前戦フランスからの連戦で、FIA-F3選手権は第3戦オーストリア大会を迎えました。舞台となるレッドブル・リンクは、ヨーロッパを襲った熱波の影響で、好天、高温となっています。
午前9時35分からのプラクティスでは、角田裕毅(Jenzer Motorsport)が27周を走行し21番手、前戦でマシンにダメージを負った名取鉄平(Carlin Buzz Racing)は、ニューマシンでの出走となり、19周を周回し30番手でプラクティスを終えています。
午後5時50分から、気温30℃、路面温度44℃のコンディションで、30分間の予選が行われました。1セット目のアタックで、角田は1分21秒626、1分21秒259とタイムを伸ばし24番手。名取は1セットのアタックで1分20秒589をマークし、12番手につけます。各車が2セット目のアタックに入り、名取は1分20秒539とわずかにタイムアップしますが、他のタイムアップには及ばず、ポジションを下げます。セッション残り5分を切り、クラッシュしたマシンが出て、セッションは赤旗中断に。再開後のわずかな残り時間で角田は1分20秒959とタイムアップしますが、27番手で予選を終了。名取はタイムアップすることができずに21番手で予選を終えました。
レース1は29日(土)午前10時25分(日本時間午後5時25分)にスタート。名取は11列目から、角田は14列目からポジションアップを狙います。
名取鉄平(予選:21番手)
「前戦のアクシデントでマシンにクラックが入ってしまい、今回新しいものになりました。チームがいい仕事をしてくれたおかげだと思います。プラクティスでは、セーフティモードに入ってしまう状態になって、アタックはできませんでした。新しいクルマでちゃんと走るのは予選が初めての状況でしたが、フィーリングはよくて、1回目のアタックで12番手までいけたので、もっと上を目指せるなという感じだったのですが、本番と言っていい2セット目のアタックで自分がミスをしてしまい、タイムをちゃんと伸ばすことができませんでした。最後の赤旗のタイミングもうまく合わせられず、詰めが甘かったと思います」
角田裕毅(予選:27番手)
「予選1回目のアタックではクリアラップが取れて、ミスもなく24番手のタイムでした。2セット目には、より集中して、今度はスリップも使ってタイムを伸ばそうと思ったのですが、前のクルマがちょっと遅すぎて、セクター2から3で詰まってしまって、いいアタックができなかったです。前回のポール・リカール同様、予選のセットがあまりよくないし、前との差が大きいですね」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
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1 | 26 | M.アームストロング | Prema Racing | 14 | 1'19.716 |
2 | 2 | M.フュートレル | ART Grand Prix | 16 | +0.123 |
3 | 21 | J.ヴィプス | Hitech Grand Prix | 17 | +0.180 |
4 | 27 | J.ダルバラ | Prema Racing | 14 | +0.218 |
5 | 3 | C.ルンドガード | ART Grand Prix | 14 | +0.287 |
6 | 11 | J.ヒューズ | HWA RACELAB | 16 | +0.359 |
21 | 29 | 名取鉄平 | Carlin Buzz Racing | 15 | +0.823 |
27 | 14 | 角田裕毅 | Jenzer Motorsport | 15 | +1.243 |