Round06モナコモナコGP

モンテカルロ市街地コース

第6戦 モナコGP

第6戦 モナコGP プレビュー

モナコGPはカレンダー中で平均速度が最も低いコースですが、F1で最も名高いレースであることは間違いありません。

このコースを走りきるにはミリ単位の精度が必要で、バリアに軽く触れてしまうだけでもリスクが生じます。きつく、曲がりくねったストリートコースはごくわずかなミスでもクラッシュにつながるため、週末を通じて完ぺきな集中力を必要とします。

昨年はピエール・ガスリーが予選10番手からスタートして7位に入賞し、6ポイントを獲得。オーバーテイクが難しいこのコースですばらしい結果を残しました。

コメント

田辺豊治 | HONDA F1テクニカルディレクター
「開幕から続いたフライアウェイレースからヨーロッパに戻り、初戦のスペインGPでは表彰台を獲得しました。次はいよいよ伝統のモナコGPに挑みます。モンテカルロ・サーキットは、モナコの街中を駆け抜ける、言わずと知れたストリートサーキットです。F1カレンダー中では最も一周が短く、平均スピードが低いトラックになります。公道のため路面は滑りやすく、狭いコースの両側にはバリアが迫ることもあり、ドライバーの腕が最も試されるグランプリと言えます。低速コーナーが多く、シャシーの性能が求められるコースと言われますが、PUとしては、パワー寄与度は低いもののコーナー進入時の減速や低速コーナーからの立ち上がり部分でのドライバビリディーがラップタイムに大きく影響します。そのコース特性ゆえにオーバーテイクが非常に困難ですので、まずはいいスタートポジションを獲得し、レースに臨みたいと考えています。スペインで得た勢いを維持しながら、今回もいい結果を得られればと思っています」

アレクサンダー・アルボン
「モナコは僕の好きなコースなので楽しみにしています。初めてF2でレースをしたときは予選2番手、そして昨年のF2ではポールポジションを獲りましたから、僕にとっては相性のいいコースです。僕は市街地コースが好きですが、アゼルバイジャンGPのときに、F1マシンで市街地コースを走るとすごいスピードになることを実感しました。F1マシンでは、視界は”モーション・ブラー”の影響を受けて周りがぼやけて見えるので、その状況下で壁に囲まれた中をドライブすることは驚くべき経験です。モナコでレースをしたことはありますが、コース外でも多くのイベントがあるので、どんな週末になるのか想像がつきません。チームメートのダニールは”カオスな日々になる”と言っていますが、準備はできています」

ダニール・クビアト
「モナコは特別なサーキットで、ウォールに囲まれた狭いコースで、街の中を駆け抜けてレースをします。初めてコースに出るとき、慎重に進み徐々にスピードを上げなければなりません。そのくらい敬意を払うべき場所なのです。そして、一周ごとにペースを上げ、自分の限界を見つけるまで走っていきます。モナコのレーススピードはほかのどのコースよりも低いですが、マシンの中からは非常に速く感じます。バリアが非常に近いため、コースが狭く感じられ、体感スピードがより速くなるからです。それが面白くもあるし、モナコ独特のものです。モナコGPは歴史的で特別なものであり、レースウイーク中は国中でたくさんのイベントが開かれます。しかし、私の仕事はそうしたイベントを脇に置いてドライビングに集中することですし、率直に言えば、それが最も特別なことです。このコースをドライブすることは、イベント全体で僕が最も好きな部分です」

ピエール・ガスリー
「モナコGPはとても特別な週末になるので、お気に入りの一つです。予選の一周はシーズン中で最もエキサイティングな瞬間です。コースを回る70秒の間、アドレナリンがあふれて壁に触れるギリギリのところで走っています。テクニカルなコースであることも好きな部分で、昨年の予選では素晴らしい気分になれました。昨年2番目にいい成績を残すことができたコースなので、またモナコで走るのが楽しみですし、勢いを維持していきたいです。モナコは第2のホームレースでもあり、フランスから友人や家族が来てくれて、多くの声援を送ってくれるので、それが僕の後押しになります」

マックス・フェルスタッペン
「バルセロナで再び表彰台に立てたのは素晴らしいことで、今はモナコを楽しみにしています。モナコはとても特別で多忙な週末ですが、とても楽しいです。長い歴史を持つ市街地コースですが、僕にとってはここ数年いいものではありませんでした。しかし、今年はその流れを好転させられればと思います。僕はモナコに住んでいるので、ホテルに泊まるのではなく自宅で過ごせることはいいことですし、友達や家族も来てくれると思います。彼らに会うのも楽しみですし、いい週末を過ごせると思います」

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