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August 29 2015, QUALIFYING GoPro Grand Prix of Sonoma
ソノマ
2015年8月29日(土)・予選 会場:ソノマ・レースウェイ 天候:快晴 気温:27〜28℃
3月下旬に始まった2015年のインディカー・シリーズもついに最終戦を迎え、今シーズン16戦目の予選が今日、カリフォルニア州サンフランシスコ郊外のソノマ・レースウェイで開催されました。
ワインの産地として名を馳せるソノマ。その丘陵地帯の南端に作られた全長2.385マイルのサーキットは高低差がとても大きく、コーナーも非常にバラエティに富んだテクニカルなロードコースで、ドライバーにもファンにも愛されています。
カリフォルニアらしい青々とした空の下、澄んだ空気の中で午後3時過ぎから予選は開催されました。最終戦へのエントリーは25台と多く、3段階の予選セッションは激しく争われました。コースレコードを10人が上回った予選で、ファイナルステージに駒を進めた6人の中にはHondaドライバー2人が含まれ、その中からライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が1分16秒5254のラップタイムによって予選3番手となりました。今季すでに2勝を挙げているハンターレイは、最終戦で今シーズン最多勝利となる3勝目を目指します。
ハンターレイと同じく今シーズン2勝をマークし、ポイントスタンディングで2位につけているグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、初タイトル獲得の大きなチャンスに直面しています。金曜、土曜日のプラクティスともに2番手タイムを記録したことが示す通り、レイホールはマシンを良好な状態に仕上げており、ファイナルステージに進むことに成功しました。そのファイナルステージでは、決勝レースもにらんでタイヤの投入セット数を抑える作戦を選択し、ベストラップは1分17秒1769で予選結果は6番手となり、明日のレースには3列目アウト側グリッドから出走することとなりました。
ハンターレイとレイホールのほかにも、マルコ・アンドレッティ(Andretti Autosport)とカルロス・ムニョス(Andretti Autosport)の2人のHondaドライバーが予選の第2セグメントに進み、アンドレッティが予選8番手、ムニョスは予選12番手を獲得ました。
佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は2回のプラクティスでともにタイムが19番手だったため、新たなセッティングを施したマシンで予選を走りました。第1セグメントの2グループ目に組み入れられた佐藤は、ソフトタイヤ装着で今週の自己ベストとなる1分17秒5599を記録しましたが、13人中の9番手となって予選の第2セグメント進出はならず。予選結果は18番手でした。
ライアン・ハンターレイ(3番手)
「朝のプラクティスでコースレコードを破りました。そして、予選も思いきり戦うことができました。午前中のプラクティスでのマシンは最高のハンドリングになっていましたが、午後になって気温や路面温度が上昇し、ドライビングを難しくしていました。予選のファイナルステージでトップに立つこともできましたが、最後のタイヤ選択で私たちは優位に立つことに失敗したと思います。私たちは新品ではないタイヤで走りましたが、それではポールポジション獲得は果たせませんでした。それでも、明日のレースに私たちは3番手のグリッドという上位からスタートできるのですから、優勝を狙っていきます」
グレアム・レイホール(6番手)
「今日の予選は作戦面から見ても興味深い戦いになりました。多くのチームが新品のハードタイヤを予選に投入していましたが、私たちはそれらを明日のレースに残しました。レースでの彼らは私たちより1セット少ない新品のハードタイヤで戦うこととなるはずです。ピットストップは3回になるでしょうから、タイヤの状況が私たちのアドバンテージになることを期待しています。予選でファイナルに進みながら6番手というのは、決して望んでいた結果ではありません。しかし、私たちの目標は明日のレースで勝つことです。そのためにはリアタイヤを労わった戦いぶりが求められます。私たちの究極の目標はチャンピオンになることです。そのために明日のレースでは優勝を目指します。私とモントーヤは互いのポジションを常に意識して戦うこととなるでしょう。スターティンググリッドはとなり同士ですから、ホイールとホイールを接触させんばかりの接近戦を見せることもあるでしょう。結末がどんなものになるのか、とても楽しみです」
佐藤琢磨(18番手)
「残念な予選セッションとなりました。プラクティスからスピードの確保で苦しんでいましたが、予選ではまずハードタイヤで走り、マシンのセッティングが向上している感触を得ることができていたんです。ピットでソフトタイヤにスイッチした私たちは、いい手応えで予選アタックに臨んだのですが、不運にも自分たちのベストのラップでトラフィックに遭遇し、予選の第2セグメント進出を果たせませんでした。ピット出口の辺りで目の前に飛び出してきたマシンがあったんです。昨年の私たちは決勝日のウォームアップセッションでマシンを大幅に向上させました。明日もまた、昨年と同じことを実現する必要があります」
アレン・ミラー|HPD レース・チーム・リーダー
「Hondaドライバーたちが予選で健闘を見せてくれました。最終戦の予選では2人のHondaドライバーがファイナルステージに進みました。私たちのマシン、エンジン、チームはシーズン終盤になって大きな進歩を遂げ、競争力を高めています。プラクティスではさらに多くのHondaドライバーたちが好タイムを記録しており、明日のレースではライバル勢と激しい戦いを繰り広げてくれるものと期待しています。グレアム・レイホールはランキング2位につけており、明日のレースではチャンピオンを目指して戦います。私たちHPDも、予選までのデータの解析などを徹底的に行い、彼のチャンピオンシップ獲得にできる限りの貢献をしたいと考えています。プラクティス、予選ともに多くのドライバーたちのラップタイムが拮抗していました。明日のレースはとても見応えのあるバトルとなるに違いありません」
順位 | No. | ドライバー | エンジン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 1 | W.パワー | シボレー | 1'16.2597 |
2 | 67 | J.ニューガーデン | シボレー | 1'16.3964 |
3 | 28 | ライアン・ハンターレイ | Honda | 1'16.5254 |
4 | 22 | S.パジェノー | シボレー | 1'16.6683 |
5 | 2 | J.P.モントーヤ | シボレー | 1'16.8437 |
6 | 15 | グレアム・レイホール | Honda | 1'17.1769 |
7 | 83 | C.キンボール | シボレー | 1'16.6669 |
8 | 27 | マルコ・アンドレッティ | Honda | 1'16.8710 |
9 | 9 | S.ディクソン | シボレー | 1'16.9677 |
10 | 8 | S.サーベドラ | シボレー | 1'17.1596 |
12 | 26 | カルロス・ムニョス | Honda | 1'17.3302 |
14 | 77 | ミハイル・アレシン | Honda | 1'17.3885 |
17 | 5 | ライアン・ブリスコー | Honda | 1'17.4886 |
18 | 14 | 佐藤琢磨 | Honda | 1'17.5599 |
19 | 25 | オリオール・セルビア | Honda | 1'17.5724 |
21 | 98 | ギャビー・シャヴェス | Honda | 1'17.7994 |
22 | 7 | ジェイムス・ジェイクス | Honda | 1'17.8968 |
23 | 19 | トリスタン・ボーティエ | Honda | 1'17.9876 |
24 | 18 | ロドルフォ・ゴンザレス | Honda | 1'18.3867 |
25 | 41 | ジャック・ホークスワース | Honda | 1'19.0408 |