し、第6戦SUGOの不参戦、第7戦鈴鹿のRC211Vでの参戦を取りやめ、残り全戦をSBマシンで戦い、タイトルを目指すこととした。また、本格的なMotoGPマシンをデビューさせる予定だったカワサキは開発の遅れを理由に参戦を取りやめた。約2ヵ月ぶりの全日本開催でありスーパーバイク(SB)は残り4戦、125、250、ST600は残り3戦となり、チャンピオン争いも大詰めを迎えた。SB総合優勝は加賀山就臣。SB優勝は玉田誠で今季4勝目を挙げ、ポイント争いでもトップの渡辺篤(S)に1ポイント差と迫った。武田雄一は転倒リタイヤ。山口辰也はJSBトップ。250は青山博一が優勝、Honda RSの勝利は約1年ぶり。125は藤岡祐三がポールトゥフィニッシュを飾りランキングトップ。ST600の清成龍一は4位フィニッシュで、早々にチャンピオンが決定した。優勝は手島雄介(Y)。

全日本ロードレース選手権第6戦がスポーツランドSUGOで開催された。TEAM CABIN HONDAの玉田誠は今季の参戦計画を変更し、第6戦SUGOの不参戦、第7戦鈴鹿のRC211Vでの参戦を取りやめ、残り全戦をSBマシンで戦い、タイトルを目指すこととした。また、本格的なMotoGPマシンをデビューさせる予定だったカワサキは開発の遅れを理由に参戦を取りやめた。約2ヵ月ぶりの全日本開催でありスーパーバイク(SB)は残り4戦、125、250、ST600は残り3戦となり、チャンピオン争いも大詰め。ST600の清成龍一は7位以上でフィニッシュすればタイトル決定となる。

SUGOでの事前テストは雨だったためドライでの走行は久しぶりとなった金曜日の走行テスト。玉田はプロトタイプの加賀山就臣(S)を押さえトップタイプをマークする。予選日は霧が立ちこめ予選1回目が行われた午前中には赤旗が3度も出てしまう。必然的にタイムアップは午後に持ち越された。午後になると風で霧が流れ予選再開。SBは各ライダー、マシンセットアップを詰めながらアタックを繰り返した。だが、残り10分、最後のアタックを前に霧が濃くなり赤旗が提示され予選終了。その時点1分29秒913でトップにいた加賀山が3戦連続となるポールポジション(PP)を獲得した。玉田は1分29秒928、僅差の2番手となる。武田雄一は8番手。JSBの山口辰也は9番手で決勝を迎えることになった。

決勝日は晴天に恵まれ、気温も33℃まで上昇、路面温度も45℃を超え暑い一日となった。テスト走行、予選日とは全く違うコンディションに、タイヤ選択がシビアなものとなったなか、ホールショットを奪ったのは加賀山、それを玉田が追う展開。その後方に芹沢太麻樹(S)、辻村猛(Y)、吉川和多留(Y)、北川圭一(S)、渡辺篤(S)、武田雄一が数珠繋ぎで続く。加賀山はそのままトップをキープ、玉田はなんとかその差を詰めようとするが届かない。3位争いは吉川、芹沢、辻村で展開。6位争いを展開していた渡辺が逃げ、その後方で18ラップ目に武田と北川が周回遅れと接触し、転倒リタイヤとなってしまう。加賀山はトップをキープして総合優勝。玉田は2位でSBトップとなり4勝目を挙げた。3位には吉川が入りSB2位。SB3位には5位でフィニッシュの辻村となった。SBランキングトップの渡辺が4位となり101ポイント、玉田は優勝で100ポイントとなり、その差1ポイントと、チャンピオン獲得に向け躍進した。山口は7位でチェッカーを受け、JSBトップとなった。

