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Honda インディV6ターボがシーズン9勝を挙げる
王者にはディクソンが輝き、佐藤琢磨は初優勝を達成

Honda インディV6ターボエンジンを8チームに供給して挑んだ2013年、Hondaは年間9勝を挙げてインディカー通算200勝の節目に到達するとともに、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)がチャンピオンに輝きました。さらに、佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)が悲願の初優勝を達成するなど、記録にも記憶にも残る一年となりました。

3度のダブルヘッダーを含む全19レースで争われた2013年、佐藤はA.J. Foyt Racingにチームを移って挑みました。すると、移籍後わずか3戦目で快挙を成し遂げます。

ロングビーチのストリートコースで争われた第3戦、2列目4番手からスタートした佐藤は、すぐに3番手につけ、23周目には2番手、29周目にはトップに躍り出ます。そのあとも力強いドライビングで80周を走りきり、インディカー・シリーズでの日本人初勝利を手にしました。なお、このレースでは、2位〜4位にもHonda勢が入り、表彰台を独占して佐藤の優勝に花を添えました。佐藤は次戦でも2位表彰台を獲得。第4戦終了時点でポイントリーダーに立ち、前半戦を大いに盛り上げました。

6月に入り、シーズン最初のダブルヘッダーとなったベル・アイルでは、1レース目をマイク・コンウェイ(Dale Coyne Racing)が制すと、続く2レース目はシモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)が優勝。Honda勢は2位〜5位も占め、2度目の表彰台独占を達成。中盤に入った第11戦ポコノでも、ディクソンがHondaのインディカー通算200勝目を記録して歴史にその名を刻むと、ここでもHonda勢が表彰台を独占しました。

ディクソンはポコノでの勝利を皮切りに、第12戦、第13戦と3連勝を達成して、一躍タイトル争いに浮上。続く第14戦ミッドオハイオでは、チャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)のキャリア初勝利を筆頭に、Honda勢がシーズン4度目の表彰台独占を果たし、Honda インディV6ターボは4連勝を達成しました。

チャンピオン争いが佳境を迎えた10月の第17戦では、佐藤がキャリア3度目のポールポジションを獲得して注目を集めると、決勝ではディクソンがシーズン4勝目をマーク。ディクソンはその勢いのまま、残る2戦も安定した走りをみせて、自身3度目の王者に輝き、Hondaにドライバーズタイトルをもたらしました。

Hondaは2013年の全19戦で、5人の優勝ドライバーを生み、5度の1-2フィニッシュ、4度の表彰台独占を果たし、どの数字においても前年以上の結果を残しました。

