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全日本ロードレース選手権
オートポリス
[2002.06.09] |
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第4戦 オートポリス |
2002年 6月9日開催 |
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天候:晴れ 気温:27℃ コースコンディション:ドライ 観客:31,800人
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スーパーバイク武田、3位で表彰台ゲット!
2戦ぶり復帰の山口は5位でチェッカー
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九州で初めて開催される全日本ロードレース選手権が大分県日田郡上津江村にあるオートポリスで行われた。オートポリスは99年にF1を目指して設立された国際公認コースで1周4.674km、アップダウンに高速コーナーとヨーロッパ的レイアウトのコースで熱戦が繰り広げられた。スーパーバイク(SB)は赤旗中断の再スタートでプロトタイプの加賀山就臣(S)がポールポジション(PP)から今季初総合優勝。SBは渡辺篤(S)が勝利、3位に武田雄一が入り表彰台に登った。スーパーバイク世界選手権予選で左手首を負傷した山口辰也が復帰、5位に入った。250は大崎誠之(Y)が今季初優勝。125は仲城英幸が独走優勝を飾った。ST600は12周のレースが10周目に赤旗中断され9ラップ終了時点の通過順位がリザルトとなり清成龍一がポールトゥウィンを決めた。 |
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オートポリスは90年にF1開催を目指して設立された九州唯一の大規模国際公認コース。存続の危機から96年に国内唯一の自治体(大分県上津江村)が管理するサーキットとして生まれ変わった。3年前から文部科学省管轄であるMFJ(モーターサイクルスポーツ協会)に全日本開催を願い出ていた。その望みが叶っての初開催。起伏に飛んだコースで高速コーナーが連続するなどヨーロッパ的レイアウトを持つ。全日本勢にとっては馴染みのないコースでセットアップをいち早く見つけることが出来るか、コースに慣れることが出来るかが勝負の鍵を握った。
スーパーバイクの武田雄一は木曜日のフリー走行が初走行。ライバルたちは事前テストやイベントなどの走行をしており一歩リード。武田は試行錯誤を繰り返しながらもベストセッティングを探すが予選8番手でセカンドロー。また、JSB1000の山口辰也はスーパーバイク世界選手権SUGO大会予選での左手首負傷から復帰した。まだケガは癒えずアップダウンが激しいコースのためブレーキを多用、まだ傷の癒えない手首への負担は大きい。だが、山口はST600とのダブルエントリーを決めていた。
決勝は気温も上昇、路面温度は51℃と真夏並の暑さとなった。武田はウォームアップで5番手に浮上、期待を抱かせた。山口は10番手。スタート直後の最終コーナーでの多重クラッシュで赤旗中断、再スタートが切られる波乱となった。トップ争いはプロトタイプの加賀山(S)、梁(S)、柳川(K)で争われ、後半スパートした加賀山が今季初総合優勝、追いかけていた梁が転倒、2位に柳川が入った。3位には辻村猛(Y)を退けた渡辺篤(S)が入りSB優勝。タイヤ選択をミスし我慢の走りをしていた武田が、プロトタイプの北川圭一に続き6位でチェッカー、SB3位となり表彰台に登った。山口はJSB1000トップとなる8位を走行していたがチェッカー手前で民辻啓(S)が前に出て総合9位、SB5位、JSB1000で2位となった。
250は嘉陽哲久(Y)が絶好調でフリー走行、予選とトップタイムをマーク。決勝も大崎誠之(Y)、小山知良(Y)との三つ巴の戦いを見せた。最終的に大崎が最終ラップにトップ嘉陽を1コーナーで捉え逆転優勝、2位嘉陽、3位小山でチェッカーを受けた。Honda勢トップの青山は予選10番手から追い上げに追い上げ、トップグループに加わる走りを見せ期待を集めた。だが、時間切れ5位でチェッカー。今季から250にステップアップした高橋裕紀も最終ラップに6位に浮上した。
125は仲城英幸がPP獲得。予選終了間際に転倒、身体のダメージはなかったがセットアップを仕上げたマシンの状況が心配されていた。だが仲城はスタートダッシュでレースをリード、食らいつく菊池寛幸を突き放し、独走に持ち込み嬉しい今季2勝目を飾った。3位には藤岡祐三が入り、表彰台をHondaが独占した。
ST600は熊本にあるチーム高武の清成龍一が大活躍。PPを獲得すると決勝でも積極的に攻めた。高橋英倫(Y)、手島雄介(Y)とのトップ争いは熾烈さを増した。12ラップで争われるレース終盤10ラップ目に、清成を追う高橋と手島が接触、手島が転倒、高橋もコースアウトするが、赤旗提示され中断。レースの75%を消化していればレース成立の競技規定から9ラップ終了時の順位がリザルトとなり、清成の優勝が決定した。山口は12位でレースを終えた。
武田 雄一(スーパーバイク/3位)
クラッチトラブルでスタートがうまくいかなかったので、赤旗中断から再スタートまでの時間にクラッチを応急処置したのですが、完全には修復出来ずにスタートで出遅れ、追い上げようとしたのですが、タイヤの選択をミス、辛いレースになってしまいました。次のもてぎでは、タイヤ選択を含め、セットアップも考えに考えて挑みたいと思います。
山口 辰也(スーパーバイク/5位)
手術が成功したことで復帰しました。レースをすることでリハビリになるだろうと思っていたのですが、思うような走りが出来ずに残念です。もっと、きちんとケガを直して自分の走りが出来るようにしたいと思います。
青山 博一(250cc/5位)
初めてのコースでセットアップに手惑い、予選では思うようにタイムが出ず10番手、3列目からのスタート、追い上げたのですが、ブロックが激しく4位争いをしているうちに前3台に逃げられ、4位争いも制することが出来ず残念なレースになってしまいました。ですが、反撃の手ごたえを感じることが出来たので頑張ります。
仲城 英幸(125cc/1位)
今回は順調にレースウィークを過ごすことが出来たのですが、ポールタイムを出した後に自分のミスから今季初転倒。身体は大丈夫だったのですが、マシンが壊れてしまい、メカさんに迷惑をかけてしまった。スタッフがマシンを完璧に仕上げてくれたのが勝因。感謝しています。
清成 龍一(ST600/1位)
昨年からチームのある熊本で暮らしていてオートポリスは地元のようなものなので、いつもはレースにはこれないスタッフも見てくれるし絶対に勝ちたかった。前回の鈴鹿は2位で悔しい思いをしたので、ここで勝つことが出来て本当に嬉しい。
レース結果などの詳しい情報は、こちらでご覧いただけます。
JRR オフィシャルサイト |
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