250予選は激しいアタック合戦となった。小山知良(Y)のトップタイムを、高橋裕紀が1分31秒091を叩き出して抜き去りトップに立ち、今季初PPかと期待が高まったが終盤、嘉陽哲久(Y)が1分31秒192と僅かに高橋のタイムを上回り今季4度目のPPを獲得した。決勝は小山知良(Y)がホールショットを奪いレースをリードする。それを青山博一、酒井大作、高橋裕紀のHonda勢が追う。7ラップ目に青山が小山をパス、激しいトップ争いのなかから小山がヘアピンで転倒してしまう。トップに立った青山を高橋が追い、その背後に嘉陽哲久(Y)がつけた。嘉陽は高橋をパスし、青山が襲いかかり13ラップ目の3コーナーでトップにたつが馬の背で転倒、青山は再び首位に立ち、2位浮上でトップを狙う大崎誠之(Y)を突き放し、歓喜の今季初優勝を飾った。3位争いは酒井、高橋の一騎打ちとなったが、シケインで酒井が転倒、その脇をすり抜けた高橋が3位でチェッカーを受け250初表彰台に立った。

125は今季3度目となるPPを1分35秒404の藤岡祐三が獲得。2番手には仲城英幸が1分35秒408でつけ、タイトルを激しく争うふたりが並んだ。3番手にはタイのスタハイ・チャンサップがつけ、4番手には期待の若手、葛原稔永がフロントローを獲得。決勝、スタートダッシュで飛び出したのは仲城英幸だが、逃げ切ることが出来ず、6台のトップ争いの中で目まぐるしくポジションを入れ替える。8ラップ目に仲城をパスして小室旭がトップに立つが2コーナーで転倒してしまう。替わって菊池寛幸がトップに立ちレースをリードするが17ラップ目に転倒。替わってトップに立った山本だが、猛攻してきた藤岡にラストラップを馬の背で交わされてしまう。首位を奪った藤岡はブロックラインでトップを死守、嬉しい今季2勝目を飾った。2位に山本、3位に仲城となり、藤岡は7ポイント差でランキングトップに立った。チャンピオン争いは藤岡、仲城に絞られ僅差での攻防が続くことになる。

ST600は今季より有効ポイント制が採用されており、8戦中6戦を選び、ポイントを加算してタイトルを決定する。ランキングトップの清成は、これまで5戦中4勝、2位1回の好成績を残しポイントを獲得している。SUGOを7位以上でフィニッシュすれば初のチャンピオンに輝く。テスト走行2回目で転倒のアクシデントがあったが、その後は順調に走行を重ねた。予選は今季2度目のPPを山口辰也に奪われるものの、2番手につけ決勝に臨んだ。決勝はヤマハ勢3台の後ろに清成がつけ、4台のトップグループが最後まで大バトルを展開した。終盤、スパートしトップに立ったのは高橋英倫。だが、3コーナーで痛恨のオーバーラン、その隙を突いて手島雄介が前に出る。高橋はコースに復帰し、2番手となった長谷川克憲をパスし2番手に浮上。手島は逃げ切り、嬉しい優勝。2位に高橋、3位に長谷川が入り表彰台に登った。4位に入った清成はチャンピオンを決定、初タイトルを手にした。山口は5位でレースを終えた。

玉田  誠(スーパーバイク/1位)
コンディションにあったセットアップをみつけることが難しく、厳しいレースになるだろうと思っていましたが、その予想通りのレースになりました。とにかく転ばないようにと走るだけで精一杯でした。最初から最後まで自分の走りを1度も出来ずに終わってしまい残念です。それでもSBでは優勝することが出来たので、今後もどんな状況でも勝つことが出来るようにしたいと思います。そしてプロトを破って本当の優勝がしたい。

青山 博一(250cc/1位)
久しぶりの優勝にスタッフは泣いていたけど、自分は納得した優勝ではなかったから涙は出なかった。今回の勝因はスタートが良かったことです。これまでもチャンスがあったと思うけど、スタートがうまくいかず、今回はその課題がクリアできたことが結果につながったのだと思います。次は納得した優勝が出来るようにガンバリます。

藤岡 祐三(125cc/1位)
トップ集団の中で、自分のマシンは加速で置いていかれていたので、後ろに下がり、置いていかれないように一生懸命についていきました。終盤になり、前のペースがダウン、ラスト5ラップにスパート、ラストラップにトップに立って、抜かれないようにブレーキングでガンバリました。今日は厳しいレースで、勝つのは無理だと思っていたので嬉しいです。

清成 龍一(ST600/4位)
チャンピオンは決定しましたがレース内容が納得できないので、あまり喜べませんでした。トップ争いのバトルを見ているだけで、それに加わることが出来ずに悔しさでいっぱいです。次は絶対に勝ちたい。今はそれだけです。

レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
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