2013 ポイントスタンディング

ドライバー

順位 ドライバー チーム 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
1 スコット・ディクソン Chip Ganassi Racing 577 30 40 19 12 21 32 32 7 28 19 51 54 51 26 18 12 53 41 31
2H.カストロネベスTeam Penske 550 4336201736302453403324412828262212 8 29
3シモン・パジェノーSchmidt Hamilton Motorsports 508 628242228185117182928182241305132 28 17
4 W.パワー Team Penske 498 16 31 15 6 21 24 11 28 36 21 33 13 18 32 51 15 20 53 54
5 M.アンドレッティ Andretti Autosport 484 35 26 26 36 45 10 28 31 12 28 24 22 32 22 32 21 17 10 27
6 ジャスティン・ウィルソン Dale Coyne Racing 472 22 24 35 10 34 36 8 15 23 20 26 24 19 24 41 32 35 32 12
7R.ハンターレイAndretti Autosport 469 125472144411241514010111232291010 9 23
8J.ヒンチクリフAndretti Autosport 449 51555116151122306069242025266 35 32
9チャーリー・キンボールChip Ganassi Racing 427 183392026162713131841281053102819 24 21
10 ダリオ・フランキッティ Chip Ganassi Racing 418 5 5 34 26 11 29 30 28 24 10 35 33 37 35 37 9 15 15 0
14ジョセフ・ニューガーデンSarah Fisher Hartman Racing 348 72217308261424191530197764030 17 10
17佐藤琢磨A.J. Foyt Racing 322 2416534321117192910810687615 16 13
18グレアム・レイホールRahal Letterman Lanigan Racing 319 179408822229143312171012191426 12 15
19ジェームズ・ジェイクスRahal Letterman Lanigan Racing 294 157181315204218121218718175728 13 9
20トリスタン・ボーティエSchmidt Peterson Motorsports 266 920131417191712917111411918208 19 9
23マイク・コンウェイDale Coyne Racing 185 0050053390000262600014 22 0
24アレックス・タグリアーニBarracuda Racing/Bryan Herta 180 2019111811798771320130000 0 17
25J.R.ヒルデブランドBarracuda Racing/Bryan Herta 112 1113301690000000001400 0 19
29アナ・ベアトリスDale Coyne Racing 72 86165180001180000000 0 0
30ルカ・フィリッピBarracuda Racing/Bryan Herta 53 0000000000000140820 11 0
31ピッパ・マンDale Coyne Racing 34 000080060015000000 0 5
32ジェームス・デイビソンDale Coyne Racing 27 0000000000000151200 0 0
33ステファン・ウィルソンDale Coyne Racing 14 000000000000000140 0 0
34コナー・デイリーA.J. Foyt Racing 11 000011000000000000 0 0
36ルーカス・ルアーSarah Fisher Hartman Racing 8 00000000000000800 0 0
37キャサリン・レッグSchmidt Peterson Motorsports 8 00008000000000000 0 0

マニュファクチャラー(エンジン)

順位 マニュファクチャラー 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
1 シボレー 144 9 9 6 9 9 6 6 9 9 9 6 6 6 6 9 6 6 9 9 
2 Honda 141 6 6 9 6 6 9 9 6 6 6 9 9 9 9 6 9 9 6 6

特集コンテンツ

REVENGE FOR INDY500
REVENGE FOR INDY500
佐藤琢磨動画インタビュー 2013インディカー・シリーズ
佐藤琢磨動画インタビュー 2013インディカー・シリーズ
Honda Racing Gallery
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もてぎ1.5チャレンジカップ 読者ドライバー参戦プロジェクト
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チーム&選手紹介

A.J. フォイト・レーシングA.J. Foyt RacingDRIVERS

オーナーのアンソニー・ジョセフ・フォイトは、史上初めてインディ500で4度の優勝を達成した伝説のドライバーです。もうだれにも破ることができないであろう、歴代最多の67勝をインディカーで挙げた彼は、スポーツカーのル・マン24時間耐久レースで勝利し、ストックカーのデイトナ500でも優勝しています。

そのフォイトが1994年に引退したあとも、A.J. Foyt Racingは、96年にスコット・シャープを、98年にケニー・ブラックをインディカーのシリーズチャンピオンの座に就けています。また、99年にはブラックがインディ500で優勝し、フォイトはチームオーナーとしてもインディ500制覇を成し遂げました。インディカーでの勝利からは、2002年のカンザスを最後に遠ざかっていましたが、2代目のラリー・フォイトが陣頭指揮を執る体制が着実に力を伸ばして、13年シーズンは第3戦ロングビーチで、佐藤琢磨が優勝をもたらしました。

佐藤 琢磨 #14

佐藤 琢磨

Takuma Sato

生年月日:1977年1月28日
国籍:日本(東京都出身)
身長:164cm
体重:59kg
血液型:A型
URL:http://www.takumasato.com/

1977年生まれ。東京都出身。少年時代からの目標だったF1ドライバーになるべく、大学に進学してから鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F)を受講。同時にレーシングカートでのレース出場も開始しました。全日本F3選手権を戦ったあとにイギリスF3選手権にチャレンジし、参戦2年目の2001年に早くもシリーズチャンピオンの栄冠をつかみました。02年にJordan HondaからF1世界選手権にデビュー。テストドライバーとしての1年を挟んで、B・A・R Honda、SUPER AGURI F1 TEAMで、08年の途中までF1グランプリを戦い続け、04年のアメリカGPで日本人ドライバーとして歴代最上位タイとなる3位フィニッシュを達成し、表彰台に上がりました。

