Round06日本関東大会

IA1 決勝

2020年11月29日(日)

オフロードヴィレッジ
天候:晴れ一時曇り
気温:12℃
コースコンディション:ドライ
観客:4,500人

第6戦 関東大会

山本鯨が連覇。
最高峰クラス3度目のチャンピオンに

全日本モトクロス最終戦が、オフロードヴィレッジで開催されました。週末は土日とも好天に恵まれ、レイアウトがアップデートされたコースでは、シーズンのフィナーレにふさわしい熱戦が繰り広げられました。

●IA1 ヒート1
山本鯨(Honda Dream Racing Bells)がホールショット。一度は星野優位(ヤマハ)の先行を許すも、山本がトップで1周目をクリアしました。さらに、能塚智寛(Honda Dream Racing HAMMER)が4番手、大塚豪太(T.E.SPORT)が7番手の位置を確保。2周目、山本は3番手に後退し、背後に能塚が迫ると、次周に両者は順位を入れ替えました。

3番手に浮上した能塚は、星野と富田俊樹(ヤマハ)のトップ争いを僅差で追い、5周目に富田、次周に星野を抜いてトップに立ちました。一方、山本は4周目に5番手へ後退。レース中盤、能塚はトップをキープして、9周目には能塚から5番手の山本までが約1秒のほぼ等間隔で数珠つなぎになりました。

13周目、転倒した3番手の小方誠(カワサキ)を避けた富田と山本が接触。山本は転倒して6番手に後退しました。15周目、能塚が星野に抜かれましたが、すぐに再逆転。しかし能塚は17周目に再び星野の先行を許すと、18周目に転倒して7番手に後退しました。同じ周、5番手に浮上していた大塚が富田をパス。21周のレースを大塚が4位、山本が6位、能塚が7位でゴールし、山本がシリーズ連覇を決めました。

●IA1 ヒート2
ヒート1で転倒した能塚は、足の負傷により出走をキャンセル。レースは、山本のホールショットで幕を開けました。これに続いたのは、山本の参戦チーム母体であるHonda Dream Racing Bellsの監督兼ライダーを務める小島庸平でした。2周目、小島が後続を抑える間に山本はリードを約5秒に拡大。一方の小島は、5周目まで2番手をキープしました。

6周目に小島が4番手まで後退した段階で、2番手に浮上した小方に対して山本のアドバンテージは約6秒。しかしラップタイムは小方のほうがコンマ数秒程度速く、徐々にその差は縮まりました。そして15周目には、山本と小方のギャップは約1秒という状態でした。

すると次周から、山本はわずかながらペースアップ。逆に小方のラップタイムは少し落ちました。そしてレースは、再び21周でチェッカー。終盤に粘り強さをみせた山本が今季最終戦を勝利で飾り、自身のシリーズ連覇に花を添えました。小島は6位でゴール。1周目11番手から追い上げ、この小島を19周目に抜いた大塚が5位でした。

コメント

山本鯨(6位/優勝/2位)IA1 山本鯨
「ヒート1は、このレースで絶対にチャンピオンを決めるという目標を優先しました。シーズンの最終戦をポイントリーダーとして迎えたのはこれで4年連続ですが、その中では一度、転倒によりタイトル獲得を逃すという辛い経験もしています。それだけに、ヒート1で自分の仕事に集中させてくれたチームやスタッフ、支えてくれたスポンサーの方々や家族、そしてファンの皆さんに感謝しています。ただし、いろんなライダーに抜かれるなかで、悔しさというか複雑な感情も湧きました。だからヒート2は、本当に全力で勝利を目指して走りました。まだまだ、自分自身は成長できると思っています。今後も多くの方々に協力してもらいながら、レースと真摯に向き合って、業界をけん引していけるようなライダーになりたいと思います」

能塚智寛(7位/DNS/13位)IA1 能塚智寛
「ヒート1は、レース序盤にするすると順位を上げられたので、勝てるかもしれないと思いました。とりあえずトップに立ってからその後の戦略を考えようと思っていたのですが、実際にトップまで浮上したときには腕上がりの症状がかなりひどく、転倒せず走るのが精一杯という状態でした。とはいえ、ライバルたちも疲れているはずなので限界まで力を出し切ろうと思っていました。だから、一度は星野選手にパスされましたがすぐに抜き返し、もう一度2番手に後退してからも再逆転を狙っていたのですが、その矢先にジャンプを斜めに跳んでしまい、着地で転倒して足を負傷。なんとかヒート1は完走できましたが、ヒート2の出場はあきらめました。優勝のみを狙って攻めた結果とはいえ、悔しさばかりが残っています」

瀧川誠樹(Honda Dream Racing 運営管理責任者)
「新型コロナウイルスの影響で選手権の開催が危ぶまれる中で、8月に開幕できたことと最終戦まで全うできたことに安堵しております。タイトル防衛に成功した山本鯨選手以下、トップライダーの活躍とHondaを代表するチームの健闘を祝福するとともに、ご協賛各社とファンの皆さんのサポートに対し心からの感謝の意を表したく存じます。今シーズンはレース活動を専門とするHRCから販売会社のHMJに移管されたことで心配をおかけしましたが、Hondaのプレゼンスをアピールできたと自負しております。来年以降も同様の態勢で参戦し、モトクロスファンの皆さまにCRF450Rの高性能を訴求してまいります」

リザルト

ヒート1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1166星野優位ヤマハ2131'57.170
2110渡辺祐介ヤマハ21+00'03.557
310小方誠カワサキ21+00'07.340
4155大塚豪太Honda21+00'08.415
5317富田俊樹ヤマハ21+00'11.405
6400山本鯨Honda21+00'12.043
7555能塚智寛Honda21+00'46.403
844小島庸平Honda21+00'47.864
912小林秀真スズキ21+00'48.214
108星野裕Honda21+00'49.312
 
12322横澤拓夢Honda21+01'17.077
1417道脇白龍Honda20+1Lap
RT38道脇右京Honda4DNF

ヒート2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
1400山本鯨Honda2131'37.503
210小方誠カワサキ21+00'01.915
3317富田俊樹ヤマハ21+00'10.400
4110渡辺祐介ヤマハ21+00'18.852
5155大塚豪太Honda21+00'38.898
644小島庸平Honda21+00'45.151
712小林秀真スズキ21+00'46.358
8793池谷優太KTM21+00'47.730
98星野裕Honda21+00'49.555
10322横澤拓夢Honda21+00'50.390
 
1138道脇右京Honda21+01'18.842
1617道脇白龍Honda20+1Lap

ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
1400山本鯨Honda 242
2 317富田俊樹ヤマハ 207
3 110渡辺祐介ヤマハ 206
4 10小方誠カワサキ 185
5 555能塚智寛Honda 181
6 44小島庸平Honda 152
7 155大塚豪太Honda 151
8 166星野優位ヤマハ 146
9 12小林秀真スズキ 138
10 322横澤拓夢Honda 108
12 8星野裕Honda 96
14 38道脇右京Honda 72
18 17道脇白龍Honda 58

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