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スーパーバイクで1位の玉田
スーパーバイク表彰台に立つ1位玉田(中)、2位武田(左)
玉田はポイントランキング(SB総合)でも2位に躍進
スーパーバイク2位、武田の走り
全日本ロードレース選手権
ツインリンクもてぎ
[2002.06.23]
JRRレースレポート 
第5戦 ツインリンクもてぎ
2002年 6月23日開催  
天候:曇り 気温:16.3℃ コースコンディション:ドライ 観客:10,300人
玉田が今季3勝目、総合でも2位に躍進!
武田も2位でHonda勢が1、2を飾る!

全日本ロードレース選手権第5戦が栃木県ツインリンクもてぎで開催された。このもてぎ戦を終えると全日本は約2ヵ月の夏休みに入るため、前半戦をしっかりと締めくくろうと願うライダーたちが熱戦を繰り広げた。今回はTEAM CABIN HONDAの玉田誠が参戦、フリー走行から気合のこもった走りを見せた。激しいタイムアタック合戦の末、スーパーバイク(SB)はプロトタイプ(P)の加賀山就臣(S)がPP獲得。玉田は3番手でSB勢トップ。武田も5番手でSB2番手とHonda勢が躍進した。梅雨空のため天気が心配されたが、決勝は曇りとなりドライでレースが行われた。だが気温は約16℃と肌寒く路面温度も低いというコンディション。ホールショットを奪ったのは玉田だが、総合優勝は加賀山、玉田は最終ラップにPの北川圭一(S)を追撃、総合2位、SB3勝目を挙げた。SB2位に武田が入りHonda1、2。山口辰也はJSBトップ。250は予選3番手酒井大作、4番手高橋裕紀とフロントローに並び期待を集めたが、決勝は小山知良(Y)が勝利。Honda勢トップは6位の青山博一。125はPP葛原稔永が今季初優勝、2位に青山周平、3位藤岡祐三でHondaが表彰台独占。ST600は山口辰也がPP獲得するが、決勝は清成龍一が今季4勝目、2位に森脇尚護が入りHonda1、2となった。

今回はスーパーバイク(SB)玉田誠が参戦、フリー走行から様々なセットアップのマシンを試しテストを重ねていた。予選では好タイムをマークして3番手浮上。プロトタイプの間に割って入りフロントローを獲得した。PPは加賀山、2番手北川、4番手柳川明(K)となる。5番手には武田雄一が付けた。JSB1000の山口は13番手となる。

梅雨入りしてのレース、決勝の天候が心配されたが曇り空、気温は16℃と肌寒いコンディション。玉田はウォームアップでトップに立ち、決勝はフロントローから絶妙のスタートを決めホールショットを奪う。たが、圧倒的パワーを誇るプロトタイプを駆る加賀山、北川にパスされ3番手でオープニングラップを終える。武田は玉田の背後に付け4番手でクリア。トップ加賀山は独走体制を築き、2番手北川のオーダーとなる。3番手で果敢な走りを見せる玉田は、終盤になるとペースが落ちた北川に迫る。最終ラップで玉田は最後の勝負所、ビクトリーコーナー侵入で北川に襲い掛かり2番手浮上、そのままチェッカーを受けた。総合優勝は加賀山で今季2勝目。玉田は総合で2位と躍進、並み居るプロトを蹴散らした。SBでは今季3勝目、出たレースは全て勝利、パーフェクトな強さを示した。打倒玉田を誓っていた武田だが総合4番手、SB2番手となる。武田はこれで3戦連続表彰台獲得を果たした。SB3位には総合6位でチェッカーを受けた吉川和多留(Y)が入り表彰台に登った。

250PPは小山、酒井大作が3番手、高橋裕紀が4番手とHondaのふたりがフロントローに並び決勝に大きな期待が持たれた。だが、決勝は小山、嘉陽哲久、大崎誠之のヤマハ勢の戦いとなった。そのトップ争いを果敢に追いかけた高橋は最終ラップに3コーナーで痛恨の転倒リタイヤと涙を飲んだ。優勝は小山。Honda勢トップは6番手で青山博一となった。

125は22歳の葛原がPP獲得、決勝は葛原がスタートダッシュするがトップ争いは5台、その戦いに6位争いの5台が追いつき10台のトップ争いへと発展、目まぐるしく順位を入れ替えながら周回を重ねた。その集団から葛原が抜け出し、2位以下を引き離し今季初優勝。激しい2位争いは追い上げた17歳の青山周平が最後の最後に制した。3位には藤岡祐三となり、藤岡は5戦連続表彰台となった。青山はこの戦いを終え、MotoGPに第7戦、8戦とイタリア人ライダーの代役として参戦する。

ST600は、左手首のケガが完治していない山口が大健闘、PPを獲得する。決勝は清成がレースをリード、最後はスパートし今季4勝目と強さを示した。激しい2位争いを制したのは清成の幼なじみでライバルの森脇尚護となった。森脇はスタートに出遅れながらも順位を挽回、熱い走りで観客の大声援を浴びていた。3位には長谷川克憲(Y)が入った。山口は5番手でチェッカー。

玉田  誠(スーパーバイク/1位)
フリー走行からマシンセットアップをいろいろ試しながら決勝日を迎えました。スタートは良かったのですが、やはりプロトタイプのマシンスピード差は大きいのですぐにパスされてしまいました。ですが、1台でも多くプロトを捉えようと最後に北川さんをパスしたときは接触してしまうほどでした。なんとか、前に出ることが出来て良かった。これからは8耐に専念して8耐後の全日本はこれまで以上の走りで総合優勝を目指したい。

岡田 忠之監督
今回のレースも玉田のポテンシャルの高さを感じるレースになりました。ラスト2ラップは勝負を賭け、最後はラストチャンスを有効に使う走りでした。今シーズンは不定期参戦で精神的にもモチベーションを保つのが難しい中で、自身のレベルを上げていますので8耐が楽しみです。

武田 雄一(スーパーバイク/2位)
今回はタイヤ選択を悩みに悩んでチョイス、玉田選手をマークして最後にパスする作戦でしたが、終盤に思うようにペースを上げることが出来ずにパスできませんでした。残念で悔しいですが、この気持ちを8耐にぶつけ、全日本後半戦では玉田選手の前を走りたい。

山口 辰也(スーパーバイク/6位)(ST600/5位)
サーキット入りした最初はダブルエントリーはやめ1クラスに集中しようと思っていましたが、レースをすることで左手首のケガのリハビリになると信じて両クラスに出ることにしました。やはり、ブレーキングや振動では痛みが強く、納得できる走りではありませんでしたが、後半戦にはケガも完治していると思うので、自分の走りをしたいと思います。

葛原 稔永(125cc/1位)
自分のペースを大切に走ろうと思っていました。勝つことが出来て嬉しいです。ですが、今回は先輩ライダーたちの調子が悪かったことで勝てたのだと思います。浮かれることなくインターバルの間も練習してレベルを上げたいと思っています。

清成 龍一(ST600/1位)
本当はホールショットを奪ってレースをリードしたかったのですがスタートで少し出遅れてしまい、とにかく全開で前に行くチャンスを逃さないように走りました。後続との差が開いても、追いつかれるのではないかと気を抜くことが出来ませんでした。厳しいレースでしたが勝つことが出来て本当に嬉しい。1番っていいですね。

レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
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