インディカーへの挑戦は2010年にスタートさせ、11年にはアイオワ・スピードウェイで日本人として初めてのポールポジションを獲得。エドモントン・シティセンター・エアポートのテンポラリー・ロードコースで2度目のポールポジションを手にしています。12年シーズンには、ブラジル・サンパウロのストリートコースで初表彰台となる3位フィニッシュを達成し、インディ500ではセンセーショナルな優勝争いをみせました。最終ラップでのアクシデントにより上位フィニッシュこそ逃しましたが、アメリカをはじめ、世界中のファンに強烈な印象を残しました。そして、シーズン中盤過ぎにエドモントンで再び優勝争いをして、キャリアベストとなる2位フィニッシュを成し遂げました。

13年はA.J. Foyt Racingへと移籍。第3戦ロングビーチで、日本人ドライバーとして初めてインディカー・シリーズで優勝を果たしました。

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主な戦績

1997 鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ(SRS-F) スカラーシップ獲得
1998 全日本F3選手権 参戦、フォーミュラ・ボクソール・ジュニア 参戦
1999 イギリス・フォーミュラ・オペル 2位、ヨーロッパ・フォーミュラ・オペル 6位
2000 イギリスF3選手権 3位
2001 イギリスF3選手権 チャンピオン、マールボロ・マスターズ/マカオGP 優勝
2002 F1世界選手権 15位
2004 F1世界選手権 8位
2005 F1世界選手権 23位
2006 F1世界選手権 23位
2007 F1世界選手権 17位
2010 インディカー・シリーズ 21位
2011 インディカー・シリーズ 13位
2012 インディカー・シリーズ 14位、フォーミュラ・ニッポン スポット参戦
2013 インディカー・シリーズ 17位、全日本選手権スーパーフォーミュラ 18位(スポット参戦)

バラクーダ・レーシング/ブライアン・ハータBarracuda Racing/Bryan HertaDRIVERS

インディカーで4勝を挙げているブライアン・ハータは、インディカーのエンジニアであるスティーブ・ニューウェイと共同で2009年にチームを立ち上げました。インディライツに参戦を始めると、初年度ながら初優勝を手にし、さらに翌年にはチャンピオン争いに加わるまでになりました。同時にルーキードライバーを擁してインディカー・シリーズへの参戦も始め、インディ500では初挑戦で予選を通過しました。

そして11年、引き続きインディライツへのエントリーを続けた結果、チーム設立3年目にして、インディ500で優勝する快挙を成し遂げました。05年のインディ500のウイナーであり、同年のシリーズチャンピオンでもあるダン・ウェルドンを起用し、最終ラップの大逆転による劇的な優勝を飾ったのです。12年は使用エンジンの供給が突如ストップ、インディ500からHondaエンジンで戦い、13年もHondaエンジンで継続参戦しました。

98

アレックス・タグリアーニAlex Tagliani

1973年生まれ。カナダ・ケベック州出身。フォーミュラ・アトランティック・シリーズで好成績を残し、2000年にインディカーにデビューし、04年に初勝利を飾りました。07年までチャンプカー・シリーズにレギュラー参戦を続け、08年はインディカーにスポット参戦。10年からはフルシーズン出場し、栄えあるインディ500と、続くテキサスでポールポジションを獲得しました。

また、11年の最終戦からBryan Herta Autosportのドライバーとして出場し、12年のインディ500からHondaエンジンで走り始めると、2戦目のテキサス・モーター・スピードウェイで2年連続、インディカーでの通算8度目となるポールポジションを獲得しました。

13年は総合24位となりました。


生年月日:1973年10月18日
国籍:カナダ
http://www.tagliani.com/

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チップ・ガナッシ・レーシングChip Ganassi RacingDRIVERS

