「いいスタートを切る」
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本日はアブダビのヤス・マリーナ・サーキットでフリー走行が行われ、忙しい一日となりました。午後のオープニングセッションでは、来年のマシンのために冬場に使用するデータを収集し、相関を取ることに時間を費やしました。一方、予選とレースのコンディションにより近い夜のセッションでは、マシンのバランス確認や、タイヤの摩耗シミュレーションモデルの評価を実施しました。
FP2終了時には、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンがそれぞれ11番手および12番手となり、両ドライバーとも日曜日の決勝で入賞を目指してプッシュできるいい位置につけています。
フリー走行1
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'42.869 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.374 |
3 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.428 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.493 |
5 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +1.136 |
6 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.286 |
7 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +1.687 |
8 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +1.816 |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +2.170 |
10 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +2.299 |
11 | 34 | アルフォンソ・セリス | Force India | +2.607 |
12 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.731 |
13 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +2.909 |
14 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +3.056 |
15 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +3.071 |
16 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +3.350 |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +3.503 |
18 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +3.510 |
19 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +3.589 |
20 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +4.258 |
21 | 42 | ジョーダン・キング | Manor | +4.689 |
22 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +19.120 |
フリー走行2
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'40.861 |
2 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | +0.079 |
3 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | +0.269 |
4 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | +0.528 |
5 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | +0.529 |
6 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | +0.603 |
7 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | +1.098 |
8 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | +1.180 |
9 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | +1.403 |
10 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | +1.407 |
11 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | +1.505 |
12 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | +1.962 |
13 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | +2.151 |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | +2.247 |
15 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | +2.411 |
16 | 31 | エステバン・オコン | Manor | +2.739 |
17 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | +2.893 |
18 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | +3.042 |
19 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | +3.184 |
20 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | +3.256 |
21 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | +3.617 |
22 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | +5.087 |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-04
「我々はチームとして、来年に向けてコース上でテストを行うチャンスをできるだけ生かす必要があります。来年のマシンに適用できる構成や哲学について、できる限り理解しなければなりません。今日は、自分たちの理解を大いに深めることができた一日でした。特にFP1は、予選やレースとはコンディションが異なるため、少しの実験を行うには理にかなった選択でした。
FP2は、日曜日のレースで体験するコンディションとよく似た状況で各種タイヤについて学ぶ唯一のチャンスでした。決勝は夜に開催されますし、路面温度はさらに低くなります。
今日は、土日に向けて前向きなスタートを切ることができました。この勢いをレースまで維持できることを祈りましょう」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
「今日は(私がワールドチャンピオンとなった)2009年の旧デザインを施したヘルメットを着用しましたが、とてもいい気分でした。色がすばらしいのですが、それをかぶっていたときの数々の思い出はもっといいものです。
今日は、我々にとってすばらしい一日ではありませんでした。FP1の比較的序盤に走行を止めなければならず、そのあと、FP2の前にパワーユニットを交換することを選択しました。FP2では、セッション開始から30分後にコース上に出ました。少し難しい一日だったかもしれませんが、今日の走行を終えるまでに有効な内容を学ぶことができたと思います。
ここでドライブするのは楽しいですし、我々のレースペースはここ数戦よりも力強いものになると思っています。明日の予選までに、すべてのものを力強くまとめ上げる必要があります。
我々にとってどんな週末になろうとも、私自身はできる限りいい週末にしたいと思っています。それは、今回が私にとって最後のレースだから、という理由だけではありません。明日、より力強いパフォーマンスを披露できるよう願っています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「FP1ではジェンソンのマシンのERSデータが異常を検知したため、問題を調査するためにセッションの途中でマシンを止めることを選択しました。そのあと、予防策としてセッションの合間にパワーユニットを交換することにしたものの、(取り外したパワーユニットの)どのコンポーネントにも決定的な問題はありませんでした。それでもメカニックがFP2に向けてマシンを準備するというすばらしい仕事をしてくれたおかげで、ジェンソンの走行プランにはほとんど影響はありませんでした。
マシンのペースについては、そこそこ満足しています。ただ、タイヤの摩耗に関する一部の潜在的な問題に対してよりいい感触をつかむには、データをもう少し掘り下げて確認する必要があります。今日のセッションは日中と夜間に行われたため、その結果をもとに確固たる結論を出すのは常に難しいものでした。土日をどうやって乗りきるのがベストなのかをさらに理解した上で明日を迎えるために、我々は夜遅くまでデータを精査することになるでしょう」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「アブダビでのフリー走行初日は、高温で太陽が高く昇っているFP1のセッションでフェルナンドとジェンソンのマシンで主に空力テストやマシンのバランス確認を行い、日が落ちる夕方のFP2でレースを見据えたロングランを行う計画でした。フェルナンドは両セッションともに順調にラップを重ねましたが、ジェンソンはFP1の後半30分を残した時点で、ERSの水圧データの異常を検知したため、マシンをガレージに戻してチェックを行いました。ハードウェアの問題は確認できなかったものの、大事をとって夜間に予定していたエンジン交換を前倒しして、FP2を走ることを選択しました。
メカニックの素早い交換作業と、フェルナンドが確実なデータ取りとマシンのセットアップを行ってくれたおかげで、FP2でのロングランでは両者のマシンバランスをいい方向に持って行くことに成功し、11番手、12番手でセッションを終了しました。今夜の作業はまだ残っていますが、明日の予選に向けてまずまずの結果となりました」