インディカーのドライバーだったチップ・ガナッシが、1990年に立ち上げたChip Ganassi Racingは、短期間でインディカー最強チームへと成長を遂げました。2012年シーズンまでで9度ものシリーズタイトルを獲得し、インディ500での優勝も4度を記録しています。96年にジミー・バッサーと共にチームとしての初タイトルを手にすると、97年、98年と2年連続でアレックス・ザナルディを、さらに99年にもファン・モントーヤをシリーズチャンピオンに輝かせました。チームとしては4年連続のタイトル獲得で、2008年から11年にも彼らは2度目の4年連続のタイトル獲得を成し遂げています。13年は、3名のドライバーを擁し、スコット・ディクソンがチャンピオンとなりました。

9

スコット・ディクソンScott Dixon

1980年生まれ。ニュージーランド出身。インディカー勝利数は歴代10位タイの29勝。両親がともにレーサーという家庭に育つと、南半球のニュージーランドとオーストラリアで少年時代から才能を発揮し、99年にインディカーを目指して渡米。2シーズン目には早くもインディライツでシリーズチャンピオンとなりました。

2001年にはインディカーにレギュラー参戦するチャンスをつかみ、デビュー年にペンシルベニア州ナザレスの1マイル・オーバルで優勝。02年からChip Ganassi Racingで走り始め、翌03年には自身初となるシリーズタイトルをつかみました。そして08年にインディ500で初優勝し、同年には2度目の王座を獲得しました。

2013年は同じチームで迎える12シーズン目となり、トロントでのダブルヘッダーを完全制覇するなどシーズン4勝を挙げ、3度目のシリーズチャンピオンを獲得しました。


生年月日:1980年7月22日
国籍:ニュージーランド
http://www.scottdixon.com/

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10

ダリオ・フランキッティDario Franchitti

1973年生まれ。スコットランド出身。2007年、09年、10年、11年のインディカー・チャンピオンであり、07年、12年のインディ500ウイナー。インディカー通算勝利数は歴代7位タイの31勝。イギリスF3選手権で活躍したあと、DTMとITCを経て、97年には4メーカーが激突するインディカー・シリーズを戦うためにアメリカへ渡りました。99年に惜しくも同点でシリーズタイトルを逃す2位となったあと、2007年にAndretti Green Racingでインディ500初優勝を挙げ、初のシリーズタイトルも獲得しました。

08年にはストックカーに挑戦しましたが、Chip Ganassi Racingでインディカーへと復帰、すぐさま2度目のシリーズタイトルを獲得し、そこから3年連続でチャンピオンの座を守り続けました。12年にはインディ500で2度目の優勝を手にしました。

13年は4度の表彰台登壇を果たし、総合10位となりました。


生年月日:1973年6月19日
国籍:スコットランド
http://www.franchitti.com/

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83

チャーリー・キンボールCharlie Kimball

1985年生まれ。入門フォーミュラを母国アメリカで走らせていましたが、より激しい戦いを求め、生誕の地であるイギリスのF3選手権への挑戦をスタートさせました。そこで5勝を挙げ、ユーロF3でも1勝をマークすると、自らの目標をインディカーに定め、2009年からインディライツへの参戦を始めるべく、母国へと戻りました。

インディライツで2シーズンを戦ったあと、2011年に、強豪のChip Ganassi Racingのサテライトチームに加入。12年にはトロントで2位フィニッシュし、初の表彰台登壇を果たしました。2011年、12年ともにシリーズランキングは19位。

13年は第14戦ミッドオハイオで初優勝を手にし、ランキングは9位と大きく飛躍しました。


生年月日:1985年2月20日
国籍:アメリカ
http://www.charliekimball.com/

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デイル・コイン・レーシングDale Coyne RacingDRIVERS

1991年までインディカーを走らせていたデイル・コインは、ドライバーとしての優勝は挙げられませんでしたが、2009年にワトキンス・グレン・インターナショナルでジャスティン・ウィルソンが優勝。初勝利の美酒をチームオーナーとして味わいました。24年かけて初優勝へとたどり着いた彼らですが、その3年後にはテキサス・モーター・スピードウェイで2勝目をマーク。以降も、勝利を重ねるべく体制強化に努めています。インディカーとしては珍しくシカゴ郊外にワークショップを構えるDale Coyne Racing。彼らは小規模ながら、多くの若手ドライバーにインディカー挑戦のチャンスを与えてきています。

19

ジャスティン・ウィルソンJustin Wilson

1978年生まれ。イギリス出身。インディカーで通算7勝。イギリスでフォーミュラのステップを踏み、2001年に国際F3000チャンピオンを獲得。03年にはF1世界選手権への参戦をスタートさせました。

F1グランプリで16レースを戦ったあと、04年からアメリカでインディカーに参戦。05年に2勝を挙げ、06年、07年、08年、09年にはロードコースで1勝ずつを記録しました。12年にはDale Coyne Racingとともにテキサスの1.5マイル・オーバルで、念願のオーバルで、初優勝を達成。

13年は4度にわたって表彰台に登壇、13戦でトップ10フィニッシュを果たすなど、シーズンを通して安定した走りをみせ、総合6位となりました。


生年月日:1978年7月31日
国籍:イギリス
http://www.justinwilson.co.uk/

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アナ・ベアトリス
18

アナ・ベアトリスAna Beatriz

1985年生まれ。8歳でレーシングカートに乗り始め、母国ブラジルでフォーミュラカーへとステップアップ。南アメリカのF3を経て、2008年にインディライツへの参戦を開始しました。デビュー2戦目のセント・ピーターズバーグで予選3番手に食い込み、決勝でも3位表彰台に上がると、第10戦ナッシュビル・スーパースピードウェイで初優勝を飾りました。インディライツにおける女性ドライバーとしては初めての快挙でした。それからも好走を続け、6度のトップ3フィニッシュでシリーズ3位となり、インディライツのルーキー・オブ・ザ・イヤーに輝きました。

翌09年は、アイオワ州のアイオワ・スピードウェイで2勝目をマークし、10年にインディカーへステップアップ。その年は4戦に出場、初めてフルシーズン出場した11年には、トロントで自己ベストとなる11位フィニッシュをしました。12年は第4戦ブラジル・サンパウロと第5戦インディ500に出場。

13年は、Dale Coyne Racingより7レースに出場しました。


生年月日:1985年3月18日
国籍:ブラジル
http://www.biaracing.com/

18

ステファン・ウィルソンStefan Wilson

1989年生まれ。イギリス出身。少年期からレーシングカートを走らせ、2006年に実兄のジャスティンを追うようにフォーミュラカーへと進みました。08年のイギリスF3ナショナルクラスで4勝を挙げると、F1チームのマクラーレンに将来有望な若手ドライバーと認められ、F1マシンをテストドライブするチャンスを与えられました。アメリカでの初レースは09年のセント・ピーターズバーグで、この年には6戦のみの出場でしたが、翌10年にはBryan Herta Autosportからシリーズ全13戦のうち10戦に出場。

続く11年にはAndretti Autosportからインディライツにフル出場して、初優勝をトロントで飾り、さらにケンタッキー・スピードウェイで2勝目を挙げました。ほかにも、バーバー・モータースポーツパークとエドモントンで2位フィニッシュ、ロングビーチでも3位と、4度のトップ3フィニッシュを達成し、シリーズ3位となりました。12年の出場は、フォンタナでのインディライツのみでしたが、6位でフィニッシュ。

13年シーズンは兄ジャスティンと同じチームで、インディカーへとステップアップし、第16戦ボルチモアの1戦に出場しました。


生年月日:1989年9月20日
国籍:イギリス

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングRahal Letterman Lanigan RacingDRIVERS

1986年、87年、92年のインディカーチャンピオンであり、86年のインディ500ウイナーであるボビー・レイホールを中心とした3人がオーナーを務めるチームは、Hondaと強いつながりを持っています。94年にHondaがインディカー・シリーズへの挑戦を始めた際、手を組んだのが現チームの前身であるRaha Hogan Racingであり、Honda Indy V-8の初表彰台は、94年のトロントでレイホール本人のドライビングによって達成されました。Hondaのインディ500初優勝も、Rahal Letterman Lanigan Racingとドライバーのバディ・ライスが04年に記録しました。

チームの本拠地はオハイオ州コロンバス郊外ですが、インディカーのワークショップは12年シーズンを前にインディアナポリス郊外に開設。13年シーズンは2カーへと体制を拡大して戦いました。レイホールの共同オーナーたちは、テレビで人気番組のホストを長年務めているデイビッド・レターマンと、建設機材メーカーなどを経営するマイク・ラニガンで、彼らもインディカー・レースに対する熱い情熱を持っています。

グレアム・レイホール
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グレアム・レイホールGraham Rahal

1989年生まれ。アメリカ・オハイオ州出身。インディカーで1勝。父親はインディカーでチャンピオンを3度獲得し、インディ500でも1勝しているボビー・レイホール。2007年に18歳の若さでインディカーにデビューし、08年にはセント・ピーターズバーグでキャリア初優勝を飾りました。19歳と93日での勝利は、今でもインディカーの史上最年少勝利レコードです。さらに09年、同じくセント・ピーターズバーグにおいて、20歳と90日でインディカー最年少ポール獲得も成し遂げました。

2010年にはレギュラーシートを失い、Rahal Letterman Racingなど4チームから12レースに出場。11年にはChip Ganassi Racingに抜てきされ、12年シーズンには2位1回を含むトップ5フィニッシュ4回でランキング10位に。

13年からは父が共同オーナーを務めるチームへと復帰し、第3戦ロングビーチで2位表彰台を獲得するなど、総合18位となりました。


生年月日:1989年1月4日
国籍:アメリカ
http://www.grahamrahal.com/

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グレアム・レイホール
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ジェームズ・ジェイクスJames Jakes

1987年生まれ。イギリス出身。イギリス・フォーミュラ・ルノーからフォーミュラ・ルノー・ユーロ・カップ、イギリスF3選手権、F3ユーロシリーズとステップアップし、2008年にフランス・ポーで開催されたストリートレースで優勝するなどの活躍をみせました。

GP2アジア、GP3シリーズでも経験を重ね、2011年からDale Coyne Racingでインディカー・シリーズへとデビュー。2シーズン目の12年には、多くのレースで好走をみせました。

13年は、Rahal Letterman Lanigan Racingへと移籍。キャリア初となる2位表彰台を獲得し、総合19位となりました。


生年月日:1987年8月4日
国籍:イギリス
http://www.jamesjakes.com/2013/

サラ・フィッシャー・ハートマン・レーシングSarah Fisher Hartman RacingDRIVERS

女性ドライバーとしてインディカーで初めてポールポジションを獲得したサラ・フィッシャーが、2008年に、人生の伴侶であるアンディ・オガーラと発足させたチーム。2012年からはウィリス・ハートマンがチーム経営のパートナーとして参画しています。フィッシャーを走らせることを目的としてスタートしたチームでしたが、彼女は2010年でドライバーを引退し、それからはオーナーとして敏腕を振るっています。

まだ若いチームでありながら、11年のケンタッキーではエド・カーペンターのドライビングにより初優勝。12年シーズンからは、アメリカ出身の若手で、11年のインディライツでチャンピオンに輝いたジョセフ・ニューガーデンを走らせ、インディ500では2台体制へと拡大して、ダート・オーバルで活躍するブライアン・クローソンを起用しました。13年も引き続き、レギュラードライバーにはニューガーデンを起用しました。

67

ジョセフ・ニューガーデンJosef Newgarden

1990年生まれ。アメリカ・テネシー州出身。中学時代にレーシングカートで才能を発揮すると、2009年にイギリスで腕を磨き、翌10年にはヨーロッパを転戦するGP3シリーズに出場しました。2011年に母国アメリカへ戻り、インディカーの登竜門であるインディライツにエントリーし、デビュー戦のセント・ピーターズバーグで優勝。トータル5勝、2位4回、ポールポジション3回という驚異的な強さをみせて、シリーズチャンピオンに輝きました。

インディカー初年度である12年は、ランキング23位。

シリーズ2年目となった13年は、第16戦のボルチモアでキャリア初表彰台となる2位に入るなど、総合14位となりました。



生年月日:1990年12月22日
国籍:アメリカ
http://raceroftomorrow.com/

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シュミット・ハミルトン・ピーターソン・モータースポーツSchmidt Hamilton Peterson Motorsports

インディカーでドライバーとして1勝をマークしたサム・シュミットは、ドライバーとしてのキャリアを終えたあとも、チームオーナーとしての活動を続け、インディライツにおける最強チームを築き上げました。

インディ500にスポット参戦を続けていた彼らは、2011年に満を持してインディカーへのフルシーズンエントリーを開始。初年度にインディ500でのポールポジション獲得という快挙を成し遂げました。12年には同じく元ドライバーのデイビー・ハミルトンとジョイントすると、フランス出身のシモン・パジェノーをランキング5位に食い込ませ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーも獲得させました。13年に向けては、カナダのビジネスマンであるリック・ピーターソンが経営に参画し、インディカー・シリーズに2つのチーム名、2台のマシンでエントリー。2台目に乗るのはSam Schmidt Motorsportsで12年にインディライツチャンピオンとなったトリスタン・ボーティエ。2人のドライバーがともにフランス人という、インディカーとしては非常に珍しい体制で戦い、パジェノーがシーズン2勝をマークしました。

シュミット・ハミルトン・モータースポーツSchmidt Hamilton MotorsportsDRIVERS

77

シモン・パジェノーSimon Pagenaud

1984年生まれ。フランス出身。ヨーロッパの入門フォーミュラで走ったあと2006年に渡米し、フォーミュラ・アトランティック・シリーズ参戦初年度にタイトルを獲得。翌年にチャンプカー・ワールド・シリーズへとステップアップしました。チャンプカー・ワールド・シリーズがインディへと併合された08年には、アメリカン・ル・マン・シリーズの最高峰カテゴリーに参戦し、10年にはデイビッド・ブラバムとともにチャンピオンに輝きました。

11年にはDryer & Reinbold RacingとHVM Racingからインディカー3戦にスポット参戦し、ベストリザルトは8位。そして12年にSchmidt Hamilton Motorsportsからフル出場すると、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、シリーズランキングでも5位に食い込む大活躍をみせました。

13年は第7戦でキャリア初優勝を飾ると、第16戦で2度目の優勝を果たし、総合成績では自身最高の3位と躍進しました。


生年月日:1984年5月18日
国籍:フランス
http://www.simon-pagenaud.com/

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シュミット・ピーターソン・モータースポーツSchmidt Peterson MotorsportsDRIVERS

55

トリスタン・ボーティエTristan Vautier

1989年生まれ。フランス出身。2009年にヨーロッパで入門フォーミュラを戦い、4年後の13年に最高峰カテゴリーであるインディカーへと理想的なステップアップを実現しました。

大西洋を渡り、北米の中級フォーミュラシリーズへの出場を始めた2010年に2勝を挙げてチャンピオンになると、奨学制度の助けを受けてインディライツへとステップアップ。オーバルレースへの順応もすばらしく、デビュー年に4勝、5度のポールポジション獲得でチャンピオンに輝きました。

13年はインディカーにステップアップを果たし、Schmidt Peterson Motorsportsから出場。総合20位となりました。


生年月日:1989年8月22日
国籍:フランス